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公開番号2024129879
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023039247
出願日2023-03-14
発明の名称消火栓装置
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人,個人
主分類A62C 35/20 20060101AFI20240920BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】下降して開放する消火栓扉に設けられたダンパの清掃やグリスアップ等の保守作業が、簡単且つ容易に行えることを可能とする。
【解決手段】消火栓装置は、消火栓扉18が下降することで筐体前面の扉開口を開放する。消火栓扉18にはダンパ20が設けられ、消火栓扉18の下降に対し抵抗を与えて下降速度を調整する。ダンパ20には円筒形のダンパカバー36が伸縮方向に摺動自在に遊嵌され、消火栓扉18の閉鎖状態及び開放状態で自重により下降してシリンダ部20aからのロッド取出し部分20cの周囲を覆う状態を維持し、粉塵や水分の付着を防止して錆付きによる動作不良を回避させる。また、ダンパカバー36を上方にずらしてロッド取出し部分20cを露出させることで、清掃やグリスアップが可能となる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
筐体前面の扉開口に設けられ、前記扉開口を開放する消火栓扉と、
シリンダ部に対し伸縮自在なロッドを有し、前記シリンダ部側の一端が前記筐体側のシリンダ固定部に固定されると共に、前記ロッド側の他端が前記消火栓扉側のロッド固定部に固定され、前記消火栓扉の開放動作に対し抵抗を与えて開放動作速度を調整するダンパと、
前記ダンパの伸縮方向に摺動自在に遊嵌され、前記消火栓扉の閉鎖状態及び開放状態で自重により下降して、前記シリンダ部からの前記ロッドの取出し部の周囲を覆う状態を維持するダンパカバーと、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
請求項1記載の消火栓装置において、
前記ダンパカバーは、前記ダンパに対し摺動自在に遊嵌される円筒体であり、
前記円筒体は、前記ダンパの上部に移動する操作が行われた場合に、前記ロッドの取出し部が露出可能となる長さを有することを特徴とする消火栓装置。
【請求項3】
請求項1記載の消火栓装置において、
前記消火栓扉の閉鎖状態での前記シリンダ固定部から前記ロッドの取出し部までの長さをL1とし、
前記消火栓扉の開放状態での前記ロッドの取出し部から前記ロッド固定部までの長さをL2とした場合、
前記円筒体の長さLは、
L2≦L≦L1
の範囲の所定の長さとなることを特徴とする消火栓装置。
【請求項4】
請求項2記載の消火栓装置において、
前記円筒体は、透明な合成樹脂で形成されたことを特徴とする消火栓装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、消火栓扉を下降させることにより筐体前面の扉開口が開放する消火栓装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、消火対象領域となる高速道路や自動車専用道路等のトンネル内には、トンネル非常用設備として消火栓装置が設置されている。消火栓装置は、消火栓扉を備えた筐体内の消火栓収納部に、消火栓機器として先端にノズルを装着した消火用ホース、消火栓弁を含むバルブ類、消火栓弁を開閉操作するための消火栓弁操作機構等が収納・設置されると共に、消火器扉を備えた筐体内の消火器収納部に、例えば、2本の消火器が収納されている。また、消火栓装置は、一般的にトンネル長手方向に、例えば、50メートル間隔でトンネル壁面を箱抜きして埋込み設置されている。
【0003】
また、従来の消火栓装置は、消火栓扉を下降させることにより筐体前面の扉開口を開放する消火栓扉(下降扉)が設けられており、消火栓扉には下降速度を抑えるように調整可能とするためにダンパが設けられている(特許文献1)。
【0004】
ところで、消火栓装置を設置してからの運用期間が長くなると、消火栓扉に設けられているダンパは、粉塵や風雪などの影響を受けてシリンダ部からのロッドの取出し部に錆や腐食が発生し、道路利用者が扉開閉ハンドルの操作によりラッチを解除して消火栓扉を開閉させる場合に、動作不良を起こすという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するためには、ダンパのロッドの取出し部に伸縮自在なダストカバーを装着することが考えられる(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-181057号公報
特開2020-159495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のダストカバーは、ダンパのシリンダ部側に一端が固定され、他端がロッド側に固定される取付け構造であるため、消火栓装置のダンパの場合は、ダストカバーを備えていても粉塵が付着する虞がある。また、消火栓装置の定期点検では、ダンパの清掃やグリスアップ等の保守作業を行う必要があるが、その際には、消火栓扉を分解してダストカバーを取外すことになり、保守作業に要する時間が相当増加するという問題がある。
【0008】
本発明は、下降して開放する消火栓扉に設けられたダンパの清掃やグリスアップ等の保守作業が、簡単且つ容易に行えることを可能とする消火栓装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(消火栓装置)
本発明は、消火栓装置であって、
筐体前面の扉開口に設けられ、扉開口を開放する消火栓扉と、
シリンダ部に対し伸縮自在なロッドを有し、シリンダ部側の一端が筐体側のシリンダ固定部に固定されると共に、ロッド側の他端が消火栓扉側のロッド固定部に固定され、消火栓扉の開放動作に対し抵抗を与えて開放動作速度を調整するダンパと、
ダンパの伸縮方向に摺動自在に遊嵌され、消火栓扉の閉鎖状態及び開放状態で自重により下降して、シリンダ部からのロッドの取出し部の周囲を覆う状態を維持するダンパカバーと、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
(円筒体ダンパカバー)
ダンパカバーは、ダンパに対し摺動自在に遊嵌される円筒体であり、
当該円筒体は、ダンパの上部に移動する操作が行われた場合に、ロッドの取出し部が露出可能となる長さを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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