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公開番号2024143040
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055508
出願日2023-03-30
発明の名称反応生成物の製造方法
出願人ヤマナカヒューテック株式会社
代理人個人
主分類C07C 4/06 20060101AFI20241003BHJP(有機化学)
要約【課題】優れたエネルギー効率を発揮しつつ反応生成物を製造できる反応生成物の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の反応生成物の製造方法は、原料組成物及び触媒を反応させることで反応生成物を発生させる反応工程を含む。前記原料組成物は、炭素原子数5以上の第1炭化水素化合物を含む。前記触媒は、ハロゲン化アルミニウムを含む。前記反応生成物は、第2炭化水素化合物又は水素を含む。前記第2炭化水素化合物の炭素原子数は、前記第1炭化水素化合物の炭素原子数よりも少ない。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
原料組成物及び触媒を反応させることで反応生成物を発生させる反応工程を含み、
前記原料組成物は、炭素原子数5以上の第1炭化水素化合物を含み、
前記触媒は、ハロゲン化アルミニウムを含み、
前記反応生成物は、第2炭化水素化合物又は水素を含み、
前記第2炭化水素化合物の炭素原子数は、前記第1炭化水素化合物の炭素原子数よりも少ない、反応生成物の製造方法。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記第1炭化水素化合物は、炭素原子数5以上20以下のアルカンを含む、請求項1に記載の反応生成物の製造方法。
【請求項3】
前記第2炭化水素化合物は、炭素原子数1以上4以下の炭化水素化合物を含む、請求項1又は2に記載の反応生成物の製造方法。
【請求項4】
前記触媒は、ハロゲン化アルカリ金属を更に含む、請求項1又は2に記載の反応生成物の製造方法。
【請求項5】
前記ハロゲン化アルカリ金属は、塩化リチウム、臭化リチウム又はヨウ化リチウムを含む、請求項4に記載の反応生成物の製造方法。
【請求項6】
前記ハロゲン化アルカリ金属の使用量は、前記第1炭化水素化合物100質量部に対して、1.0質量部以上20.0質量部以下である、請求項4に記載の反応生成物の製造方法。
【請求項7】
前記ハロゲン化アルミニウムは、無水塩化アルミニウム、無水臭化アルミニウム又は無水ヨウ化アルミニウムを含む、請求項1又は2に記載の反応生成物の製造方法。
【請求項8】
前記ハロゲン化アルミニウムの使用量は、前記第1炭化水素化合物100質量部に対して、5.0質量部以上40.0質量部以下である、請求項1又は2に記載の反応生成物の製造方法。
【請求項9】
前記反応工程における反応温度は、0℃以上200℃以下である、請求項1又は2に記載の反応生成物の製造方法。
【請求項10】
前記反応工程は、ステンレス製密閉容器内で行う、請求項1又は2に記載の反応生成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、反応生成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
原油の分留を行うと、ナフサ(粗製ガソリン)、灯油、重油、軽油等の一連の石油製品がそれぞれ一定比率で生産される。一連の石油製品の需要の比率は、原油の分留により供給される石油製品の比率と必ずしも一致しているわけではない。例えば、日本及び西ヨーロッパ諸国では、ガソリンの需要が他の石油製品の需要に比較して少ない傾向がある。このような事情から、特定の石油製品を原料として別の石油製品を製造する技術が研究されている。
【0003】
また、石油製品は、オレフィン化合物(エチレン、プロピレン、ブチレン等)や芳香族化合物(ベンゼン、トルエン、キシレン等)などの石油化学製品の重要な原料である。石油製品から石油化学製品を製造する方法の一例として、スチームクラッキング法が挙げられる。スチームクラッキング法では、多量の水蒸気と共に軽質ナフサを温度約840℃以上920℃以下に加熱して熱分解することにより、オレフィン化合物や芳香族化合物などの石油化学製品を製造できる。
【0004】
近年、エネルギー効率の観点から、比較的マイルドな条件において、石油製品を原料として別の石油製品又は石油化学製品を製造する技術が研究されている。このような技術として、例えば、炭素原子数4以上7以下の炭化水素化合物と、ゼオライトを用いた触媒とを反応させることにより、軽質オレフィンを製造する方法が提案されている(特許文献1)。この文献には、約450℃~650℃の温度において、炭素原子数4以上7以下の炭化水素化合物から軽質オレフィンを製造できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2022-516081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の製造方法であっても、エネルギー効率的に十分に満足できるレベルではない。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、優れたエネルギー効率を発揮しつつ反応生成物を製造できる反応生成物の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の反応生成物の製造方法は、原料組成物及び触媒を反応させることで反応生成物を発生させる反応工程を含む。前記原料組成物は、炭素原子数5以上の第1炭化水素化合物を含む。前記触媒は、ハロゲン化アルミニウムを含む。前記反応生成物は、第2炭化水素化合物又は水素を含む。前記第2炭化水素化合物の炭素原子数は、前記第1炭化水素化合物の炭素原子数よりも少ない。
【発明の効果】
【0009】
本発明の反応生成物の製造方法は、優れたエネルギー効率を発揮しつつ反応生成物を製造できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、炭化水素化合物は、飽和炭化水素化合物及び不飽和炭化水素化合物を含む。飽和炭化水素化合物としては、例えば、アルカン、シクロアルカン、及びシクロアルカンの有する水素原子の少なくとも一部がアルキル基で置換された化合物が挙げられる。アルカンとしては、例えば、メタン、エタン、プロパン、ブタン(特に、n-ブタン及びイソブタン)、ペンタン(特に、n-ペンタン、イソペンタン及びネオペンタン)、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン及びドデカンが挙げられる。シクロアルカンとしては、例えば、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン及びシクロオクタンが挙げられる。不飽和炭化水素化合物としては、例えば、アルケン、アルキン、シクロアルケン、シクロアルキン、及びこれらの化合物の有する水素原子の少なくとも一部がアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基で置換された化合物と、芳香族炭化水素化合物とが挙げられる。アルケン及びシクロアルケンとしては、例えば、上述のアルカン及びシクロアルカンとして例示した化合物の有している炭素-炭素単結合のうち少なくとも1つを炭素-炭素二重結合に置換した化合物が挙げられる。アルケンの具体例としては、エチレン、プロピレン、ブチレン(1-ブテン、2-ブテン及びイソブテン)が挙げられる。アルキン及びシクロアルキンとしては、例えば、上述のアルカン及びシクロアルカンとして例示した化合物の有している炭素-炭素単結合のうち少なくとも1つを炭素-炭素三重結合に置換した化合物が挙げられる。芳香族炭化水素化合物としては、例えば、芳香環のみにより構成される化合物(例えば、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン及びピレン)、及び上述の化合物が有する水素原子の少なくとも一個が1価の炭化水素基(例えば、アルカン)で置換された化合物(例えば、キシレン及びトルエン)が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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