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公開番号2024107507
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023011457
出願日2023-01-30
発明の名称側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマー及びその共重合体
出願人信越化学工業株式会社
代理人弁理士法人牛木国際特許事務所
主分類C07F 7/18 20060101AFI20240802BHJP(有機化学)
要約【課題】重合性親水性モノマーへの相溶性が向上したシリコーンマクロマーの提供。
【解決手段】下記式(1)で示される側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマー。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024107507000019.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">35</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">156</com:WidthMeasure> </com:Image>
式(1)中、Rは独立して、アルキル基、アリール基又はアラルキル基から選ばれる基であり、Xは独立して、水素原子またはメチル基であり、R1は下記式(2)又は式(3)で示される基である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024107507000020.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">28</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">133</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で示される側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマー。
TIFF
2024107507000016.tif
35
157
(式(1)中、Rは独立して、炭素数1~10のアルキル基、炭素数6~10のアリール基又は炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基であり、Xは独立して、水素原子またはメチル基であり、n1は独立して2~10の数であり、n2は0~8の数であり、R
1
は下記式(2)又は式(3)で示される基であり、aは0~400の数であり、bは1~100の数であり、ただし、a+bは1≦a+b≦500である。なお、a及びbで括られたシロキサン単位の結合は、ブロックであってもランダムであってもよい。)
TIFF
2024107507000017.tif
28
133
(式(2)中、R
2
は下記式(4)で示される基であり、式(3)中、R
3
は独立して水素原子、又は下記式(4)で示される基であり、上記式(1)中に、下記式(4)で示される基を少なくとも1つ有する。)
TIFF
2024107507000018.tif
22
132
(式(4)中、R
4
は炭素数1~10のアルキル基、炭素数6~10のアリール基又は炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基である。)
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
式(4)において、R
4
が炭素数6~10のアリール基、または炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基である請求項1に記載の側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマー。
【請求項3】
請求項1に記載の側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマーと重合性親水性モノマーとの共重合体。
【請求項4】
重合性親水性モノマーが、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジメチルメタクリルアミド、N-メチル-N-ビニルアセトアミド、N-ビニルピロリドン、N-ビニルカプロラクタム、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシエチルメタアクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート、N-ヒドロキシエチルアクリルアミド、N-ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、N,N-ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸から選ばれる1種以上である請求項3に記載の共重合体。
【請求項5】
請求項3に記載の共重合体を含むコンタクトレンズ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマー及びその共重合体に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
シリコーンは、その酸素透過性の高さから、コンタクトレンズの材料として広く用いられている。しかしながらシリコーンは非親水的であることから、重合性親水性モノマーとの相溶性を向上するために、親水性基の導入が報告されている。
親水性基を導入したシリコーン(シリコーンマクロマー)として、これまでにヒドロキシ基を導入した化合物(特許文献1)が開示されている。ヒドロキシ基の導入によりシリコーンマクロマーの重合性親水性モノマーとの相溶性は改善される。しかしながらコンタクトレンズの材料となる重合性親水性モノマーの配合をより自由におこなうために、さらにシリコーンマクロマーの重合性親水性モノマーとの相溶性を向上させることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2017/0008990号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明は、重合性親水性モノマーへの相溶性が向上したシリコーンマクロマーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、シリコーンマクロマーの側鎖にウレタン部位を付与すると、重合性親水性モノマーとの相溶性が向上することを見い出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下のような側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマー及びその共重合体を提供する。
【0006】
<1>
下記式(1)で示される側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマー。
TIFF
2024107507000001.tif
35
156
(式(1)中、Rは独立して、炭素数1~10のアルキル基、炭素数6~10のアリール基又は炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基であり、Xは独立して、水素原子またはメチル基であり、n1は独立して2~10の数であり、n2は0~8の数であり、R
1
は下記式(2)又は式(3)で示される基であり、aは0~400の数であり、bは1~100の数であり、ただし、a+bは1≦a+b≦500である。なお、a及びbで括られたシロキサン単位の結合は、ブロックであってもランダムであってもよい。)
TIFF
2024107507000002.tif
28
133
(式(2)中、R
2
は下記式(4)で示される基であり、式(3)中、R
3
は独立して水素原子、又は下記式(4)で示される基であり、上記式(1)中に、下記式(4)で示される基を少なくとも1つ有する。)
TIFF
2024107507000003.tif
22
132
(式(4)中、R
4
は炭素数1~10のアルキル基、炭素数6~10のアリール基又は炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基である。)
<2>
式(4)において、R
4
が炭素数6~10のアリール基、または炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基である<1>に記載の側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマー。
<3>
<1>又は<2>に記載の側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマーと重合性親水性モノマーとの共重合体。
<4>
重合性親水性モノマーが、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジメチルメタクリルアミド、N-メチル-N-ビニルアセトアミド、N-ビニルピロリドン、N-ビニルカプロラクタム、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシエチルメタアクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート、N-ヒドロキシエチルアクリルアミド、N-ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、N,N-ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸から選ばれる1種以上である<3>に記載の共重合体。
<5>
<3>又は<4>に記載の共重合体を含むコンタクトレンズ。
【発明の効果】
【0007】
本発明の側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマーは側鎖にウレタン部位を有することで重合性親水性モノマーとの相溶性が向上する。したがって、本発明の側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマーは、コンタクトレンズの材料などとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1で得られた側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマーの
1
H-NMRスペクトルのチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】
本発明の側鎖ウレタン変性シリコーンマクロマーは、下記式(1)で示されるものである。
TIFF
2024107507000004.tif
35
156
(式(1)中、Rは独立して、炭素数1~10のアルキル基、炭素数6~10のアリール基又は炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基であり、Xは独立して、水素原子またはメチル基であり、n1は独立して2~10の数であり、n2は0~8の数であり、R
1
は下記式(2)又は式(3)で示される基であり、aは0~400の数であり、bは1~100の数であり、ただし、a+bは1≦a+b≦500である。なお、a及びbで括られたシロキサン単位の結合は、ブロックであってもランダムであってもよい。)
TIFF
2024107507000005.tif
28
133
(式(2)中、R
2
は下記式(4)で示される基であり、式(3)中、R
3
は独立して水素原子、又は下記式(4)で示される基であり、上記式(1)中に、下記式(4)で示される基を少なくとも1つ有する。)
TIFF
2024107507000006.tif
22
132
(式(4)中、R
4
は炭素数1~10のアルキル基、炭素数6~10のアリール基又は炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基である。)
(【0011】以降は省略されています)

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