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公開番号
2025091869
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207391
出願日
2023-12-08
発明の名称
空気乾燥装置
出願人
ダイムラー トラック エージー
代理人
弁理士法人前川知的財産事務所
主分類
B01D
53/26 20060101AFI20250612BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】より簡易な構成で、外部環境を汚染することなくパージ動作を実行可能な空気乾燥装置を提供する。
【解決手段】空気乾燥装置1は、第1室R1と連通して圧縮空気の油分を除去する油分除去部90を収納する第2室R2と、第1室R1及び第2室R2と連通し、油分除去部90を通過した前記圧縮空気の水分を除去する水分除去部100を収納する第3室R3とを備える。第1制御弁40は、第1室R1から第2室R2への前記圧縮空気の流入を許容し、第2室R2から第1室R1への前記圧縮空気の流入を禁止し、第2制御弁50は、第2室R2から第3室R3への前記圧縮空気の流入を許容し、第3室R3から第2室R2への前記圧縮空気の流入を禁止し、第3制御弁60は、第3室R3から第1室R1への前記圧縮空気の流入を許容し、第1室R1から第3室R3への前記圧縮空気の流入を禁止する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
圧縮空気の供給源と連通し、圧縮空気を排出する排出口を有する第1室と、
前記第1室と連通し、前記圧縮空気の油分を除去する油分除去部を収納する第2室と、
前記第1室及び第2室と連通し、前記油分除去部を通過した前記圧縮空気の水分を除去する水分除去部を収納する第3室と、
前記第3室及び前記圧縮空気を利用するエア機器と連通し、前記水分除去部を通過した前記圧縮空気を貯留するための第4室と、
前記圧縮空気の流れを制御するため、前記第1室と前記第2室との連通部に設けられる第1制御弁、前記第2室と前記第3室との連通部に設けられる第2制御弁、前記第3室と前記第1室との連通部に設けられる第3制御弁、前記第4室と前記エア機器との連通部に設けられる第4制御弁、及び前記排出口を開閉する第5制御弁と、を備え、
前記第1制御弁は、前記第1室から前記第2室への前記圧縮空気の流入を許容し、前記第2室から前記第1室への前記圧縮空気の流入を禁止し、
前記第2制御弁は、前記第2室から前記第3室への前記圧縮空気の流入を許容し、前記第3室から前記第2室への前記圧縮空気の流入を禁止し、
前記第3制御弁は、前記第3室から前記第1室への前記圧縮空気の流入を許容し、前記第1室から前記第3室への前記圧縮空気の流入を禁止し、
前記第4制御弁は、前記第4室から前記エア機器への前記圧縮空気の流入を許容し、前記エア機器から前記第4室への前記圧縮空気の流入を禁止し、
前記第5制御弁は、前記圧縮空気を前記エア機器に送るチャージ動作時には前記排出口を閉じ、前記第4室に貯留した圧縮空気により前記水分除去部の水分を除去させるパージ動作時には前記排出口を開く、
ことを特徴とする空気乾燥装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気乾燥装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ブレーキやサスペンション等に圧縮空気を利用する車両(例えばブレーキに圧縮空気を利用するエアブレーキ車)がある。このような車両ではエアコンプレッサを搭載している。エアコンプレッサで圧縮される空気には油分(具体的にはエアコンプレッサの潤滑油)や、大気由来の水分が含まれている。このような油分や水分が圧縮空気を利用するエア機器に侵入すると、当該エア機器に不具合を発生させるおそれがある。
【0003】
そこで、圧縮空気を利用する車両には、特許文献1に記載の圧縮空気乾燥システムのように、乾燥剤を収容している空気乾燥装置(以下、エアドライヤともいう)を搭載している。例えば特許文献1の圧縮空気乾燥システムでは、圧縮空気をエアドライヤに供給し、当該圧縮空気から水分を取り除く除湿作用を行っている。
【0004】
また、同文献に記載のように、エアドライヤは圧縮空気の一部を逆流させることにより、乾燥剤に吸着されている水分を取り除く再生作用を行う(以下、パージ動作ともいう)。これにより、エアドライヤの内部に収容されている乾燥剤から水分を定期的に脱着させ、乾燥剤の性能を一定以上に維持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-183172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のエアドアライヤでは、圧縮空気をエアコンプレッサからエア機器に送るチャージ動作時にエアコンプレッサの潤滑油等の油分が乾燥剤に吸着され、パージ動作時には水分とともに油分も大気に排出され、排出された油分によって車体の汚染や環境負荷の増加を招くおそれがある。これに対し、特許文献1の圧縮空気乾燥システムでは、オイルセパレータを設けて、パージ動作時にエアドアライヤから排出される油分を回収している。ただし、このようにオイルセパレータを設けると、部品点数が増加し、圧縮空気乾燥システムの構成が複雑化するという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、より簡易な構成で、外部環境を汚染することなくパージ動作を実行可能な空気乾燥装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
【0009】
本適用例に係る空気乾燥装置は、圧縮空気の供給源と連通し、圧縮空気を排出する排出口を有する第1室と、前記第1室と連通し、前記圧縮空気の油分を除去する油分除去部を収納する第2室と、前記第1室及び第2室と連通し、前記油分除去部を通過した前記圧縮空気の水分を除去する水分除去部を収納する第3室と、前記第3室及び前記圧縮空気を利用するエア機器と連通し、前記水分除去部を通過した前記圧縮空気を貯留するための第4室と、前記圧縮空気の流れを制御するため、前記第1室と前記第2室との連通部に設けられる第1制御弁、前記第2室と前記第3室との連通部に設けられる第2制御弁、前記第3室と前記第1室との連通部に設けられる第3制御弁、前記第4室と前記エア機器との連通部に設けられる第4制御弁、及び前記排出口を開閉する第5制御弁と、を備え、前記第1制御弁は、前記第1室から前記第2室への前記圧縮空気の流入を許容し、前記第2室から前記第1室への前記圧縮空気の流入を禁止し、前記第2制御弁は、前記第2室から前記第3室への前記圧縮空気の流入を許容し、前記第3室から前記第2室への前記圧縮空気の流入を禁止し、前記第3制御弁は、前記第3室から前記第1室への前記圧縮空気の流入を許容し、前記第1室から前記第3室への前記圧縮空気の流入を禁止し、前記第4制御弁は、前記第4室から前記エア機器への前記圧縮空気の流入を許容し、前記エア機器から前記第4室への前記圧縮空気の流入を禁止し、前記第5制御弁は、前記圧縮空気を前記エア機器に送るチャージ動作時には前記排出口を閉じ、前記第4室に貯留した圧縮空気により前記水分除去部の水分を除去させるパージ動作時には前記排出口を開く、ことを特徴とする空気乾燥装置。
【0010】
本適用例によれば、圧縮空気をエア機器に送るチャージ動作時には、第1室に流入した圧縮空気が、油分除去部(例えばオイルフィルタ)を有する第2室を通って油分が除去された上で、水分除去部(例えば乾燥剤)を有する第3室に流入して水分が除去され、第4室を介してエア機器に供給される。一方、水分除去部から水分を取り除くパージ動作時には、第4室に貯留された圧縮空気が、第3室における水分除去部を通過してから直接第1室に流入するため、第2室における油分除去部を通過しないようになっている。このため、本適用例によれば、油分をほとんど含有せずに水分を含有した圧縮空気を、第1室から排出口を介して大気へと排出することができるため、オイルセパレータを別体として設けることなく、大気中に排出された圧縮空気による外部環境(例えば車体及び路面等)の汚染を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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