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公開番号2024114090
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023019507
出願日2023-02-10
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社アイシン
代理人個人,個人
主分類F16H 61/02 20060101AFI20240816BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】パワーオンダウンシフトにおいて、変速レスポンスの向上と変速ショックの抑制とを図ることができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】パワーオンダウンシフトの開始前の状態がパワーオフダウンシフトの実行中か又は何れの変速制御も非実行中かに基づいて、パワーオンダウンシフトの制御作動における係合装置の指示油圧及び要求動力源トルクが設定される。これにより、各々のパワーオンダウンシフトの状況に適したトルク制御や油圧制御が可能となる。よって、パワーオンダウンシフトにおいて、変速レスポンスの向上と変速ショックの抑制とを図ることができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
動力源と、前記動力源と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた、複数の油圧式の係合装置のうちの何れかの係合によって複数の変速段のうちの何れかの変速段が形成される自動変速機と、を備えた車両の、制御装置であって、
前記自動変速機のパワーオンダウンシフトを行う際には、前記パワーオンダウンシフトの開始前の状態がパワーオフダウンシフトの実行中であるか又は何れの変速制御も非実行中であるかに基づいて、前記パワーオンダウンシフトの制御作動における、前記係合装置に供給される油圧の指示値である指示油圧及び前記動力源のトルクの要求値である要求動力源トルクを設定することを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記パワーオンダウンシフトの開始前の状態が前記パワーオフダウンシフトの実行中である場合には、前記係合装置のうちの解放状態へ切り替えられる解放側係合装置の前記指示油圧を決める解放側定数として、前記パワーオンダウンシフトの開始前の状態が何れの変速制御も非実行中である場合と比べてイナーシャ相中における前記解放側係合装置の前記指示油圧が低く設定される値を選択することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記パワーオンダウンシフトの開始前の状態が前記パワーオフダウンシフトの実行中である場合には、前記係合装置のうちの係合状態へ切り替えられる係合側係合装置の前記指示油圧を決める係合側定数として、前記パワーオンダウンシフトの開始前の状態が何れの変速制御も非実行中である場合と比べて前記イナーシャ相中における前記係合側係合装置の前記指示油圧が低く設定される値を選択することを特徴とする請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記パワーオンダウンシフトの開始前の状態が前記パワーオフダウンシフトの実行中である場合には、前記パワーオンダウンシフトの開始後に前記要求動力源トルクを運転者のアクセル操作量に応じた値に対して一時的に低下させるトルクダウン制御を実行する一方で、前記パワーオンダウンシフトの開始前の状態が何れの変速制御も非実行中である場合には、前記トルクダウン制御を非実行とすることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有段式の自動変速機を備えた車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
動力源と、前記動力源と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた、複数の油圧式の係合装置のうちの何れかの係合によって複数の変速段のうちの何れかの変速段が形成される自動変速機と、を備えた車両の制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された自動変速機の制御装置がそれである。この特許文献1には、自動変速機のパワーオンダウンシフトを行う際に、係合側係合装置に供給する油圧を、ダウンシフト後のトルク伝達が確保されるトルク保持圧まで急勾配で上昇させ、その後、緩勾配で上昇させるように変速制御することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-156033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、上述した変速制御を行うことによって、係合側係合装置に供給する急速充填用油圧のばらつきに起因するショックを抑制している。ところで、特許文献1には、上述した変速制御を、単一のパワーオンダウンシフトに限らず、パワーオフダウンシフトの実行中に開始されるパワーオンダウンシフトなどにも適用できることが開示されている。しかしながら、単一のパワーオンダウンシフトが行われた場合でも、パワーオフダウンシフトの実行中にパワーオンダウンシフトが行われた場合でも、概ね同様な変速制御が行われると、各ダウンシフトで、変速レスポンスが犠牲となったり、又は、係合側係合装置の係合時のショック抑制が犠牲となるおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、パワーオンダウンシフトにおいて、変速レスポンスの向上と変速ショックの抑制とを図ることができる車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)動力源と、前記動力源と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた、複数の油圧式の係合装置のうちの何れかの係合によって複数の変速段のうちの何れかの変速段が形成される自動変速機と、を備えた車両の、制御装置であって、(b)前記自動変速機のパワーオンダウンシフトを行う際には、前記パワーオンダウンシフトの開始前の状態がパワーオフダウンシフトの実行中であるか又は何れの変速制御も非実行中であるかに基づいて、前記パワーオンダウンシフトの制御作動における、前記係合装置に供給される油圧の指示値である指示油圧及び前記動力源のトルクの要求値である要求動力源トルクを設定することにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、パワーオンダウンシフトの開始前の状態がパワーオフダウンシフトの実行中か又は何れの変速制御も非実行中かに基づいて、パワーオンダウンシフトの制御作動における係合装置の指示油圧及び要求動力源トルクが設定される。これにより、各々のパワーオンダウンシフトの状況に適したトルク制御や油圧制御が可能となる。例えば、単独のパワーオンダウンシフトにおいて、解放側係合装置の指示油圧を上げ気味にする設定ができるようになり、自動変速機の入力回転速度の吹き上がりを抑制することができる。加えて、要求動力源トルクを一時的に低下させるトルクダウン制御を非実行とする設定ができるようになり、従来犠牲にしていた変速レスポンスを向上させることができる。又、パワーオフダウンシフトからのパワーオンダウンシフトにおいて、解放側係合装置の指示油圧を下げ気味にする設定ができるようになり、従来犠牲にしていた変速レスポンスを向上させることができる。これに伴って、係合側係合装置の指示油圧も下げ気味にする設定ができるようになり、係合圧過多による引き上げショックを改善することができる。加えて、トルクダウン制御を実行とする設定ができるようになり、自動変速機の入力回転速度の吹き上がりを抑制することができる。よって、パワーオンダウンシフトにおいて、変速レスポンスの向上と変速ショックの抑制とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。
自動変速機のコーストダウンシフトが実行された場合のタイムチャートの一例を示す図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、パワーオンダウンシフトにおいて変速レスポンスの向上と変速ショックの抑制とを図る為の制御作動を説明するフローチャートである。
図3のフローチャートに示す制御作動を実行した場合のタイムチャートの一例を示す図であって、自動変速機の変速制御が通常オンダウンの場合である。
図3のフローチャートに示す制御作動を実行した場合のタイムチャートの一例を示す図であって、自動変速機の変速制御がコーストダウン中オンダウンの場合である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、エンジン12と、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置16と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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