TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024152174
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023066210
出願日
2023-04-14
発明の名称
分離方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B01D
61/58 20060101AFI20241018BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】原水濃度が低下した場合でも、一定品質の透過水および、または濃縮水を安定して得ることができる膜分離装置を用いた分離方法を提供する。
【解決手段】原水を分離膜で多段濃縮する方法であって、n段目の透過水および濃縮水をn段目供給水に循環するラインを有し(nは2以上の整数)、原水中の濃縮対象物質の濃度を検知し、所定の濃度より小さい場合に、n段目の透過水および濃縮水の一部をそれぞれ循環することにより、n段目に供給される濃度および流量を維持する、膜分離装置を用いた分離方法。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
対象物質を含む原水から濃縮水および透過水を得る分離であって、
第1、第2・・・第n、・・・第N濃縮工程を有し、
Nは2以上の整数であり、nは2以上N以下の整数であり、
第1濃縮工程は、原水を含む第1供給水から第1透過水と第1濃縮水とを得る工程であり、
第n濃縮工程は、第(n-1)濃縮工程で得られた第(n-1)濃縮水を含む第n供給水から第n透過水と第n濃縮水とを得る工程であり、
第n濃縮工程の内、少なくとも一つの濃縮工程においてCn/Cn
A
およびFn/Fn
A
が±20%以内となるように、第n透過水および第n濃縮水を第n供給水の一部として供給する工程をさらに備える、
分離方法。
Cn:前記原水の対象物質濃度が所定値Aより小さくなった場合の第n濃縮工程の供給水の濃度
Fn:前記原水の対象物質濃度が所定値Aより小さくなった場合の第n濃縮工程の供給水の流量
Cn
A
:前記対象物質濃度が所定値Aである場合の第n濃縮工程の供給水の濃度
Fn
A
:前記対象物質濃度が所定値Aである場合の第n濃縮工程の供給水の流量
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記原水の対象物質濃度が所定値Aより小さくなった場合に、前記所定値Aと第1供給水の濃度C1とで表されるC1/Aが±20%以内となるように、第1濃縮水の一部を第1供給水の一部として供給する工程をさらに備える
請求項1に記載の分離方法。
【請求項3】
前記第n透過水および第n濃縮水を第n供給水の一部として供給する工程において、
前記第n供給水に含まれる第n透過水の体積Rtnおよび第n濃縮水の体積Rcnの比率である循環比率Rtn/Rcnを、第n濃縮工程について予め規定された回収率Bに基づいて、Rtn/Rcn=B/(100-B)とする、
請求項1または2に記載の分離方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、海水、河川水、地下水、排水処理水などの原水を処理して濃縮水を得るに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
溶媒(例えば水)に溶解した物質を濃縮するための技術には様々なものがあるが、省エネルギーおよび省資源のためのプロセスとして膜分離法が利用されている。膜分離方法に用いられる分離膜としては、精密ろ過膜、限外ろ過膜、ナノろ過膜、逆浸透膜などがある。この中でも、特にナノろ過膜、逆浸透膜は比較的低分子の塩類、有機物の濃縮に適している。
【0003】
原水から分離膜を用いて原水よりも高い溶質濃度を有する濃縮水と、低い溶質濃度を有する透過水とを得るための分離装置または分離方法についても検討がなされている。例えば、特許文献1には、原水をろ過して浄水を得る逆浸透膜型濾過手段と、浄水を溜める貯溜槽3とを有する逆浸透膜式浄水装置が開示されている。この逆浸透膜式浄水装置は、浄水を貯溜槽に注水する注水管路から分岐して逆浸透膜型濾過手段に給水する浄水循環経路と、浄水装置の濾過処理起動時に注水を禁止し、注水管路内の残留水を浄水循環経路により所定時間循環を行った後に注水を開始する制御手段と、をさらに備える。
【0004】
特許文献1では、透過水である浄水を得ることが目的であるが、逆に、原水中の溶質を回収することを目的として、濃縮水を得る場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007―105572号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の方法では、濃縮水を分離膜の原水供給側に循環させながらろ過を行うことで、所定の濃度まで上昇した濃縮水を系外に排水するので、原水濃度が低下した場合でも濃縮水の濃度を維持することができる。しかし、原水濃度の変動により、分離膜に供給される供給水の流量および濃度が変動するという課題がある。
【0007】
本発明の目的は、原水濃度が変動した場合でも供給水の流量と濃度を維持し、安定的に分離を続けることができる分離方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明は次の構成をとる。
【0009】
(1)対象物質を含む原水から濃縮水および透過水を得る分離であって、
第1、第2・・・第n、・・・第N濃縮工程を有し、
Nは2以上の整数であり、nは2以上N以下の整数であり、
第1濃縮工程は、原水を含む第1供給水から第1透過水と第1濃縮水とを得る工程であり、
第n濃縮工程は、第(n-1)濃縮工程で得られた第(n-1)濃縮水を含む第n供給水から第n透過水と第n濃縮水とを得る工程であり、
第n濃縮工程の内、少なくとも一つの濃縮工程においてCn/Cn
A
およびFn/Fn
A
が±20%以内となるように、第n透過水および第n濃縮水を第n供給水の一部として供給する工程をさらに備える、
分離方法。
Cn:前記原水の対象物質濃度が所定値Aより小さくなった場合の第n濃縮工程の供給水の濃度
Fn:前記原水の対象物質濃度が所定値Aより小さくなった場合の第n濃縮工程の供給水の流量
Cn
A
:前記対象物質濃度が所定値Aである場合の第n濃縮工程の供給水の濃度
Fn
A
:前記対象物質濃度が所定値Aである場合の第n濃縮工程の供給水の流量
(2)前記原水の対象物質濃度が所定値Aより小さくなった場合に、前記所定値Aと第1供給水の濃度C1とで表されるC1/Aが±20%以内となるように、第1濃縮水の一部を第1供給水の一部として供給する工程をさらに備える
上記(1)に記載の分離方法。
(3)前記第n透過水および第n濃縮水を第n供給水の一部として供給する工程において、
前記第n供給水に含まれる第n透過水の体積Rtnおよび第n濃縮水の体積Rcnの比率である循環比率Rtn/Rcnを、第n濃縮工程について予め規定された回収率Bに基づいて、Rtn/Rcn=B/(100-B)とする、
上記(1)または(2)に記載の分離方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によって、原水濃度が低下した場合でも、一定品質の透過水または/および濃縮水を安定して得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
海苔網
1か月前
東レ株式会社
積層体
1か月前
東レ株式会社
分離方法
1か月前
東レ株式会社
発光素子
1か月前
東レ株式会社
フィルム
2か月前
東レ株式会社
ボトム衣料
1か月前
東レ株式会社
下肢着用具
1か月前
東レ株式会社
繊維構造体
1か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
2日前
東レ株式会社
織編物及び衣服
1か月前
東レ株式会社
織物および被服
1か月前
東レ株式会社
テーパ付き円筒
2か月前
東レ株式会社
多孔性フィルム
1か月前
東レ株式会社
車両用エアバッグ
2か月前
東レ株式会社
状態監視システム
1か月前
東レ株式会社
RNAの検出方法
1か月前
東レ株式会社
サンドイッチ構造体
1か月前
東レ株式会社
生体情報解析システム
1か月前
東レ株式会社
RNA溶液の製造方法
1か月前
東レ株式会社
繊維強化樹脂中空構造体
1か月前
東レ株式会社
有機粒子およびフィルム
2か月前
東レ株式会社
選択結合性物質固定化担体
1か月前
東レ株式会社
複合半透膜および造水方法
1か月前
東レ株式会社
炭素繊維シートの製造方法
1か月前
東レ株式会社
分離膜エレメントブロック
1か月前
東レ株式会社
含窒素化合物用の可溶化剤
2日前
東レ株式会社
人工皮革およびその製造方法
1か月前
東レ株式会社
サイジング剤塗布炭素繊維束
1か月前
東レ株式会社
人工皮革およびその製造方法
1か月前
東レ株式会社
積層フィルム、光学フィルタ
2か月前
東レ株式会社
人工皮革およびその製造方法
1か月前
東レ株式会社
光源ユニット及び反射フィルム
2か月前
東レ株式会社
スパンボンド不織布の製造方法
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルモノフィラメント
1か月前
東レ株式会社
偏心芯鞘複合ポリエステル繊維
1か月前
東レ株式会社
長繊維不織布およびその製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る