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公開番号2024169387
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2024083919
出願日2024-05-23
発明の名称シラン化合物
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C07F 7/18 20060101AFI20241128BHJP(有機化学)
要約【課題】より高い摩擦耐久性を有する表面処理層を形成することができるシラン化合物の提供。
【解決手段】下記式(1)[式中、各記号は、明細書中の記載と同意義である]で表されるシラン化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024169387000205.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">13</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">164</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1):
JPEG
2024169387000156.jpg
13
164
[式中:


は、水酸基もしくは加水分解性基が直接結合していないSi原子を1つ以上含む1価の基、又は炭化水素基であり、


は、下記式:
JPEG
2024169387000157.jpg
37
138
(式中:

73
は、それぞれ独立して、単結合、C
1-12
アルキレン基、-R
76
-O-R
76
-、-R
78
-R
77
-R
78
-、-R
78
-R
77
-R
79
-R
77
-R
78
-、-R
78
-R
77
-R
79
-R
76
-R
79
-R
77
-R
78
-、又は-R
79
-R
76
-R
79
-R
77
-R
79
-R
76
-R
79
-であり、

74
は、それぞれ独立して、C
1-12
アルキレン基、-R
76
-O-R
76
-、-R
78
-R
77
-R
78
-、-R
78
-R
77
-R
79
-R
77
-R
78
-、-R
78
-R
77
-R
79
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】


は、下記A基:
JPEG
2024169387000158.jpg
14
102
(式中:


は、それぞれ独立して、-(R

-SiR



ma
-R

で表される基であり、


は、それぞれ独立して、酸素原子、又はC
1-6
アルキレン基であり、


は、それぞれ独立して、炭化水素基またはR
1’
であり、

1’
は、R

と同意義であり、
maは、それぞれ独立して、1~5の整数であり、
ただし、R

中、R
1’
の数は20以下であり、


は、それぞれ独立して、炭化水素基であり、
naは、1~3の整数であり、


は、単結合、又は酸素原子である。)
で表される基である、請求項1に記載のシラン化合物。
【請求項3】
前記A基において、


は、それぞれ独立して、-(OSiR



ma
-R

で表される基であり、


は、それぞれ独立して、炭化水素基またはR
1’
であり、
maは、それぞれ独立して、1または2であり、


は、それぞれ独立して、炭化水素基であり、
naは、1~3の整数である、
請求項2に記載のシラン化合物。
【請求項4】
前記A基において、R

は、C
1-4
アルキル基である、請求項2に記載のシラン化合物。
【請求項5】


は、C
1-12
アルキル基である、請求項1に記載のシラン化合物。
【請求項6】


は、C
1-4
アルキル基、またはフェニル基である、請求項1に記載のシラン化合物。
【請求項7】

Ar
は、炭素数6~20のアリーレン基である、請求項1に記載のシラン化合物。
【請求項8】
xは、1~300の整数であり、yは、1~300の整数であり、zは、1~300の整数である、請求項1に記載のシラン化合物。
【請求項9】
xは、1~100の整数であり、yは、1~100の整数であり、zは、1~100の整数である、請求項1に記載のシラン化合物。
【請求項10】
xは、0~500の整数であり、yは、0であり、zは、0~500の整数であり、x+y+zは、1以上である、請求項1に記載のシラン化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、シラン化合物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
ある種のシラン化合物は、基材の表面処理に用いると、優れた撥水撥油性を提供し得ることが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-44179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、より高い摩擦耐久性を有する表面処理層を形成することができるシラン化合物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、下記の態様を含む。
[1] 下記式(1):
JPEG
2024169387000001.jpg
8
151
[式中:


は、水酸基もしくは加水分解性基が直接結合していないSi原子を1つ以上含む1価の基、又は炭化水素基であり、


は、下記式:
JPEG
2024169387000002.jpg
32
133
(式中:

73
は、それぞれ独立して、単結合、C
1-12
アルキレン基、-R
76
-O-R
76
-、-R
78
-R
77
-R
78
-、-R
78
-R
77
-R
79
-R
77
-R
78
-、-R
78
-R
77
-R
79
-R
76
-R
79
-R
77
-R
78
-、又は-R
79
-R
76
-R
79
-R
77
-R
79
-R
76
-R
79
-であり、

74
は、それぞれ独立して、C
1-12
アルキレン基、-R
76
-O-R
76
-、-R
78
-R
77
-R
78
-、-R
78
-R
77
-R
79
-R
77
-R
78
-、-R
78
-R
77
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、より高い摩擦耐久性を有する表面処理層を形成することができるシラン化合物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において用いられる場合、「1価の有機基」とは、炭素を含有する1価の基を意味する。1価の有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖中に、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ等を有している基を意味する。尚、単に「有機基」と示す場合、1価の有機基を意味する。また、「2価の有機基」とは、炭素を含有する2価の基を意味する。かかる2価の有機基としては、例えば、有機基からさらに1個の水素原子を脱離させた2価の基が挙げられる。3価以上の有機基も同様に、有機基から所定の数の水素原子を脱離させた基を意味する。
【0008】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分岐鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」の置換基としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン原子、1個又はそれ以上のハロゲン原子により置換されていてもよい、C
1-6
アルキル基、C
2-6
アルケニル基、C
2-6
アルキニル基、C
3-10
シクロアルキル基、C
3-10
不飽和シクロアルキル基、5~10員環のヘテロシクリル基、5~10員環の不飽和ヘテロシクリル基、C
6-10
アリール基及び5~10員環のヘテロアリール基から選択される1個又はそれ以上の基が挙げられる。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「加水分解性基」とは、加水分解反応を受け得る基を意味し、すなわち、加水分解反応により、化合物の主骨格から脱離し得る基を意味する。加水分解性基の例としては、-OR

、-OCOR

、-O-N=CR


、-NR


、-NHR

、又は-NCO(これら式中、R

は、置換または非置換の炭素数1~4のアルキル基を示す)などが挙げられ、好ましくは-OR

(即ち、アルコキシ基)である。R

の例には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基などの非置換アルキル基;クロロメチル基などの置換アルキル基が含まれる。それらの中でも、アルキル基、特に非置換アルキル基が好ましく、メチル基またはエチル基がより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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