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公開番号2025092803
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208118
出願日2023-12-11
発明の名称有機スズ化合物を低減する方法
出願人株式会社トクヤマ
代理人
主分類B01J 20/06 20060101AFI20250616BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】有機スズ化合物を工業的に効率良く、かつ、サブppbまで低減することが可能な、有機スズ化合物を除去する方法を提供する。
【解決手段】有機スズ化合物を低減する方法は、有機溶媒中、塩基性条件下、ハロゲン化された有機スズ化合物とチオール基を有する固形物とを接触させて、有機溶媒液中の有機スズ化合物中を低減する工程を含む。また、当該方法は、有機スズ化合物とハロンゲン酸とを接触させて、前記有機スズ化合物をハロゲン化する工程を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
有機溶媒中、塩基性条件下、ハロゲン化された有機スズ化合物とチオール基を有する固形物とを接触させて、前記有機溶媒液中の前記有機スズ化合物中を低減する工程を含む、
有機スズ化合物を低減する方法。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
有機スズ化合物とハロンゲン酸とを接触させて、前記有機スズ化合物をハロゲン化する工程を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記有機化合物と、前記固形物とを接触させる前に、前記固形物とアミン系の塩基とを接触させる、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記固形物は、キレート樹脂である、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記ハロゲン酸は、塩化水素を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記有機溶媒中に、目的生成物の有機ケイ素化合物を含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記有機スズ化合物が質量換算で1ppb以上1000ppm以下である、
請求項1又は2に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機スズ化合物を分解して、有機スズ化合物の量を低減する方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
有機合成によって合成される有機化合物の中には、電子材料や医薬品原体として用いられるものが多くある。これらの用途において、不純物の含有量は厳しい管理が要求されている。例えば、電子材料や医薬品原体における金属不純物の含有量としては質量基準でppbレベルが要求されており、特に最先端の半導体製造に用いられる有機化合物においては、質量基準でサブppbレベルの含有量であることが要求されている。
【0003】
有機化合物の合成においては、目的化合物を得るために必要な有機金属化合物を用いた反応が広く用いられているが、上記有機金属化合物を用いた反応においては、用いる金属中に微量の金属不純物が含まれていることが多く、製造された有機化合物中にこれらの金属不純物が含有される。
【0004】
一般的に混入する金属不純物としては、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛、ニッケル、銅等が挙げられる。
【0005】
不純物として残る金属がイオン性のものであれば、酸洗浄、イオン交換樹脂による除去、キレート樹脂による除去等の従来の洗浄方法により目的生成物から不純物の量を低減することができる。
【0006】
一方で、不純物として残る金属がスズ、鉛やヒ素などで非イオン性のものであれば、反応の過程で、前記の金属不純物が化合物の形態で含まれる場合があり、かかる場合上記の方法で目的生成物から取り除くことは難しい。なかでも不純物が有機スズ化合物の場合、有機置換基とスズとの間の結合エネルギーが大きいことから、分解することが困難であり、イオン性でないことから分液による除去やイオン交換樹脂により除去することが特に難しい。
【0007】
このような不純物の一例としての有機スズ化合物の濃度を低下させる方法として、例えば、酸化鉄等を作用させて、ppbオーダーで低減させる方法が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1記載の方法によれば、スズ原子の質量基準で数ppbレベルまで低減することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006-341141号公報
【非特許文献】
【0009】
J. AM. CHEM. SOC. 2002,124,4874-48809
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記特許文献1記載の方法では、市場から要求されているさらなる高純度、すなわち質量基準でサブppbのレベルまで低減することは、困難である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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