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公開番号2025096020
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212465
出願日2023-12-15
発明の名称吸着部材、および二酸化炭素回収システム
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B01J 20/22 20060101AFI20250619BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】二酸化炭素を対象とする吸着剤の再生に必要な温度を低下する。
【解決手段】吸着部材(50)は、空気が流れる複数の孔(56)を有する基材(B)と、基材(B)に担持され、空気中の二酸化炭素を吸着する吸着剤(60)とを備える。吸着剤(60)は、アミン系物質と、イオン液体とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
空気が流れる複数の孔(56)を有する基材(B)と、
前記基材(B)に担持され、空気中の二酸化炭素を吸着する吸着剤(60)とを備え、
前記吸着剤(60)は、アミン系物質と、イオン液体とを含む
吸着部材。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記アミン系物質に対する前記イオン液体の重量の比率は、1/3以下である
請求項1に記載の吸着部材。
【請求項3】
前記アミン系物質に対する前記イオン液体の重量の比率は、1/6以上である
請求項2に記載の吸着部材。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1つに記載の吸着部材を備える
二酸化炭素回収システム。
【請求項5】
前記吸着部材(50)を、50℃以上70℃以下の範囲で加熱する加熱装置(10)を備える
請求項4に記載の二酸化炭素回収システム。
【請求項6】
前記加熱装置(10)は、圧縮機(13)と、放熱器(41)と、減圧機構(14)と、蒸発器(15)とを有し、前記放熱器(41)から放出する熱によって前記吸着部材(50)を加熱する冷凍サイクル装置である
請求項5に記載の二酸化炭素回収システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吸着部材、および二酸化炭素回収システムに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
空気中の二酸化炭素を回収するシステムがある。特許文献1に記載の二酸化炭素回収システムは、吸着剤が担持される吸着板と、吸着板を加熱する流通管とを有する。空気中の二酸化炭素は、吸着剤に吸着される。流通管を流れる加熱媒体は、吸着板の吸着剤を加熱および再生する。吸着剤から脱離された二酸化炭素は、ポンプにより搬送されて貯蔵される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-13169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
二酸化炭素を吸着する吸着剤の再生に必要な温度は、例えば80~100℃程度である。このため、吸着剤を加熱する温度が低い場合、吸着剤を十分に再生できないという問題があった。
【0005】
本開示は、二酸化炭素を対象とする吸着剤の再生に必要な温度を低下することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様は、吸着部材(50)を対象とする。吸着部材(50)は、空気が流れる複数の孔(56)を有する基材(B)と、基材(B)に担持され、空気中の二酸化炭素を吸着する吸着剤(60)とを備える。吸着剤(60)は、アミン系物質と、イオン液体とを含む。
【0007】
第1の態様では、吸着剤(60)にイオン液体を含ませることで、吸着剤(60)の再生に必要な温度を低下できる。
【0008】
第2の態様は、第1の態様において、アミン系物質に対するイオン液体の重量の比率は、1/3以下である。
【0009】
イオン液体の重量比率が大きすぎると、吸着剤(60)の再生に必要な温度が低くなりすぎ、この温度が通常の室外空気の温度に近くなってしまう。その結果、吸着剤(60)の吸着性能が低下したり、意図していないタイミングで吸着剤(60)から二酸化炭素が脱離したりする可能性がある。これに対し、第2の態様では、アミン系物質に対するイオン液体の重量の比率が1/3以下であるので、吸着部材(50)の再生に必要な温度が通常の室外空気の温度に近づくことを抑制でき、上記の課題を解消できる。
【0010】
第3の態様は、第1または第2の態様において、アミン系物質に対するイオン液体の重量の比率は、1/6以上である。
(【0011】以降は省略されています)

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