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公開番号2024155230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069780
出願日2023-04-21
発明の名称炭酸ガスの固定化方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人
主分類B01D 53/14 20060101AFI20241024BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】効率的な炭酸ガスの固定化方法を提供する。
【解決手段】アルカリ土類金属を含有する物質aを、強酸および弱塩基の塩を含有する水溶液bに接触させて、アルカリ土類金属を含有する抽出液cを得る。抽出液cに、炭酸ガスを含有する気体eを接触させて、アルカリ土類金属の炭酸塩fを生成させる。抽出液cに気体eを接触させる際に、抽出液cのpHをモニタリングし、抽出液のpHに基づいて、炭酸塩fが生成する反応が終了したか否かを判断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アルカリ土類金属を含有する物質aを、強酸および弱塩基の塩を含有する水溶液bに接触させて、アルカリ土類金属を含有する抽出液cを得て、
前記抽出液cに、炭酸ガスを含有する気体eを接触させて、アルカリ土類金属の炭酸塩fを生成させる、炭酸ガスの固定化方法であって、
前記抽出液cに前記気体eを接触させる際に、前記抽出液cのpHをモニタリングし、前記抽出液のpHに基づいて、前記炭酸塩fが生成する反応が終了したか否かを判断する、炭酸ガスの固定化方法。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記反応が終了したと判断した後に、前記抽出液cに対する前記気体eの供給を停止する、請求項1に記載の炭酸ガスの固定化方法。
【請求項3】
前記抽出液cのpHが6.0以上7.5以下である場合に、前記反応が終了したと判断する、請求項1または2に記載の炭酸ガスの固定化方法。
【請求項4】
前記抽出液cに前記気体eを接触させる前に、前記抽出液cの初期pHを調整する、請求項1または2に記載の炭酸ガスの固定化方法。
【請求項5】
前記抽出液cの初期pHを8.0以上に調整する、請求項4に記載の炭酸ガスの固定化方法。
【請求項6】
前記抽出液cの初期pHを10.0以下に調整する、請求項5に記載の炭酸ガスの固定化方法。
【請求項7】
前記物質aが鉄鋼スラグである、請求項1または2に記載の炭酸ガスの固定化方法。
【請求項8】
アルカリ土類金属を含有する物質aを、強酸および弱塩基の塩を含有する水溶液bに接触させて、アルカリ土類金属を含有する抽出液cを得て、
前記抽出液cに、炭酸ガスを含有する気体eを接触させて、アルカリ土類金属の炭酸塩fを生成させる、炭酸ガスの固定化方法であって、
前記抽出液cに前記気体eを接触させる前に、前記抽出液cの初期pHを調整する、炭酸ガスの固定化方法。
【請求項9】
前記抽出液cの初期pHを8.0以上に調整する、請求項8に記載の炭酸ガスの固定化方法。
【請求項10】
前記抽出液cの初期pHを10.0以下に調整する、請求項9に記載の炭酸ガスの固定化方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭酸ガスの固定化方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
地球温暖化対策としての炭酸ガス(CO

)排出削減などの観点から、従来、炭酸ガスの固定化に関する研究開発が行なわれている。
炭酸ガスを固定化する方法としては、化学的固定化法、生物的固定化法、隔離貯留法などが挙げられる。これらのうち、化学的固定化法(例えば、特許文献1)は、液中に浸出させたアルカリ土類金属を、炭酸ガスと接触させ、炭酸塩化する方法であり、生成する炭酸塩は安定かつ無害であることから、有望な方法と考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-97072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
化学的固定化方法では、例えば、アルカリ土類金属を含有する物質aを、強酸および弱塩基の塩を含有する水溶液bに接触させて、アルカリ土類金属(例えばカルシウム)を含有する抽出液cを得る。
次いで、得られた抽出液cに、炭酸ガスを含有する気体eを供給して、接触させる。これにより、炭酸ガスが、抽出液cのアルカリ土類金属と反応して、炭酸塩f(例えば、炭酸カルシウム)が生成する。こうして、炭酸ガスが固定化される。
【0005】
ところで、従来は、抽出液cに対して、気体e(炭酸ガス)を過剰に供給する場合がある。すなわち、従来は、抽出液cのアルカリ土類金属と炭酸ガスとの反応(炭酸塩fが生成する反応)の終点を十分に見極めておらず、それ以上は炭酸ガスが反応しない状態に達しても、気体e(炭酸ガス)の供給を継続する場合がある。
【0006】
また、従来、抽出液cのアルカリ土類金属(例えばカルシウム)が反応し尽くすよりも早く、気体eの炭酸ガスが反応しなくなる場合がある。
【0007】
いずれの場合も、単位時間(例えば1日)あたりに固定化できる炭酸ガスの量が相対的に減少するので、非効率的である。
【0008】
そこで、本発明は、効率的な炭酸ガスの固定化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意検討した結果、下記構成を採用することにより、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[11]を提供する。
[1]アルカリ土類金属を含有する物質aを、強酸および弱塩基の塩を含有する水溶液bに接触させて、アルカリ土類金属を含有する抽出液cを得て、上記抽出液cに、炭酸ガスを含有する気体eを接触させて、アルカリ土類金属の炭酸塩fを生成させる、炭酸ガスの固定化方法であって、上記抽出液cに上記気体eを接触させる際に、上記抽出液cのpHをモニタリングし、上記抽出液のpHに基づいて、上記炭酸塩fが生成する反応が終了したか否かを判断する、炭酸ガスの固定化方法。
[2]上記反応が終了したと判断した後に、上記抽出液cに対する上記気体eの供給を停止する、上記[1]に記載の炭酸ガスの固定化方法。
[3]上記抽出液cのpHが6.0以上7.5以下である場合に、上記反応が終了したと判断する、上記[1]または[2]に記載の炭酸ガスの固定化方法。
[4]上記抽出液cに上記気体eを接触させる前に、上記抽出液cの初期pHを調整する、上記[1]~[3]のいずれかに記載の炭酸ガスの固定化方法。
[5]上記抽出液cの初期pHを8.0以上に調整する、上記[4]に記載の炭酸ガスの固定化方法。
[6]上記抽出液cの初期pHを10.0以下に調整する、上記[5]に記載の炭酸ガスの固定化方法。
[7]上記物質aが鉄鋼スラグである、上記[1]~[6]のいずれかに記載の炭酸ガスの固定化方法。
[8]アルカリ土類金属を含有する物質aを、強酸および弱塩基の塩を含有する水溶液bに接触させて、アルカリ土類金属を含有する抽出液cを得て、上記抽出液cに、炭酸ガスを含有する気体eを接触させて、アルカリ土類金属の炭酸塩fを生成させる、炭酸ガスの固定化方法であって、上記抽出液cに上記気体eを接触させる前に、上記抽出液cの初期pHを調整する、炭酸ガスの固定化方法。
[9]上記抽出液cの初期pHを8.0以上に調整する、上記[8]に記載の炭酸ガスの固定化方法。
[10]上記抽出液cの初期pHを10.0以下に調整する、上記[9]に記載の炭酸ガスの固定化方法。
[11]上記物質aが鉄鋼スラグである、上記[8]~[10]のいずれかに記載の炭酸ガスの固定化方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、効率的な炭酸ガスの固定化方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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