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公開番号
2024131737
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023042175
出願日
2023-03-16
発明の名称
炭化水素化合物製造触媒
出願人
国立大学法人東海国立大学機構
,
国立大学法人横浜国立大学
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
B01J
29/46 20060101AFI20240920BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】ガソリン、軽油、ジェット燃料等に相当する炭素数5~19の炭化水素化合物を高い選択率で製造することができる触媒を提供する。
【解決手段】一酸化炭素及び/又は二酸化炭素と水素とを含有する原料ガスから炭化水素化合物を製造するための触媒であって、コバルト、アルミナ及びゼオライトを含有し、且つ、前記コバルト表面の一部又は全部の上に、炭素が存在している、触媒。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
一酸化炭素及び/又は二酸化炭素と水素とを含有する原料ガスから炭化水素化合物を製造するための触媒であって、
コバルト、アルミナ及びゼオライトを含有し、且つ、
前記コバルト表面の一部又は全部の上に、炭素が存在している、触媒。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記ゼオライトの表面に、前記コバルト及びアルミナが担持している、請求項1に記載の触媒。
【請求項3】
前記コバルト及び前記アルミナの総量を100質量%として、前記コバルトの含有量が15~45質量%である、請求項1に記載の触媒。
【請求項4】
前記触媒の総量を100質量%として、前記ゼオライトの含有量が40~90質量%である、請求項1に記載の触媒。
【請求項5】
前記炭化水素化合物が、炭素数5~19の炭化水素化合物である、請求項1に記載の触媒。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の触媒の製造方法であって、
(1)コバルト含有有機化合物及び前記アルミナを混合する工程
(2)前記工程(1)で得られた混合物を加熱する工程、及び
(3)前記工程(2)で得られた熱処理物と前記ゼオライトとを混合する工程
を備える、製造方法。
【請求項7】
前記工程(1)が、前記コバルト含有有機化合物の溶液と前記アルミナとを混合して懸濁液を製造する工程である、請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
前記工程(2)の前に、前記工程(1)で得られた懸濁液を乾固させる、請求項7に記載の製造方法。
【請求項9】
前記工程(2)で得られた熱処理物及び前記ゼオライトが粉体である、請求項6に記載の製造方法。
【請求項10】
一酸化炭素及び/又は二酸化炭素と水素とを含有する原料ガスから炭化水素化合物を製造するための炭化水素化合物製造システムであって、
請求項1~5のいずれか1項に記載の触媒を含む触媒層を備える、炭化水素化合物製造システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭化水素化合物製造触媒に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
二酸化炭素を削減及び有効利用するための技術として、例えば、回収した二酸化炭素と水素とを反応させて一酸化炭素を製造する反応(逆シフト反応)、及び一酸化炭素と水素とを反応させて炭化水素化合物の燃料を製造するフィッシャートロプシュ反応(FT反応)が注目されており、その触媒としては、アルミナ上に、硝酸コバルト等の無機コバルト化合物に由来するコバルト触媒を担持させた例が知られている(例えば、非特許文献1~3参照)。
【0003】
TIFF
2024131737000001.tif
34
170
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Journal of Molecular Catalysis A: Chemical,363-364(2012)335-342,Fischer-Tropsch synthesis over cobalt catalysts supported on nanostructured alumina with various morphologies
Fuel 82(2003)581-586,Support effect of Co/Al2O3 catalysts for Fischer-Tropsch synthesis
Journal of Catalysis 359 (2018)92-100,Effect of different alumina supports on performance of cobaltFischer-Tropsch catalysts
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
炭化水素化合物は、炭素鎖の長さによって化学的特性が変化し、炭素鎖が長くなるにつれてその様態がガス、液体、固体へと変化する。このため、一定範囲の長さに炭素鎖の長さを制御し、目的とする長さの炭素鎖をもつ炭化水素化合物を選択的に生成できることが好ましい。しかしながら、特に、上記のFT反応は連鎖成長反応であるため、目的とする長さの炭素鎖をもつ炭化水素化合物を選択的に製造することは容易ではなかった。このため、ガソリン、軽油、ジェット燃料等に相当する炭素数5~19の炭化水素化合物を高い選択率で製造することは困難であった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決しようとするものであり、ガソリン、軽油、ジェット燃料等に相当する炭素数5~19の炭化水素化合物を高い選択率で製造することができる触媒を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、コバルト、アルミナ及びゼオライトを含有しつつ、コバルト表面の一部又は全部を、炭素原子が被覆している触媒を使用することにより、ガソリン、軽油、ジェット燃料等に相当する炭素数5~19の炭化水素化合物を高い選択率で製造することができることを見出した。
【0008】
本発明は、上記の知見に基づき、更に十分な検討を重ねて完成されたものであり、以下の構成を包含する。
【0009】
項1.一酸化炭素及び/又は二酸化炭素と水素とを含有する原料ガスから炭化水素化合物を製造するための触媒であって、
コバルト、アルミナ及びゼオライトを含有し、且つ、
前記コバルト表面の一部又は全部の上に、炭素が存在している、触媒。
【0010】
項2.前記ゼオライトの表面に、前記コバルト及びアルミナが担持している、項1に記載の触媒。
(【0011】以降は省略されています)
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