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公開番号2024180262
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2024005024
出願日2024-01-17
発明の名称希土類有機錯体及びその製造方法並び応用
出願人個人
代理人個人,個人
主分類C07D 403/04 20060101AFI20241219BHJP(有機化学)
要約【課題】光変換フィルムの形成に用いることができる希土類有機錯体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】式(I)で示される構造を有する希土類有機錯体及びその製造方法並びに使用を提供する。本発明の希土類有機錯体の耐照射性能は改善され、該希土類有機錯体は紫外光領域及び500nm未満の青色光領域に良好な吸収を有し、460nm未満の波長範囲の光に励起され、500nm以上の可視光に変換させ、光変換フィルムの製造に有用である。
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【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
式(I)で表される構造を有することを特徴とする希土類有機錯体、
TIFF
2024180262000012.tif
57
170
[式(I)中、Lnは3価希土類金属イオンを表し、


、R

、R

、R

、R

、R

、R

はそれぞれ独立して、水素、C1~C6アルキル基またはC1~C6アルコキシ基から選択され、R

、R

、R
10
はそれぞれ独立して、水素、C1~C4アルキル基から選択され、R
11
は独立して、水素、C1~C3アルキル基から選択される。]。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】


、R

、R

、R

、R

、R

、R

はそれぞれ独立して、水素、C1~C3アルキル基またはC1~C3アルコキシ基から選択され、R

、R

、R
10
はそれぞれ独立して、水素、C1~C3アルキル基から選択され、R
11
は独立して、水素、メチル基またはエチル基から選択されることを特徴とする請求項1に記載の希土類有機錯体。
【請求項3】


、R

、R

、R

、R

、R

、R

はそれぞれ独立して、水素、C1~C3アルキル基から選択され、R

、R

、R
10
はそれぞれ独立して、水素、メチル基、またはエチル基から選択され、R
11
は独立して、水素から選択されることを特徴とする請求項1に記載の希土類有機錯体。
【請求項4】


、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R
10
はそれぞれ独立して、水素またはメチル基から選択されることを特徴とする請求項1に記載の希土類有機錯体。
【請求項5】
LnはEu
3+
、Sm
3+
、Tb
3+
、Dy
3+
から選択される1種または多種であることを特徴とする請求項1に記載の希土類有機錯体。
【請求項6】
式(II)で表される構造を有することを特徴とする請求項1に記載の希土類有機錯体、
TIFF
2024180262000013.tif
60
170

【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の希土類有機錯体の製造方法であって、
(1)水溶性希土類塩、式(A)で表される化合物、式(B)で表される化合物とアルコール溶媒とを45~70℃で攪拌混合し、アルコール溶液を得るステップと、
(2)アルカリ金属水酸化物溶液をアルコール溶液に添加して反応させ、温度を下げ、静置し、固液分離し、式(I)で表される構造を有する希土類有機錯体を得るステップとを含むことを特徴とする希土類有機錯体の製造方法、
TIFF
2024180262000014.tif
60
170
[式(A)中、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

はそれぞれ独立して、水素、C1~C6アルキル基またはC1~C6アルコキシ基から選択され、
式(B)中、R

、R

、R
10
はそれぞれ独立して、水素、C1~C4アルキル基から選択され、R
11
は独立して、水素、C1~C3アルキル基から選択され、
ここで、前記水溶性希土類塩中の希土類金属イオンをLnと表記し、Lnが3価希土類金属イオンであり、
ここで、式(A)で表される化合物と水溶性希土類塩中の3価希土類金属イオンとのモル比が1~1.05:1であり、式(B)で表される化合物と水溶性希土類塩中の3価希土類金属イオンとのモル比は3~3.05:1であり、
ここで、前記アルコール溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール又はn-ブタノールから選択される1種又は多種である。]。
【請求項8】
前記アルカリ金属水酸化物が水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウムから選択されることを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
【請求項9】
式(A)で表される化合物は、式(C)で表される化合物と式(D)で表される化合物とが反応して得られることを特徴とする請求項7に記載の製造方法、
TIFF
2024180262000015.tif
31
170
[ここで、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

はそれぞれ独立して、水素、C1~C6アルキル基またはC1~C6アルコキシ基から選択される。]。
【請求項10】
光変換フィルムの製造における請求項1~6のいずれか1項に記載の希土類有機錯体の使用であって、
(一)前記希土類有機錯体をポリマーフィルムを形成する母粒子と混合し、プレスして、光変換フィルムを得るステップと、
(二)前記希土類有機錯体をポリマーフィルムの表面に塗布し、光回転フィルムを形成するステップとのいずれかの1つのステップを含むことを特徴とする光変換フィルムの製造における希土類有機錯体の使用。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は希土類有機錯体及びその製造方法並び応用に関し、特に光変換フィルムの形成に用いることができる希土類有機錯体及びその製造方法並び応用に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
希土類錯体は独特な4f発光特徴ピークを有するため、通常には光変換材料の製造に最適である。フォトルミネッセンスの場合、配位子は励起光源からエネルギーを吸収し、コア金属イオンに移行させる。配位子は光エネルギー利用率の向上に、非常に重要な役割を果たしている。
【0003】
光変換フィルムとは、通常のフィルムを製造する原材料に光変換機能性の母材を添加したフィルムのことである。光変換フィルムに含まれる変換剤は、太陽光中の高エネルギーの短波長光を低エネルギーの長波長光及び中長波光に変換することができ、或いは栽培棚の温度を高めて作物に適切な光照射条件を提供し、作物の成長を促進し、生産性を高めることができる。
【0004】
特許文献1は、ジケトン系配位子及び芳香カルボン酸系配位子及びフォスフォノオキシド含有化合物を含む農業向けフィルム用擬似生態蛍光体変換剤を開示している。得られた蛍光体転化剤は240~400nmの短波長紫外光を吸収し、高強度の400~500nmの青色光を発光することができる。特許文献2はジケトン類を配位子とし、o-フェナントロリン、ビピリジン、トリ-n-オクチルホスフィンオキシド、トリフェニルホスフィンオキシドなどを共配位子とする希土類有機錯体転換剤及びその製造方法を開示している。特許文献3は基体、希土類酸化物、ジケトン類、フェナントロリンの原料を含む原料から製造される光変換剤及び助剤から調製された希土類有機錯体光変換膜を開示している。特許文献4は、シルク水熱反応によりアミノ基、カルボキシル基機能化炭素部位を生成し、そしてその表面のポリアミノ基、カルボキシル基構造を用いて希土類イオンをキレートし、多元発光中心を形成する農膜用複合型希土類光変換剤の製造方法を開示している。同時にメチルベンゾジアゾールを第一配位子とし、o-フェナントロリンを共配位子とし、界面活性剤を添加した。得られた光変換剤は、太陽光の紫外部分の光を農作物の光合成適応性の良い赤青色光に変換することができる。
【0005】
しかし、錯体の劣る紫外線照射耐性は、それらの実用的な使用を制限する。この場合は発光材料の致命的な欠陥であり、解決すべきである。この欠陥を解決するために、新規の配位子の開発を試みて新規の希土類有機錯体を得ることは依然として希土類錯体発光材料を発展させる重要な方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
中国特許出願公開第1408810号明細書
中国特許出願公開第101358128号明細書
中国特許出願公開第101857690号明細書
中国特許出願公開第108192598号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のことを鑑みて、本発明の1つの目的は、照射耐性が改善された希土類有機錯体を提供することにある。さらに、紫外光領域及び500nm未満の青色光領域で良好な吸収を有し、460nm未満の波長範囲の光に励起され、500nm超の可視光に変換することができる。これは光変換フィルムの形成に応用できる。本発明の他の目的は、上記希土類有機錯体の製造方法を提供することである。本発明のさらに他の目的は、上記希土類有機錯体の応用を提供することである。本発明は、上記の目的を以下の技術的手段により実現する。
【0008】
一つの局面で、本発明は式(I)で表される構造を有する希土類有機錯体を提供する。
【0009】
TIFF
2024180262000002.tif
57
170
【0010】
[式(I)中、Lnは3価希土類金属イオンを表し、


、R

、R

、R

、R

、R

、R

はそれぞれ独立して、水素、C1~C6アルキル基またはC1~C6アルコキシ基から選択され、R

、R

、R
10
はそれぞれ独立して、水素、C1~C4アルキル基から選択され、R
11
は独立して、水素、C1~C3アルキル基から選択される。]。
(【0011】以降は省略されています)

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