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公開番号
2024141920
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023053800
出願日
2023-03-29
発明の名称
アセトキシアリル化合物の製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
主分類
C07C
67/58 20060101AFI20241003BHJP(有機化学)
要約
【課題】反応性に優れ、反応時の着色を抑制できるアセトキシアリル化合物を簡便な操作
で効率的に製造できる方法を提供することを目的とする。
【解決手段】共役ジエン化合物のアセトキシ化反応により得られた粗アセトキシアリル化
合物含有液と、亜硫酸水素アルカリ塩及び/又は亜硫酸アルカリ塩とを接触させることを
含む、アセトキシアリル化合物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
共役ジエン化合物のアセトキシ化反応により得られた粗アセトキシアリル化合物含有液
と、亜硫酸水素アルカリ塩及び/又は亜硫酸アルカリ塩とを接触させることを含む、アセ
トキシアリル化合物の製造方法。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記粗アセトキシアリル化合物含有液と前記亜硫酸水素アルカリ塩及び/又は前記亜硫
酸アルカリ塩とを接触させる温度が0℃以上100℃以下である、請求項1に記載の製造
方法。
【請求項3】
前記粗アセトキシアリル化合物含有液と接触させる前記亜硫酸水素アルカリ塩及び/又
は前記亜硫酸アルカリ塩の量が、粗アセトキシアリル化合物含有液中のアセトキシアリル
化合物の量に対して、0.1質量%以上10質量%以下である、請求項1又は2に記載の
製造方法。
【請求項4】
前記アセトキシアリル化合物が3,4-ジアセトキシ-1-ブテンである、請求項1又
は2に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アセトキシアリル化合物の製造の方法に関する。より詳細には、共役ジエン
化合物のアセトキシ化反応によるアセトキシアリル化合物を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
アセトキシアリル化合物は特徴有る骨格を有することから様々な物質への変換が可能な
化合物である。そのため、各種アセトキシアリル化合物の製造プロセスの開発が行われて
きた。例えば特許文献1には、パラジウム固体触媒によるブタジエンのジアセトキシ化反
応や、イソプレンのジアセトキシ化反応によるジアセトキシアリル化合物の製造法が開発
されている。また特許文献2には、ロジウム固体触媒を用いたブタジエンのジアセトキシ
化反応によるジアセトキシアリル化合物の製造法が報告されている。特許文献3では3,
4-ジアセトキシアリル化合物含有液にアミン類を接触させて、異性化触媒の劣化を防ぐ
ことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-3110号公報
特開平11-71327号公報
特開2008-7486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従前知られたアセトキシアリル化合物の製造方法では、製造されたアセ
トキシアリル化合物を、例えば、異性化反応により別の化合物とする際に、反応性が乏し
く、所望の異性率が得られなかったり、異性化反応系が着色してしまう傾向にあった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、反応性に優れ、反応後の生成物の着
色を抑制できるアセトキシアリル化合物を簡便な操作で効率的に製造できる方法を提供す
ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、共役ジエン化合物のアセトキ
シ化反応により得られた粗アセトキシアリル化合物含有液と、特定の化合物とを接触させ
ることを含み、アセトキシアリル化合物を製造することで、上記課題を解決することがで
きることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の要旨は、以下の[1]~[4]に存する。
【0007】
[1] 共役ジエン化合物のアセトキシ化反応により得られた粗アセトキシアリル化合物
含有液と、亜硫酸水素アルカリ塩及び/又は亜硫酸アルカリ塩とを接触させることを含む
、アセトキシアリル化合物の製造方法。
[2] 前記粗アセトキシアリル化合物含有液と前記亜硫酸水素アルカリ塩及び/又は前
記亜硫酸アルカリ塩とを接触させる温度が0℃以上100℃以下である、[1]に記載の
製造方法。
【0008】
[3] 前記粗アセトキシアリル化合物含有液と接触させる前記亜硫酸水素アルカリ塩及
び/又は前記亜硫酸アルカリ塩の量が、粗アセトキシアリル化合物含有液中のアセトキシ
アリル化合物の量に対して、0.1質量%以上10質量%以下である、[1]又は[2]
に記載の製造方法。
【0009】
[4] 前記アセトキシアリル化合物が3,4-ジアセトキシ-1-ブテンである、[1
]乃至[3]のいずれかに記載の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、反応性に優れ、反応後の生成物の着色を抑制できるアセトキシアリル
化合物を簡便な操作で効率的に製造できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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