TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024115084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023020559
出願日2023-02-14
発明の名称台車の牽引車
出願人フィブイントラロジスティクス株式会社
代理人個人,個人
主分類B61B 13/00 20060101AFI20240819BHJP(鉄道)
要約【課題】台車が様々な形態でも容易に安全に牽引でき、台車の拘束及び台車の解放を容易に行える牽引車を提供する。
【解決手段】牽引車の後部に配置した牽引装置は台車の各側部に沿える二つの側部バー及びそれらに連続する台車の後部の各角部に沿える二つの後部バーを含む台車包囲バーを備え、牽引装置には幅方向に二本の回転可能な案内棒が設けられ、二つの側部バーの牽引車側の端部の各々が二本の異なる案内棒にそれぞれ取り付けられ、二つの側部バーの各々が、案内棒に沿って幅方向に互いに離れたり近づいたりでき、台車を牽引しないとき、二つの側部バーの各々が台車の両側部から離れるように移動して台車を解放でき、台車を牽引するとき、二つの側部バーの各々が台車の両側部に近づくように移動して台車を包囲でき、台車の包囲状態の牽引車の進行により台車を後部から押して台車を牽引する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
台車を牽引するための牽引装置を後部に配置した牽引車であって、牽引装置は、台車の各側部にそれぞれ沿うことができる二つの側部バー、及びそれらに連続する台車の後部の各角部にそれぞれ沿うことができる二つの後部バーを含む台車包囲バーを備え、牽引装置にはその幅方向を長手方向として二本の回転可能な案内棒が設けられ、二つの側部バーの牽引車側の端部の各々が二本の案内棒の異なる案内棒にそれぞれ取り付けられ、二つの側部バーの各々が、取り付けられた案内棒に沿って幅方向に互いに離れたり近づいたりすることができるように移動可能であり、台車を牽引しないときには、二つの側部バーの各々が、牽引車の後方に配置した台車の両側部からそれぞれ離れるように移動することにより台車を解放することができ、台車を牽引するときには、二つの側部バーの各々が、牽引車の後方に配置した台車の両側部にそれぞれ近づくように又は接触するように移動することにより台車の側部と後部角部に沿って台車を包囲することができ、台車の包囲状態での牽引車の進行により台車包囲バーの後部バーが台車を後部から進行方向に押すことで台車を進行方向に牽引することができることを特徴とする牽引車。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
二つの案内棒のそれぞれの周囲に送りネジが切られ、送りネジの周囲に螺合したナットが設けられ、ナットに側部バーの牽引車側の端部が取り付けられており、二つの案内棒の回転により二つの側部バーの各々が幅方向に互いに離れたり近づいたりすることができるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の牽引車。
【請求項3】
二つの案内棒が互いに幅方向に平行に配置され、二つの案内棒の同じ側の端部には同一径の歯車がそれぞれ設けられ、それらの同一径の歯車が互いに係合されており、それらの歯車の回転により二つの側部バーの各々が同じ距離割合で互いに離れたり近づいたりすることができるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の牽引車。
【請求項4】
案内棒の端部に設けられた歯車をモータ駆動により動かすことができるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の牽引車。
【請求項5】
牽引装置に牽引する可能性のある台車の幅を予め記憶させることができ、牽引する台車が記憶させた台車に該当する場合には、記憶させた台車の幅に合わせて台車包囲時のモータの回転数を制御するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の牽引車。
【請求項6】
台車包囲バーが、牽引装置から着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の牽引車。
【請求項7】
牽引装置が、牽引車から着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の牽引車。
【請求項8】
台車が、平台車、六輪台車、又はカゴ台車であることを特徴とする請求項1に記載の牽引車。
【請求項9】
牽引車が、無人搬送車であることを特徴とする請求項1~8のいずれかにに記載の牽引車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、商業施設や物流施設などで用いられる台車を牽引するための牽引装置を後部に配置した牽引車に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
商業施設や物流施設などでは、商品や荷物の搬送のために様々な台車が用いられている。これらの台車は、人手によって押されて搬送されることが多いが、近年、人手不足の解消のため、無人の自動搬送車(AGV)などの牽引車を利用して、これらの台車を牽引し、目的の場所に搬送することが試みられている。
【0003】
このような牽引手段や牽引方法については、近年、多数提案されている(特許文献1~9参照)。しかしながら、これらの従来提案されている牽引対象の台車と自動搬送車などの牽引車との連結手段は、ピン連結やクランプ連結等の特別な連結方法を使用しており、牽引対象の台車の形態によっては連結部の形状を変更しなければならず、様々な形態の台車を牽引対象とすることが困難であり、汎用性が低かった。特に、牽引対象の台車が平台車のような形態の場合、引っ掛ける部分やクランプする部分が実質的に存在しないため、簡単で安全な連結を作ることが困難であった。
【0004】
また、従来提案されている台車の牽引手段は、台車と牽引車の連結を前提としたものであるため、台車を牽引車から解放するときには、特別な連結状態を解除する必要があり、その作業は極めて煩雑で時間を要していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-70420号公報
特開2019-131046号公報
特開2017-100575号公報
特開2016-150692号公報
特開2016-150691号公報
特開2015-131591号公報
特開2014-210528号公報
特開2011-102076号公報
特開2009-113650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の従来技術の現状に鑑み創案されたものであり、その目的は、牽引対象の台車が様々な形態をとっても容易に牽引車の後部で台車を安全に牽引することができ、かつ台車の牽引時の拘束及び台車の牽引からの解放を容易に行うことができる牽引車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、台車を牽引するための牽引装置を後部に配置した牽引車において、この牽引装置から後方に延びる台車包囲バーで台車の少なくとも側部と後部の各角部とを特定の手段で解除可能に包囲することによって、牽引車と台車を直接連結せずに、しかも台車が様々な形態をとっても容易にかつ安全に台車を牽引でき、かつ台車の牽引時の拘束及び台車の牽引からの解放も容易に行なうことができることを見出し、本発明の完成に至った。
【0008】
即ち、本発明は、上記の知見に基づいて完成したものであり、以下の(1)~(9)の構成を有するものである。
(1)台車を牽引するための牽引装置を後部に配置した牽引車であって、牽引装置は、台車の各側部にそれぞれ沿うことができる二つの側部バー、及びそれらに連続する台車の後部の各角部にそれぞれ沿うことができる二つの後部バーを含む台車包囲バーを備え、牽引装置にはその幅方向を長手方向として二本の回転可能な案内棒が設けられ、二つの側部バーの牽引車側の端部の各々が二本の案内棒の異なる案内棒にそれぞれ取り付けられ、二つの側部バーの各々が、取り付けられた案内棒に沿って幅方向に互いに離れたり近づいたりすることができるように移動可能であり、台車を牽引しないときには、二つの側部バーの各々が、牽引車の後方に配置した台車の両側部からそれぞれ離れるように移動することにより台車を解放することができ、台車を牽引するときには、二つの側部バーの各々が、牽引車の後方に配置した台車の両側部にそれぞれ近づくように又は接触するように移動することにより台車の側部と後部角部に沿って台車を包囲することができ、台車の包囲状態での牽引車の進行により台車包囲バーの後部バーが台車を後部から進行方向に押すことで台車を進行方向に牽引することができることを特徴とする牽引車。
(2)二つの案内棒のそれぞれの周囲に送りネジが切られ、送りネジの周囲に螺合したナットが設けられ、ナットに側部バーの牽引車側の端部が取り付けられており、二つの案内棒の回転により二つの側部バーの各々が幅方向に互いに離れたり近づいたりすることができるように構成されていることを特徴とする(1)に記載の牽引車。
(3)二つの案内棒が互いに幅方向に平行に配置され、二つの案内棒の同じ側の端部には同一径の歯車がそれぞれ設けられ、それらの同一径の歯車が互いに係合されており、それらの歯車の回転により二つの側部バーの各々が同じ距離割合で互いに離れたり近づいたりすることができるように構成されていることを特徴とする(2)に記載の牽引車。
(4)案内棒の端部に設けられた歯車をモータ駆動により動かすことができるように構成されていることを特徴とする(3)に記載の牽引車。
(5)牽引装置に牽引する可能性のある台車の幅を予め記憶させることができ、牽引する台車が記憶させた台車に該当する場合には、記憶させた台車の幅に合わせて台車包囲時のモータの回転数を制御するように構成されていることを特徴とする(4)に記載の牽引車。
(6)台車包囲バーが、牽引装置から着脱自在に構成されていることを特徴とする(1)に記載の牽引車。
(7)牽引装置が、牽引車から着脱自在に構成されていることを特徴とする(1)に記載の牽引車。
(8)台車が、平台車、六輪台車、又はカゴ台車であることを特徴とする(1)に記載の牽引車。
(9)牽引車が、無人搬送車であることを特徴とする(1)~(8)のいずれかにに記載の牽引車。
【発明の効果】
【0009】
本発明の牽引車は、その後部に台車を牽引するための牽引装置を配置し、牽引装置が、その後方に配置した台車を台車包囲バーによって解放可能に包囲して牽引するようになっているため、牽引車と台車を直接連結するための連結部を設ける必要がなく、従って、従来のように連結部の形状を台車の形態に合わせて変更する必要がなく、様々な形態の台車であっても簡単にかつ安全に牽引することができる。また、台車包囲バーの二つの側部バーを互いに離したり、近づけたりすることにより台車の解放・拘束を行なうようにしているので、台車の牽引時の拘束及び台車の牽引からの解放が極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の牽引車の一例の(a)概略平面図、(b)概略側面図、及び(c)概略斜視図を示す。
台車を台車包囲バーで包囲した状態の図1の牽引車の(a)概略平面図、(b)概略側面図、及び(c)概略斜視図を示す。
台車を台車包囲バーから解放した状態の図1の牽引車の(a)概略平面図、(b)概略側面図、及び(c)概略斜視図を示す。
(a)台車を台車包囲バーから解放した状態、及び(b)台車を台車包囲バーで包囲した状態の図1の牽引車の一部を後方から概略的に示す。
本発明の牽引車の牽引装置の機構部分を明瞭にした説明図を示す。
本発明の牽引装置の機構部分の(a)概略平面図、(b)概略側面図、及び(c)概略背面図、(d)(b)のA-A概略断面図を示す。
本発明の牽引装置の機構部分の概略斜視図を示す。
本発明の牽引装置の台車包囲バーの脱着機構の一例の説明図であり、(a)台車包囲バーの装着状態の概略図、(b)台車包囲バーの脱着状態の一部拡大図、(c)台車包囲バーの脱着機構の一部拡大図である。
本発明の牽引車が牽引する平台車の例の概略図を三つ示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
コンテナ輸送システム
2か月前
個人
鉄道車両の脱線防止の構造
9か月前
東光産業株式会社
電動台車
4か月前
コイト電工株式会社
暖房装置
3か月前
株式会社新陽社
発車標
2か月前
コイト電工株式会社
座席装置
4か月前
コイト電工株式会社
暖房装置
3か月前
日本車輌製造株式会社
鉄道車両
2か月前
個人
車両間乗降システム
7か月前
日本車輌製造株式会社
鉄道車両
2か月前
日本信号株式会社
地上子
9か月前
富士電機株式会社
戸閉装置
6か月前
株式会社ソラリス
管内検査ロボット
9か月前
カヤバ株式会社
鉄道車両用制振装置
3か月前
株式会社ロッソ
移動体案内システム
5か月前
オムロン株式会社
転落検知システム
7か月前
日本ケーブル株式会社
索道の空調装置付搬器
9か月前
日本信号株式会社
信号システム
9か月前
愛知機械テクノシステム株式会社
台車
7か月前
コイト電工株式会社
カメラ設置ケース
10か月前
公益財団法人鉄道総合技術研究所
上屋
8か月前
株式会社ダイフク
搬送車
9か月前
日本信号株式会社
列車検知装置
8か月前
大同信号株式会社
レール破断検知装置
10か月前
株式会社 空スペース
跨座式モノレール車両
8か月前
株式会社ダイフク
レール
8か月前
個人
線路上落とし物回収バネ、粘着付きポール
8か月前
株式会社ダイフク
搬送設備
5か月前
株式会社京三製作所
地上子
7か月前
株式会社ダイフク
搬送設備
1か月前
前川鉄工株式会社
ロープ駆動装置
17日前
シャープ株式会社
表示装置
10日前
株式会社日立製作所
鉄道車両
11か月前
株式会社ダイフク
走行設備
11か月前
株式会社日立製作所
鉄道車両
6か月前
株式会社京三製作所
ホーム柵
7か月前
続きを見る