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公開番号
2024115392
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-26
出願番号
2023021063
出願日
2023-02-14
発明の名称
ギ酸の製造方法
出願人
国立大学法人横浜国立大学
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
C07C
51/00 20060101AFI20240819BHJP(有機化学)
要約
【課題】良好な収率で二酸化炭素からギ酸を合成することが可能な、新規なギ酸の製造方法を提供する。
【解決手段】表面の一部が酸化したシリコン粉末を還元剤とし、フッ化テトラブチルアンモニウムを触媒として二酸化炭素を還元する工程を含む、ギ酸の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
表面の一部が酸化したシリコン粉末を還元剤とし、フッ化テトラブチルアンモニウムを触媒として二酸化炭素を還元する工程を含む、ギ酸の製造方法。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
前記シリコン粉末は、廃棄された太陽光パネルから回収したシリコンウエハから得られたシリコン粉末である、請求項1に記載のギ酸の製造方法。
【請求項3】
前記シリコン粉末は、表面の50%以上が酸化したシリコン粉末である、請求項1に記載のギ酸の製造方法。
【請求項4】
90~200℃の温度範囲にて、1~10atmの二酸化炭素圧力下で二酸化炭素の還元反応を行う、請求項1に記載のギ酸の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ギ酸の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
2050年カーボンニュートラルへ向けて、二酸化炭素(CO
2
)の排出削減・有効活用は喫緊の課題である。このため、二酸化炭素を原料としてギ酸を製造することは上記課題において重要な開発テーマである。
【0003】
ギ酸は防腐剤や殺菌剤として使用され、さらには還元することで工業基幹原料として様々な化学品の原料となるメタノールが得られるため、非常に重要な有機化合物である。二酸化炭素をギ酸へ変えるには、触媒と還元剤を利用する必要がある。
【0004】
従来、二酸化炭素を還元する方法として、シリコンを還元剤として用いる方法が知られている。非特許文献1には、独自に調製したシリコンナノ粒子による二酸化炭素の還元反応により一酸化炭素を製造する方法が開示されている。当該方法では、化学量論量のHF(3700%)と光を使用している。
【0005】
非特許文献2には、独自に調製したシリコンナノ粒子による二酸化炭素の還元反応によりメタノールを製造する方法が開示されている。当該方法では、化学量論量のHF(220%)を使用している。
【0006】
非特許文献3には、新品のシリコンウエハを粉砕して作成したシリコン粉末を用いて二酸化炭素の還元反応を実施し、ギ酸を合成する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
A. Ozin et al. Nat. Commun. 2016, 7, 125
M. Dasog et al. Chem. Commun. 2017, 53, 3114
K. Motokura et al. Energy Adv. 2022, 1, 385-390
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
非特許文献1及び2に記載の技術は、シリコンを還元剤として二酸化炭素を還元する方法に係るが、製造物が一酸化炭素またはメタノールであり、さらに毒性のあるHFを添加している。
非特許文献3に記載の技術は、新品のシリコンウエハを粉砕して作成したシリコン粉末を還元剤として二酸化炭素を還元しているが、収率の改善など未だ開発の余地がある。
【0009】
本発明は、このような問題を解決すべく、良好な収率で二酸化炭素からギ酸を合成することが可能な、新規なギ酸の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題は、以下のように特定される本発明によって解決される。
(1)表面の一部が酸化したシリコン粉末を還元剤とし、フッ化テトラブチルアンモニウムを触媒として二酸化炭素を還元する工程を含む、ギ酸の製造方法。
(2)前記シリコン粉末は、廃棄された太陽光パネルから回収したシリコンウエハから得られたシリコン粉末である、前記(1)に記載のギ酸の製造方法。
(3)前記シリコン粉末は、表面の50%以上が酸化したシリコン粉末である、前記(1)に記載のギ酸の製造方法。
(4)90~200℃の温度範囲にて、1~10atmの二酸化炭素圧力下で二酸化炭素の還元反応を行う、前記(1)に記載のギ酸の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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