TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024128664
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037768
出願日2023-03-10
発明の名称アミド基含有構造を有するビスマレイミド
出願人ユニチカ株式会社
代理人
主分類C07D 207/452 20060101AFI20240913BHJP(有機化学)
要約【課題】柔軟性、密着性に優れたビスマレイミド化合物の提供。
【解決手段】一般式(1)で示されるアミド基を含有したビスマレイミドである。すなわち、アミド基を含有したジアミン成分とマレイン酸成分とが脱水縮合した化学構造を有する。ジアミン成分はダイマジアミンとダイマ酸とからなることが好ましく、ジアミンに由来する構造の好ましい繰り返し単位数は1~10である。半導体等を用いた電子部品製造や、封止材組成物、接着剤組成物等の成分として好適に用いることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一般式(1)で示される構造を有するビスマレイミド。
JPEG
2024128664000004.jpg
26
91
(一般式(1)において、Xは、ジカルボン酸由来の二価炭化水素基を、Yは、ジアミン由来の二価炭化水素基を、それぞれ示す。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビスマレイミドに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
携帯電話、スマートフォン、ノート型パソコン等の電子機器に用いられる電子部品は高密度集積化、高密度実装化等が進んでいる。これらの電子部品に用いられる接着剤、封止材等の樹脂材料には、吸水率が低く信頼性に優れた耐熱性の材料が求められる。これらの接着剤、封止材等に用いられる組成物の成分として、ダイマジアミン(炭素数24~48のダイマ酸から誘導される脂肪族ジアミン)のアミノ基がマレイミド化されたマレイミド化合物を用いる方法が知られており、例えば、LED素子の実装用の接着剤組成物、プリント配線基板用の異方性導電性接着剤組成物、半導体封止用の固体状組成物として利用されている。(特許文献1~4)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-31227号公報
特開2015-193725号公報
特開2018-24747号公報
特開2018-83893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記した従来のビスマレイミドには、柔軟性と密着性に改良の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、ビスマレイミドの構造にアミド基を導入することにより、前記課題が解決されることを見出し、本発明の完成に至った。
【0006】
すなわち、本発明は、下記を要旨とするものである。
一般式(1)で示される構造を有するビスマレイミド。
JPEG
2024128664000002.jpg
25
91
(一般式(1)において、Xは、ジカルボン酸由来の二価炭化水素基を、Yは、ジアミン由来の二価炭化水素基を、それぞれ示す。)
【発明の効果】
【0007】
本発明のビスマレイミドは、アミド基を含有しているため、柔軟性および密着性が良好である。従い、半導体等を用いた電子部品製造や、封止材組成物、接着剤組成物等の成分として好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1で得られたビスマレイミドの1H-NMRチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のビスマレイミドは、一般式(1)で示されるアミド基を含有したビスマレイミドである。すなわち、アミド基を含有したジアミン成分とマレイン酸成分とが脱水縮合した化学構造を有する。
JPEG
2024128664000003.jpg
26
91
【0010】
一般式(1)において、Xは、炭素数10以上の脂肪族ジカルボン酸由来の二価炭化水素基を示し、飽和または不飽和脂肪族炭化水素基のいずれでもよい。X基を与える脂肪族ジカルボン酸の炭素数は通常、10~50であり、耐熱性、機械的特性、柔軟性および誘電特性のさらなる向上の観点から、好ましくは20~50、より好ましくは30~42、さらに好ましくは34~38である。一般式(1)において、n(繰り返し単位数)の好ましい範囲は、1~10であり、より好ましくは1~5、さらに好ましくは1~3である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
炭化水素の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
芳香族化合物の製造方法
2か月前
長谷川香料株式会社
ロタンドンの製造方法
1か月前
三菱ケミカル株式会社
化合物
4日前
三菱ケミカル株式会社
化合物
12日前
東ソー株式会社
アミノオキシ基含有銀化合物
2か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
1か月前
東洋紡株式会社
非特異反応を抑制可能な抗体溶液
2か月前
東ソー株式会社
組換えFc結合性タンパク質抽出試薬
12日前
マナック株式会社
新規脱水縮合剤
26日前
小野薬品工業株式会社
イミダゾール化合物の製造方法
5日前
東ソー株式会社
アデノ随伴ウイルス吸着剤の洗浄方法
1か月前
気相成長株式会社
膜形成材料、及び製造方法
1か月前
ダイキン工業株式会社
含フッ素化合物
11日前
キヤノン株式会社
金属錯体及び有機発光素子
2か月前
ダイキン工業株式会社
含フッ素シラン化合物
1か月前
ユニチカ株式会社
アミド基含有構造を有するビスマレイミド
今日
公立大学法人福井県立大学
抗体又は抗体フラグメント
1か月前
日産化学株式会社
チエノウラシル化合物及び有害生物防除剤
19日前
JNC株式会社
トランス脂環式ヒドロキシ化合物の製造方法
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、発光デバイス
今日
キヤノン株式会社
ピラゾール類の製造方法
1か月前
日本化学工業株式会社
ホスホニウム塩の連続的製造方法
18日前
キヤノン株式会社
有機金属錯体及び有機発光素子
2か月前
キヤノン株式会社
有機金属錯体及び有機発光素子
1か月前
四国化成工業株式会社
リン化合物、その合成方法およびその利用
1か月前
日本ゼオン株式会社
異性体混合物の製造方法
1か月前
旭化成株式会社
環状化合物の製造方法
25日前
帝人株式会社
環式ジアルコール化合物およびその製造方法
26日前
日本曹達株式会社
1-アルケニルエーテル化合物の製造方法
11日前
ダイキン工業株式会社
アルキレン鎖含有シラン化合物
2か月前
日本曹達株式会社
メチニルウレア化合物および有害生物防除剤
2か月前
川崎重工業株式会社
メタン製造システム
5日前
国立大学法人横浜国立大学
ギ酸の製造方法
29日前
大正製薬株式会社
MMP7阻害作用を有するペプチドコンジュゲート
2か月前
日立造船株式会社
生成装置及び生成方法
1か月前
続きを見る