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公開番号
2024151951
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023065795
出願日
2023-04-13
発明の名称
混合器
出願人
株式会社日阪製作所
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
B01F
25/422 20220101AFI20241018BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】混合性能を向上させた混合器を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、第一方向に対向し、且つ第一方向と直交する第二方向に沿って複数種の混合対象物が流通可能な流路を形成する一対の対向面を備え、一対の対向面は、対向する一対の第一対向部位によって構成され、且つ、一対の第一対向部位間を流れる混合対象物に対して二方向に延びる第一仮想軸を旋回中心とする第一旋回方向の速度成分を付与する第一旋回成分付与部と、対向する一対の第二対向部位によって構成され、且つ、一対の第二対向部位間を流れる混合対象物に対して第二方向に延びる第二仮想軸を旋回中心とする第二旋回方向の速度成分を付与する第二旋回成分付与部と、を有し、第二方向において第一旋回成分付与部と第二旋回成分付与部とが隣り合う、ことを特徴とする。
【選択図】図13
特許請求の範囲
【請求項1】
第一方向に対向し、且つ前記第一方向と直交する第二方向に沿って流動性を有する複数種の混合対象物が流通可能な流路を互いの間に形成する一対の対向面を備え、
前記一対の対向面は、
互いの対向する部位である一対の第一対向部位によって構成される第一旋回成分付与部であって、前記一対の第一対向部位間を流れる前記混合対象物に対して前記第二方向に延びる第一仮想軸を旋回中心とする一方まわりの第一旋回方向の速度成分を付与する第一旋回成分付与部と、
互いの対向する部位である一対の第二対向部位によって構成される第二旋回成分付与部であって、前記一対の第二対向部位間を流れる前記混合対象物に対して前記第二方向に延びる第二仮想軸を旋回中心とする他方まわりの第二旋回方向の速度成分を付与する第二旋回成分付与部と、を有し、
前記第二方向において前記第一旋回成分付与部と前記第二旋回成分付与部とが隣り合う、混合器。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記第一旋回成分付与部及び前記第二旋回成分付与部の少なくとも一方は、前記第二方向に二つ以上並んで列を作る、請求項1に記載の混合器。
【請求項3】
前記一対の第一対向部位は、前記第一方向において対向する一対の第一凹部を有し、
前記第一方向の一方側から見たときに、
前記一対の第一凹部のうちの一方の第一凹部が、前記第二方向の一方側に進むに伴って前記第一方向及び前記第二方向のそれぞれと直交する第三方向の一方側に位置する第一傾斜方向に沿って延びると共に、前記一対の第一凹部のうちの他方の第一凹部が、前記第二方向の一方側に進むに伴って前記第三方向の他方側に位置する第二傾斜方向に沿って延び、
前記一方の第一凹部と前記他方の第一凹部とは、交差した状態で対向し、
前記一対の第二対向部位は、前記第一方向において対向する一対の第二凹部を有し、
前記第一方向の一方側から見たときに、
前記一対の第二凹部のうちの一方の第二凹部であって、前記一方の第一凹部と同じ対向面に配置される一方の第二凹部は、前記第二傾斜方向に沿って延びると共に、前記一対の第二凹部のうちの他方の第二凹部であって、前記他方の第一凹部と同じ対向面に配置される他方の第二凹部は、前記第一傾斜方向に沿って延び、
前記一方の第二凹部と前記他方の第二凹部とは、交差した状態で対向している、請求項1又は2に記載の混合器。
【請求項4】
前記一対の対向面は、互いに接近する向きにそれぞれ突出する複数の凸部対を有し、
複数の前記第一旋回成分付与部は、前記第一方向及び前記第二方向のそれぞれと直交する第三方向に並び、
前記第一旋回成分付与部の数と対応する数の前記第二旋回成分付与部は、前記第三方向に並び、
前記複数の凸部対は、前記第三方向に隣り合う第一旋回成分付与部間、及び、前記第三方向に隣り合う第二旋回成分付与部間のそれぞれに配置されている、請求項1又は2に記載の混合器。
【請求項5】
前記第一方向に重ね合わされる複数のプレートを備え、
前記一対の対向面は、前記第一方向に並ぶように複数対配置され、
これら複数のプレートにおいて、隣り合う二つのプレートの互いの対向する面は、それぞれ前記一対の対向面を含む、請求項1又は2に記載の混合器。
【請求項6】
前記一対の対向面のうちの一方の対向面である一方対向面は、前記第一方向及び前記第二方向のそれぞれと直交する第三方向に第三凹部と第三凸部とが交互に並ぶ第一凹凸列と、前記第二方向の前記第一凹凸列と隣り合う位置において前記第三方向に第四凹部と第四凸部とが交互に並ぶ第二凹凸列と、を有し、
前記第一方向の一方側から見たときに、
前記第一凹凸列の各第三凹部と各第三凸部とは、前記第二方向の一方側に進むに伴って前記第三方向の一方側に位置する第三傾斜方向に沿ってそれぞれ延び、
前記第二凹凸列の各第四凹部と各第四凸部とは、前記第二方向の一方側に進むに伴って前記第三方向の他方側に位置する第四傾斜方向に沿ってそれぞれ延び、
前記一対の対向面のうちの他方の対向面である他方対向面は、前記第一凹凸列と対向する位置において前記第三方向に第五凹部と第五凸部とが交互に並ぶ第三凹凸列と、前記第二凹凸列と対向する位置において前記第三方向に第六凹部と第六凸部とが交互に並ぶ第四凹凸列と、を有し、
前記第一方向の一方側から見たときに、
前記第三凹凸列の各第五凹部と各第五凸部とは、前記第四傾斜方向に沿ってそれぞれ延び、
前記各第五凹部は、対応する前記第三凹部とそれぞれ交差した状態で対向し、
前記各第五凸部は、対応する前記第三凸部とそれぞれ交差した状態で当接し、
前記第四凹凸列の各第六凹部と各第六凸部とは、前記第三傾斜方向に沿ってそれぞれ延び、
前記各第六凹部は、対応する前記第四凹部とそれぞれ交差した状態で対向し、
前記各第六凸部は、対応する前記第四凸部とそれぞれ交差した状態で当接し、
複数の前記第一対向部位のそれぞれは、前記交差した状態で対向する前記第三凹部及び前記第五凹部によって構成される凹部対を一つずつ有すると共に、複数の前記第二対向部位のそれぞれは、前記交差した状態で対向する前記第四凹部及び前記第六凹部によって構成される凹部対を一つずつ有する、請求項1に記載の混合器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一対の対向面の間に混合用の流路が形成されている混合器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、複数のプレートが重ね合わされたプレート群において、プレート間(即ち、積層方向に隣り合う二つのプレートの対向面の間)に形成された流路に流動性を有する複数種の混合対象物を流通させることで該混合対象物が混合される混合器が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-034270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、上記のような一対の対向面の間に混合用の流路が形成されている混合器において、混合性能の更なる向上が望まれている。
【0005】
そこで、本発明は、混合性能を向上させた混合器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の混合器は、
第一方向に対向し、且つ前記第一方向と直交する第二方向に沿って流動性を有する複数種の混合対象物が流通可能な流路を互いの間に形成する一対の対向面を備え、
前記一対の対向面は、
互いの対向する部位である一対の第一対向部位によって構成される第一旋回成分付与部であって、前記一対の第一対向部位間を流れる前記混合対象物に対して前記第二方向に延びる第一仮想軸を旋回中心とする一方まわりの第一旋回方向の速度成分を付与する第一旋回成分付与部と、
互いの対向する部位である一対の第二対向部位によって構成される第二旋回成分付与部であって、前記一対の第二対向部位間を流れる前記混合対象物に対して前記第二方向に延びる第二仮想軸を旋回中心とする他方まわりの第二旋回方向の速度成分を付与する第二旋回成分付与部と、を有し、
前記第二方向において前記第一旋回成分付与部と前記第二旋回成分付与部とが隣り合う。
【0007】
このように、第二方向において第一旋回成分付与部と第二旋回成分付与部とが隣り合うことで、前記混合対象物が第一旋回成分付与部から第二旋回成分付与部に流れたとき(又は第二旋回成分付与部から第一旋回成分付与部に流れたとき)に、第一旋回成分付与部と第二旋回成分付与部とで混合対象物に付与される旋回方向の速度成分が逆向きになるため、混合対象物の流れにおいて十分な乱流が発生し、これにより、当該混合器において十分な混合性能が得られる。即ち、混合性能を向上させた混合器が得られる。
【0008】
前記混合器では、
前記第一旋回成分付与部及び前記第二旋回成分付与部の少なくとも一方は、前記第二方向に二つ以上並んで列を作ってもよい。
【0009】
かかる構成によれば、第一旋回成分付与部が並ぶ位置において混合対象物に十分な旋回方向の速度成分を付与された状態で該混合対象物が第二旋回成分付与部に流入して逆向きの旋回方向の速度成分が付与されることで、混合対象物の流れにおいてより複雑な乱流が発生し、これにより、混合対象物の混合がより十分に行われる。又は、第一旋回成分付与部から第二旋回成分付与部に流入したときに混合対象物の流れに乱流が生じ、この状態で混合対象物が第二旋回成分付与部の列を流れて十分な旋回方向の速度成分が付与される、即ち、第二方向の十分な距離を混合対象物が螺旋状に流れることで混合対象物の混合がより十分に行われる。
【0010】
また、前記混合器では、
前記一対の第一対向部位は、前記第一方向において対向する一対の第一凹部を有し、
前記第一方向の一方側から見たときに、
前記一対の第一凹部のうちの一方の第一凹部が、前記第二方向の一方側に進むに伴って前記第一方向及び前記第二方向のそれぞれと直交する第三方向の一方側に位置する第一傾斜方向に沿って延びると共に、前記一対の第一凹部のうちの他方の第一凹部が、前記第二方向の一方側に進むに伴って前記第三方向の他方側に位置する第二傾斜方向に沿って延び、
前記一方の第一凹部と前記他方の第一凹部とは、交差した状態で対向し、
前記一対の第二対向部位は、前記第一方向において対向する一対の第二凹部を有し、
前記第一方向の一方側から見たときに、
前記一対の第二凹部のうちの一方の第二凹部であって、前記一方の第一凹部と同じ対向面に配置される一方の第二凹部は、前記第二傾斜方向に沿って延びると共に、前記一対の第二凹部のうちの他方の第二凹部であって、前記他方の第一凹部と同じ対向面に配置される他方の第二凹部は、前記第一傾斜方向に沿って延び、
前記一方の第二凹部と前記他方の第二凹部とは、交差した状態で対向してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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