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公開番号
2024174490
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-17
出願番号
2023092342
出願日
2023-06-05
発明の名称
ベンジルヒドラジン誘導体の製造方法
出願人
株式会社トクヤマ
代理人
主分類
C07C
241/02 20060101AFI20241210BHJP(有機化学)
要約
【課題】 純度の高いベンジルヒドラジン誘導体の製造方法を提供する。
【解決手段】 一側面によると、ベンジルヒドラジン誘導体の製造方法が提供される。この製造方法は、式(I)に表されるベンジル誘導体とヒドラジン化合物とを接触させて、式(II)に表されるベンジルヒドラジン誘導体を得ることと、第1混合物と第1分離液とを接触させて、第1有機層及び第1水層に分離させることとを含む。第1混合物は、式(II)に表されるベンジルヒドラジン誘導体、ヒドラジン化合物、及び第1有機溶媒を含む。第1分離液は、水を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(I)に表されるベンジル誘導体とヒドラジン化合物とを接触させて、下記式(II)に表されるベンジルヒドラジン誘導体を得ることと、
前記式(II)に表されるベンジルヒドラジン誘導体、前記ヒドラジン化合物、及び第1有機溶媒を含む第1混合物と、水を含む第1分離液とを接触させて、第1有機層及び第1水層に分離させることと
を含む、ベンジルヒドラジン誘導体の製造方法:
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前記式(I)において、
Xは、ハロゲン原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基であり、
Yは、ハロゲン原子、メシル基、又は、トシル基であり、
aは、0以上3以下の整数であり、
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上記式(II)において、
X、及びaは、前記式(I)におけるものと同義である。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第1有機溶媒は、エタノール、1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-1-プロパノール、テトラヒドロフラン、及び2-メチルテトラヒドロフランからなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
1gの前記式(II)に表されるベンジルヒドラジン誘導体に対する前記第1有機溶媒の量は、3mL以上16mL以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記第1分離液は、食塩水又は水である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記ヒドラジン化合物は、ヒドラジン一水和物を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
1モルの式(I)に表されるベンジル誘導体に対する前記ヒドラジン化合物の量は、5モル以上である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
前記式(I)に表されるベンジル誘導体と前記ヒドラジン化合物とを、前記第1有機溶媒存在下で接触させて前記第1混合物を得ることを含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
前記式(I)に表されるベンジル誘導体と前記ヒドラジン化合物とを、第3有機溶媒存在下で接触させて第2混合物を得ることと、前記第2混合物と前記第1有機溶媒とを混合して前記第1混合物を得ることを含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項9】
前記第3有機溶媒は、エタノール、1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-1-プロパノール、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1-プロパノール、2-プロパノール、t-ブタノール、及びテトラヒドロフランからなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含む、請求項8に記載の製造方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法で得られた前記第1有機層と、下記式(III)に表される化合物とを接触させて、下記式(IV)に表されるピラゾール誘導体を得ることを含む、ピラゾール誘導体の製造方法:
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前記式(IV)において、
X、及びaは、前記式(I)におけるものと同義である。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベンジルヒドラジン誘導体の製造方法に関する。
続きを表示(約 990 文字)
【背景技術】
【0002】
N-(4,6-ジアミノ-2-{1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-y}ピリミジン-5-イル)-N-メチルカルバメート(Methyl N-(4,6-diamino-2-{1-[(2-fluorophenyl)methyl]-1H-pyrazolo[3,4-b]pyridin-3- yl}pyrimidin-5-yl) -N-methylcarbamate)は、リオシグアト(Riociguat:ROC)とも呼ばれるグアニル酸シクラーゼ活性化薬及び刺激薬の一種である。リオシグアトは、下記式で表される。
【0003】
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62
108
【0004】
下記式(IIa)に表される(2-フルオロベンジル)ヒドラジンと、下記式(III)に表される化合物とを反応させることにより、下記式(IVa)に表されるエチル 5-アミノ-1-(2-フルオロベンジル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレートが得られる。これらの化合物は、リオシグアトを合成するための中間体として用いられることがある。
【0005】
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34
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【0006】
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26
71
【0007】
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43
96
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
国際公開第2017/025981号公報
中国特許出願公開第105237531号明細書
【非特許文献】
【0009】
J. Med. Chem., 1995, 38, 3884-3888
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、不純物の少ないベンジルヒドラジン誘導体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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