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公開番号2024160582
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075740
出願日2023-05-01
発明の名称フィルタエレメント及びフィルタ装置
出願人日本濾過器株式会社
代理人個人
主分類B01D 27/08 20060101AFI20241107BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】一か所に集約させた複数のフィルタに対して、フィルタエレメントの交換作業を容易にすること。高いスペース効率を得ること。
【解決手段】フィルタ装置11は、流体の濾過を必要とする機械、例えば車両側に取り付けられる固定ハウジング101に、可動ハウジング201を移動自在に取り付けている。可動ハウジング201は、複数個のフィルタエレメント301を着脱自在に収納する。個々のフィルタエレメント301は、扁平な矩形形状を有しており、一端に一対の流路管331を平行に設け、一対の流路管331同士を並列させた状態で隣接するように可動ハウジング201に収納される。固定ハウジング101は、車両側の流体経路に接続される一対の接続管131を有しており、フィルタエレメント301が有する流路管331は、固定ハウジング101に対する可動ハウジング201の移動によって流路管331に着脱される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
扁平形状を有し、扁平な両面の間に流通する流体を濾過する濾材と、
前記濾材の周囲を取り囲んで保持する両面が開口した矩形の枠体であり、並列配置された流体の導入側と排出側とに対面する隔壁を一片に有する扁平なエレメントフレームと、
前記エレメントフレームの開口した一面を覆う第1のカバー面と、前記隔壁の長手方向の半分の領域に対面する第1のエンド面とを有し、前記第1のエンド面に流体の導入口を設けた第1のエレメントケースと、
前記エレメントフレームの前記一面と反対側の面を覆う第2のカバー面と、前記隔壁の残りの半分の領域に対面する第2のエンド面とを有し、前記第2のエンド面に流体の排出口を設けた第2のエレメントケースと、
前記隔壁と前記第1のエンド面との間に、前記導入口に連絡する前室を生成し、前記隔壁と前記第2のエンド面との間に、前記排出口に連絡する後室を生成し、前記前室と前記後室とを区画する区隔壁と、
前記エレメントフレームの前記一面と前記第1のカバー面との間に、前記前室に連絡する流入室を生成する第1の隔壁と、
前記エレメントフレームの前記反対側の面と前記第2のカバー面との間に、前記後室に連絡する流出室を生成するする第2の隔壁と、
を備えるフィルタエレメント。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記区隔壁は、前記前室と前記後室との間をスロープによって区画する、
請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項3】
前記エレメントケースは、前記区隔壁と前記第1の隔壁と前記第2の隔壁とを有している、
請求項2に記載のフィルタエレメント。
【請求項4】
前記区隔壁と前記第1の隔壁と前記第2の隔壁とは、前記エレメントフレームの枠体から外方に突出するエンドレス形状のリブによって一体に成形されており、
前記第1のエレメントケースは、前記枠体の一方の側部を覆う半筐体形状を有し、
前記第2のエレメントケースは、前記枠体の前記一方の側部と反対側の側部を覆う半筐体形状を有している、
請求項3に記載のフィルタエレメント。
【請求項5】
前記リブと前記第1及び第2のエレメントケースとは、前記エレメントフレームの扁平形状に沿った仮想的な扁平面と平行な接合面同士の接合によって固定されている、
請求項4に記載のフィルタエレメント。
【請求項6】
前記エレメントフレームの枠体と前記第1及び第2のエレメントケースとは、隙間を空けて配置されている、
請求項4に記載のフィルタエレメント。
【請求項7】
前記導入口は、前記第1のエンド面に固定された流路管の形態を有し、
前記排出口は、前記第2のエンド面に固定された流路管の形態を有している、
請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項8】
固定ハウジングと、
少なくとも二つの請求項1ないし7のいずれか一に記載のフィルタエレメントを隣接させ、前記導入口と前記排出口とを並列させて収納保持する収納部を有し、前記収納部に収納保持された前記フィルタエレメントが有する前記導入口と前記排出口との中心軸の方向に沿って前記固定ハウジングに移動自在に取り付けられた可動ハウジングと、
前記可動ハウジングの移動によって前記導入口と前記排出口とにそれぞれ着脱されるように前記固定ハウジングに設けられ、流体の濾過を要する機械の流体経路に接続される一対の接続管と、
を備えるフィルタ装置。
【請求項9】
前記固定ハウジングと前記可動ハウジングの前記収納部とは、前記フィルタエレメントの両面にそれぞれクリアランスを空けて対面する平坦な収納壁を備える、
請求項8に記載のフィルタ装置。
【請求項10】
前記固定ハウジングと前記可動ハウジングとは、前記接続管が前記フィルタエレメントの前記導入口及び前記排出口よりも上方に位置するように組み合わされている、
請求項8に記載のフィルタ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フィルタエレメント及びフィルタ装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
自動車やトラックなどの車両、建設機械、産業機械、工作機械などの分野では、内燃機関のためのオイル循環システムや燃料供給システム、油圧作業機のための油圧システムなどが組み込まれている。これらのシステムは、いずれもオイルフィルタや燃料フィルタを必要とする。
【0003】
例えばオイル循環システムは、各部を潤滑する潤滑油を循環させるため、潤滑油に堆積していく金属粉やスラッジを濾過するためのオイルフィルタを必要とする。
【0004】
燃料供給システムは、内燃機関に供給する燃料から異物や水分を除去するための燃料フィルタを必要とする。燃料フィルタは、プレフィルタとメインフィルタとを組み合わせて使用することもある。
【0005】
油圧システムは、各部に動力を伝達するための作動油を流通させるため、作動油に堆積していく金属粉やスラッジを濾過するためのオイルフィルタを必要とする。
【0006】
内燃機関を備える上記自動車や建設機械などでは、例えばエンジンルームのような閉塞空間、あるいは外部に露出した開放空間内にフィルタを配置し、フィルタエレメントの定期的な交換を可能にしている。このとき個々のフィルタは、オイル循環システムや燃料供給システムなどのレイアウト設計にしたがった位置に別個に配置されることが一般的である。
【0007】
その一方で複数個又は複数種類のフィルタを一か所に集約し、フィルタエレメントの交換作業の容易化を図るようにした工夫が従来からなされている。
【0008】
例えば特許文献1に紹介されているのは、自動車(ダンプトラック等の作業車両)に搭載された内燃機関に三個のフィルタを並べて取り付けた一例である。「エンジン100の側方には、複数個(実施例では3個)のフィルタ装置1が配設されており、これらフィルタ装置1は、エンジン100に固定設置されたフィルタヘッド1Hと、該フィルタヘッド1Hに装着されたフィルタカートリッジ10とから構成されている」と記載されている(文献1の段落[0025]、図1参照)。
【0009】
特許文献2には、油圧システムに用いるパイロット回路用オイルフィルタ(23)と、内燃機関用のエンジンオイルフィルタ(24)とを一つのブラケット(22)に取り付けるようにした建設機械(油圧ショベル)のフィルタ類装着構造が開示されている(文献2の段落[0013][0017]、図2-図4参照)。
【0010】
特許文献3には、三つのフィルタアセンブリ(34、35)を単一のフィルタヘッド(32)に着脱自在に取り付けられるようにした内燃機関用のフィルタシステムが開示されている(文献3の段落[0020]参照)。フィルタヘッド(32)に対する個々のフィルタアセンブリ(34、35)の取り付けは、ねじ込み式である。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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