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公開番号
2024153967
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-30
出願番号
2023067506
出願日
2023-04-18
発明の名称
反応装置
出願人
日本特殊陶業株式会社
代理人
弁理士法人真明センチュリー
主分類
C07C
1/12 20060101AFI20241023BHJP(有機化学)
要約
【課題】触媒の劣化を精度良く検出できる反応装置を提供する。
【解決手段】反応装置は、二酸化炭素および一酸化炭素の少なくとも一方と水素とを含む原料ガスが流れる反応器と、反応器の中に配置された触媒と、触媒の温度を検知する温度計と、を備え、発熱を伴う化学反応によって生成ガスを得る。反応装置は、触媒の劣化前の反応器に原料ガスを流したときの触媒の温度に関する初期値と、化学反応の開始後の所定のタイミングにおいて温度計によって検知された触媒の温度に関する現在値と、を比較して触媒の劣化を検出する劣化検出部を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
二酸化炭素および一酸化炭素の少なくとも一方と水素とを含む原料ガスが流れる反応器と、前記反応器の中に配置された触媒と、前記触媒の温度を検知する温度計と、を備え、発熱を伴う化学反応によって生成ガスを得る反応装置であって、
前記触媒の劣化前の前記反応器に前記原料ガスを流したときの前記触媒の温度に関する初期値と、前記化学反応の開始後の所定のタイミングにおいて前記温度計によって検知された前記触媒の温度に関する現在値と、を比較して前記触媒の劣化を検出する劣化検出部を備える反応装置。
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【請求項2】
前記温度計は、前記触媒の劣化前の前記反応器に前記原料ガスを流したときの反応熱による前記触媒の前記原料ガスの流れ方向の温度分布における、温度が最も高い部分の温度を検知する請求項1記載の反応装置。
【請求項3】
前記劣化検出部は、前記初期値から前記現在値を減じた値が、前記触媒の100℃以上の温度差に相当するときに前記触媒が劣化していると判定する請求項1又は2に記載の反応装置。
【請求項4】
所定の取得開始時点から前記現在値を取得したときまでに前記反応器を流れた前記原料ガスの流量に関する値を取得する取得部を備え、
前記劣化検出部は、前記取得部が取得した前記値と、前記初期値と前記現在値との差と、に基づいて前記触媒の交換時期を予測する請求項1又は2に記載の反応装置。
【請求項5】
二酸化炭素および一酸化炭素の少なくとも一方と水素とを含む原料ガスが流れる反応器と、前記反応器の中に配置された触媒と、前記触媒の温度を検知する第1の温度計と、を備え、発熱を伴う化学反応によって生成ガスを得る反応装置であって、
前記触媒のうち前記第1の温度計が温度を検知する部分よりも前記原料ガスの下流側の部分の温度を検知する第2の温度計と、
前記第1の温度計が検知する第1の温度に関する第1の値と前記第2の温度計が検知する第2の温度に関する第2の値とに基づいて前記触媒の劣化を検出する劣化検出部と、を備える反応装置。
【請求項6】
前記第1の温度計は、前記触媒の劣化前の温度が最も高い部分の温度を検知する請求項5記載の反応装置。
【請求項7】
前記第1の温度計は、前記触媒の劣化前の前記反応器に前記原料ガスを流したときの反応熱による前記触媒の温度分布において、前記第2の温度計が温度を検知する部分に比べ、温度が高い部分の温度を検知し、
前記劣化検出部は、前記第2の温度から前記第1の温度を減じた値が所定の値以上となった場合に前記触媒が劣化していると判定する請求項5又は6に記載の反応装置。
【請求項8】
前記反応器を流れた原料ガスの流量に関する値を取得する取得部を備え、
前記劣化検出部は、前記取得部が取得した前記値、前記第1の値および前記第2の値に基づいて前記触媒の交換時期を予測する請求項5又は6に記載の反応装置。
【請求項9】
前記温度計、又は、前記第1の温度計および前記第2の温度計が温度を検知する部分よりも前記原料ガスの下流側の前記触媒を加熱するヒータを備える請求項1、2、5又は6に記載の反応装置。
【請求項10】
前記反応器の下流側に接続された、前記生成ガスを貯蔵するタンクと、
前記反応器の下流側に接続され前記反応器と前記タンクとの間で分岐する排気管と、
前記タンクと前記排気管との間でガスの流れを切り換える切換装置と、をさらに備え、
前記切換装置は、前記劣化検出部の検出結果に基づいて作動する請求項1、2、5又は6に記載の反応装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は発熱を伴う化学反応によって生成ガスを得る反応装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
触媒が配置された反応器に原料ガスを流し、発熱を伴う化学反応によって生成ガスを得る反応装置では、反応熱によって反応場の温度が上昇すると、シンタリング等の触媒の劣化が生じ易くなる。特許文献1に開示された先行技術では、熱交換によって反応器を加熱する加熱ガスの熱量と、反応器と熱交換した後の加熱ガスの熱量と、に基づいて触媒の寿命を予測する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6897079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術では触媒の寿命の予測値が、触媒と反応器との間の熱伝導の影響、及び、反応器と加熱ガスとの間の熱伝達の影響を受けることになるため、予測精度が低いという問題点がある。
【0005】
本発明はこの問題点を解決するためになされたものであり、触媒の劣化を精度良く検出できる反応装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するための第1の態様は、二酸化炭素および一酸化炭素の少なくとも一方と水素とを含む原料ガスが流れる反応器と、反応器の中に配置された触媒と、触媒の温度を検知する温度計と、を備え、発熱を伴う化学反応によって生成ガスを得る反応装置であって、触媒の劣化前の反応器に原料ガスを流したときの触媒の温度に関する初期値と、化学反応の開始後の所定のタイミングにおいて温度計によって検知された触媒の温度に関する現在値と、を比較して触媒の劣化を検出する劣化検出部を備える。
【0007】
第2の態様は、第1の態様において、温度計は、触媒の劣化前の反応器に原料ガスを流したときの反応熱による触媒の原料ガスの流れ方向の温度分布における、温度が最も高い部分の温度を検知する。
【0008】
第3の態様は、第1又は第2の態様において、劣化検出部は、初期値から現在値を減じた値が、触媒の100℃以上の温度差に相当するときに触媒が劣化していると判定する。
【0009】
第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、所定の取得開始時点から現在値を取得したときまでに反応器を流れた原料ガスの流量に関する値を取得する取得部を備え、劣化検出部は、取得部が取得した値と、初期値と現在値との差と、に基づいて触媒の交換時期を予測する。
【0010】
第5の態様は、二酸化炭素および一酸化炭素の少なくとも一方と水素とを含む原料ガスが流れる反応器と、反応器の中に配置された触媒と、触媒の温度を検知する第1の温度計と、を備え、発熱を伴う化学反応によって生成ガスを得る反応装置であって、触媒のうち第1の温度計が温度を検知する部分よりも原料ガスの下流側の部分の温度を検知する第2の温度計と、第1の温度計が検知する第1の温度に関する第1の値と第2の温度計が検知する第2の温度に関する第2の値とに基づいて触媒の劣化を検出する劣化検出部と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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