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公開番号
2024158803
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074336
出願日
2023-04-28
発明の名称
フィルタ及び粉粒体処理装置
出願人
株式会社パウレック
代理人
個人
,
個人
主分類
B01D
46/60 20220101AFI20241031BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】濾過性能に優れていると共に、逆洗気体の供給量や供給時間を低減しつつ、逆洗によって濾過性能を回復させることができるフィルタ、および当該フィルタを用いた粉粒体処理装置を提供する。
【解決手段】金属製の濾材で構成された筒状のメタルフィルタ部11と、可撓性の濾材で構成され、メタルフィルタ部11の外周面11aの側に配置された筒状の可撓性フィルタ部12と、前記フィルタ部11、12を支持するリテーナ13を備え、処理気体Gに混じった粉粒体粒子は、前記フィルタ部を通過する際に分離される。逆洗時、供給されたパルスエアPは、メタルフィルタ部11の内周面11bの側から濾材内部を通過して外周面11aの側に噴出し、可撓性フィルタ部12は、外周面11aの側から噴出するパルスエアPの圧力を受けて径方向に膨張するように変形し、この変形動作によって、可撓性フィルタ部12に付着した粉粒体粒子が払い落とされる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
固気混合気体から固体粒子を分離するフィルタであって、
金属製の濾材で構成され、前記固気混合気体の流れに対して、流入側となる一面と、流出側となる他面とを有するメタルフィルタ部と、
可撓性の濾材で構成され、前記メタルフィルタ部の一面の側に設けられ、逆洗気体による逆洗時に、前記メタルフィルタ部の他面の側から供給され、前記メタルフィルタ部の一面の側から噴出する前記逆洗気体の圧力により変形する可撓性フィルタ部と、
を備えたことを特徴とするフィルタ。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記可撓性フィルタ部は、山部と谷部が交互に設けられた樹脂製の濾材で構成されている請求項1に記載のフィルタ。
【請求項3】
前記可撓性フィルタ部は、化学繊維及び天然繊維のうち少なくとも一方を含む繊維の織布又は不織布からなる布製の濾材で構成されている請求項1に記載のフィルタ。
【請求項4】
前記可撓性フィルタの濾材よりも大きな目開き寸法を有する粗目部が前記可撓性フィルタに設けられており、前記逆洗気体による逆洗時に、前記メタルフィルタ部と前記可撓性フィルタ部との間に払い落とされた固体粒子が、前記粗目部を通過して前記フィルタの外部に排出される請求項1に記載のフィルタ。
【請求項5】
前記メタルフィルタ部は、前記可撓性フィルタの前記粗目領域と対向する部位に、通気性のない非通気部を有する請求項4に記載のフィルタ。
【請求項6】
粉粒体に処理気体を通気しながら混合、乾燥、造粒、コーティングのうち少なくとも一の処理を行う粉粒体処理装置であって、
前記処理気体の排気経路に請求項1から請求項5の何れか一項に記載のフィルタが配置されていることを特徴とする粉粒体処理装置。
【請求項7】
前記粉粒体を収容する流動層容器を備え、前記流動層容器の内部に前記フィルタが配置されている請求項6に記載の粉粒体処理装置。
【請求項8】
前記粉粒体を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを収容すると共に、前記回転ドラムの内部と連通可能な排気室を有するケーシングとを備え、前記ケーシングの排気室に前記フィルタが配置されている請求項6に記載の粉粒体処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、固気混合気体から固体粒子を分離するフィルタ、および、当該フィルタを用いた粉粒体処理装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、粉粒体処理装置の一例として挙げられる流動層装置は、流動層容器に収容した粉粒体を、流動層容器の底部から導入した処理気体によって浮遊流動させつつ、造粒、コーティング、乾燥等の処理を行う装置である。この種の流動層装置では、粉粒体粒子(微粉等)が混じった処理気体の排気から粉粒体粒子を分離するために、流動層容器の上部にフィルタを配置している。フィルタとしては、バグフィルタと呼ばれる布製の濾材で構成されたフィルタの他、樹脂製又は金属製の濾材を筒状に成形してリテーナに保持させたカートリッジフィルタが用いられている(特許文献1~5)。
【0003】
この種のフィルタは、使用により、固気分離された粉粒体粒子が濾材の内部や捕集面(固気混合気体の流れに対して流入側となる面)に付着して濾過性能の低下(目詰まり)をきたすことがあるので、濾材に付着した粉粒体粒子を適時に除去して、濾過性能を回復させる必要がある。特許文献1~5に記載されているカートリッジフィルタでは、濾材の捕集面と反対側の裏面(固気混合気体の流れに対して流出側となる面)の側にパルスエア等の逆洗気体を供給し、濾材の内部を通過させて捕集面の側から噴出させることによって、濾材に付着した粉粒体粒子を払い落として除去している(逆洗)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-193131号公報
特開2005-313089号公報
特開2011-36829号公報
特開2002-58944号公報
特開平9-187613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
金属製の濾材で構成されたメタルフィルタは、濾過性能に優れている半面、濾材の剛性が高く、逆洗気体の圧力を受けても変形しないため、濾材に付着した粉粒体粒子が逆洗気体によって十分に除去されず、濾過性能が回復されなかったり、あるいは、濾過性能を回復させるために、逆洗気体の供給量や供給時間が多く必要になったりするという欠点がある。特に、付着凝集性の高い粉粒体粒子を処理する場合、この傾向が顕著である。
【0006】
本発明の課題は、濾過性能に優れていると共に、逆洗気体の供給量や供給時間を低減しつつ、逆洗によって濾過性能を回復させることができるフィルタ、および、当該フィルタを用いた粉粒体処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、固気混合気体から固体粒子を分離するフィルタであって、金属製の濾材で構成され、前記固気混合気体の流れに対して、流入側となる一面と、流出側となる他面とを有するメタルフィルタ部と、可撓性の濾材で構成され、前記メタルフィルタ部の一面の側に設けられ、逆洗気体による逆洗時に、前記メタルフィルタ部の他面の側から供給され、前記メタルフィルタ部の一面の側から噴出する前記逆洗気体の圧力により変形する可撓性フィルタ部とを備えたフィルタを提供する。
【0008】
また、上記課題を解決するため、本発明は、処理気体の排気経路に上記のフィルタを配置した粉粒体処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のフィルタで固気混合気体から固体粒子を分離する過程で、固気混合気体に混じった固体粒子は、まず可撓性フィルタ部で捕集され、可撓性フィルタ部を通過した固体粒子がメタルフィルタ部で捕集される。そのため、メタルフィルタ部の捕集面(固気混合気体の流れに対して流入側となる一面)や濾材内部に固体粒子が付着し難くなり、メタルフィルタ部の良好な濾過性能が維持される。また、逆洗気体による逆洗時は、メタルフィルタ部の裏面(固気混合気体の流れに対して流入側となる他面)側から供給され、濾材の内部を通過して一面の側から噴出する逆洗気体の圧力により可撓性フィルタ部が変形し、この可撓性フィルタ部の変形動作により、可撓性フィルタ部に付着した固体粒子が払い落とされて除去される。これにより、フィルタの濾過性能が回復される。また、フィルタの濾過性能の回復に必要な逆洗気体の供給量や供給時間を少なくすることができる。
【0010】
本発明のフィルタを処理気体の排気経路に配置した粉粒体処理装置は、フィルタの良好な濾過性能とその回復機能により、排気に混じった粉粒体粒子が効果的に分離(捕集)されるので、排気経路に集塵装置を配置する必要がなく、あるいは、排気経路に配置する集塵装置を小型のものにすることができる。これにより、粉粒体処理装置を含む粉粒体製造設備の簡素化とコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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