TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025052801
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023161711
出願日
2023-09-25
発明の名称
リアクタ
出願人
東レエンジニアリング株式会社
代理人
主分類
B01J
8/02 20060101AFI20250328BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】密封性を損なうことなく、内部の洗浄が容易なリアクタを提供することを目的としている。
【解決手段】供給された薬液を反応させる一方向に延びる筒状のリアクタ本体部と、前記リアクタ本体部の軸方向両端部に設けられ、前記リアクタ本体部の軸方向端部が挿入される挿入部を有するエンドキャップ部と、を備えるリアクタであって、前記挿入部に前記リアクタ本体部の前記軸方向端部を挿入させた状態で、前記挿入部と前記リアクタ本体部の前記軸方向端部における最端面との隙間を密封するシール部をさらに備えている構成とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
供給された薬液を反応させる一方向に延びる筒状のリアクタ本体部と、
前記リアクタ本体部の軸方向両端部に設けられ、前記リアクタ本体部の軸方向端部が挿入される挿入部を有するエンドキャップ部と、を備えるリアクタであって、
前記挿入部に前記リアクタ本体部の前記軸方向端部を挿入させた状態で、前記挿入部と前記リアクタ本体部の前記軸方向端部における最端面との隙間を密封するシール部をさらに備えていることを特徴とするリアクタ。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記シール部は、前記挿入部の一部として形成され、前記挿入部に前記リアクタ本体部の前記軸方向端部を挿入させることにより、前記シール部が前記リアクタ本体部の前記軸方向端部における前記最端面に押圧されて密着することを特徴とする請求項1に記載のリアクタ。
【請求項3】
前記シール部は、前記挿入部と前記リアクタ本体部の前記軸方向端部における前記最端面との間に配置され、前記挿入部に前記リアクタ本体部の前記軸方向端部を挿入させることにより、前記シール部が前記挿入部と前記リアクタ本体部の前記軸方向端部における前記最端面に押圧されて密着することを特徴とする請求項1に記載のリアクタ。
【請求項4】
前記シール部は、前記挿入部に前記リアクタ本体部の前記軸方向端部を挿入させる方向に向かって狭まるように傾斜したテーパ形状を有し、前記シール部が前記リアクタ本体部の前記軸方向端部における前記最端面の外縁に押圧されることを特徴とする請求項2に記載のリアクタ。
【請求項5】
前記挿入部に前記リアクタ本体部の前記軸方向端部を挿入させた状態で保持させるリアクタ保持部をさらに備え、この前記リアクタ保持部により前記シール部が押圧されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のリアクタ。
【請求項6】
前記リアクタ保持部は、前記リアクタ本体部が挿通される挿通部を有するケース部と、前記挿通部に前記リアクタ本体部を挿通させて前記挿入部に前記リアクタ本体部の前記軸方向端部を挿入させた状態で、前記エンドキャップ部と前記ケース部とを締結する締結部と、を有していることを特徴とする請求項5に記載のリアクタ。
【請求項7】
前記リアクタ保持部は、前記挿入部を前記リアクタ本体部の外周面に螺合させる螺子部を有していることを特徴とする請求項5に記載のリアクタ。
【請求項8】
前記リアクタ本体部の前記軸方向両端部には、前記リアクタ本体部内に挿入されるフィルタが設けられており、
前記エンドキャップ部には、前記リアクタ本体部の軸方向端部が挿入された状態で、前記フィルタに当接することにより、前記リアクタ本体部内に前記フィルタを保持させるフィルタ保持部が形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のリアクタ。
【請求項9】
前記フィルタと前記フィルタ保持部の間には、前記フィルタを保護するフィルタ保護部が設けられ、前記フィルタ保護部を介して前記フィルタ保持部が前記フィルタに当接することを特徴とする請求項8に記載のリアクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬液を合成させる薬液合成装置に用いられるリアクタに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
タンパク質、ペプチド、ポリマー、核酸等を化学合成する薬液合成装置では、複数の薬液(試薬)を反応容器(以下、リアクタと呼ぶ)に供給し化学合成が行われる。このリアクタでは、たとえば、核酸を合成する場合には、リアクタ内に担体(多孔質のビーズ)を多数設け、このリアクタ内に薬液を順次供給しながら、脱トリチル化、カップリング、酸化、キャッピング等の処理を繰り返し行って担体についた塩基を次々に伸長させる。
【0003】
このような薬液合成装置に用いられるリアクタは、たとえば、ガラス等で形成された筒状の容器で構成されている。具体的には、図6に示すように、リアクタ900は、供給された薬液を化学合成させる一方向に延びる筒状のリアクタ本体部910と、このリアクタ本体部910に薬液を供給する配管を連結させるエンドキャップ部920と、リアクタ本体部910が挿通されるケース部930と、を有しており、これらを締結部940により締結させることによりリアクタ900が形成されている。すなわち、図7に示すように、エンドキャップ部920には、リアクタ本体部910の軸方向端部が挿入される挿入部921が形成されており、この挿入部921にケース部930に挿通されたリアクタ本体部910の軸方向端部を挿入させた状態で、締結部940によりエンドキャップ部920とケース部930が締結することにより、リアクタ本体部910がエンドキャップ部920とケース部930に保持されるようになっている(たとえば、下記特許文献1)。
【0004】
また、上記リアクタ900では、Oリング950により挿入部921の内周面とリアクタ本体部910の外周面との隙間を密封している。具体的には、図7に示すように、挿入部921には、その開口部分にリアクタ本体部910の軸方向端部が挿入される方向に向かって縮径する切欠部922が形成され、この切欠部922とケース部930の軸方向端面931とリアクタ本体部910の外周面とで形成される隙間に、Oリング950が収容されている。そして、Oリング950が軸方向に圧接されることにより、挿入部921の内周面とリアクタ本体部910の外周面との隙間が密封される。これにより、薬液が外部に漏れ出ることなくリアクタ本体部910に供給され、リアクタ本体部910内で化学合成が行われるようになっている。
【0005】
このようなリアクタ900では、特に薬液合成装置に用いられる場合、薬液の純度が重要となっており、リアクタ900における化学合成で先に使用した薬液と次に使用する薬液とが混合することを避けるために、リアクタ900に洗浄液を送液することにより、リアクタ900の内部を洗浄している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-163216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記リアクタ900では、その内部の洗浄を十分に行えない場合があった。すなわち、上記リアクタ900では、図7に示すように、リアクタ本体部910の軸方向最端面911から離れた位置で、Oリング950によりエンドキャップ部920の挿入部921の内周面とリアクタ900の外周面との隙間を密封しているため、その隙間におけるOリング950とリアクタ本体部910の軸方向最端面911との間の部分がデッドスペースとなり、そのデッドスペースに薬液が流入してしまっていた。ひとたびデッドスペースに薬液が流入してしまうと、そのデッドスペースに流入した薬液と洗浄液とを液交換させることは難しく、洗浄液による洗浄効果をデッドスペースに発揮させることが難しくなっているため、デッドスペースに先に使用した薬液が残りやすくなっている。そのため、先に使用した薬液が次に使用する薬液と混ざり、使用する薬液の純度が低下してしまう場合があった。
【0008】
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、密封性を損なうことなく、内部の洗浄が容易なリアクタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明のリアクタは、供給された薬液を反応させる一方向に延びる筒状のリアクタ本体部と、前記リアクタ本体部の軸方向両端部に設けられ、前記リアクタ本体部の軸方向端部が挿入される挿入部を有するエンドキャップ部と、を備えるリアクタであって、前記挿入部に前記リアクタ本体部の前記軸方向端部を挿入させた状態で、前記挿入部と前記リアクタ本体部の前記軸方向端部における最端面との隙間を密封するシール部をさらに備えていることを特徴としている。
【0010】
上記リアクタによれば、シール部によって、リアクタ本体部の軸方向端部における最端面で、エンドキャップ部とリアクタ本体部との隙間を密封することができるため、エンドキャップ部の内周面とリアクタ本体部の外周面との間に形成される上記デッドスペースに薬液が流入することを防ぐことができる。これにより、洗浄液によりリアクタの内部を十分に洗浄することが可能になる。したがって、密封性を損なうことなく、リアクタ内部の洗浄を容易にすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
分離膜
18日前
株式会社大真空
二酸化炭素捕集体
6日前
株式会社大真空
二酸化炭素捕集体
6日前
株式会社ニクニ
液体処理装置
15日前
株式会社日本製鋼所
反応装置
13日前
株式会社日本製鋼所
反応装置
4日前
株式会社西部技研
二酸化炭素吸着装置
7日前
株式会社リスニ
液体処理ノズル
13日前
東レエンジニアリング株式会社
リアクタ
1日前
花王株式会社
香料送達粒子
12日前
木村化工機株式会社
蒸留装置
1日前
木村化工機株式会社
蒸留装置
1日前
株式会社Deto
微細気泡水供給装置
14日前
花王株式会社
有益物質送達粒子
12日前
株式会社パウレック
粉体混合装置
14日前
株式会社大真空
二酸化炭素回収システム
4日前
株式会社アイエンス
気泡発生装置
6日前
岩井ファルマテック株式会社
脱気システム
7日前
東レ株式会社
ガス分離方法、精製流体及びガス分離装置
7日前
大陽日酸株式会社
排ガス除害システム
6日前
個人
小型紫外線照射装置
15日前
JFEエンジニアリング株式会社
二酸化炭素分離回収装置
7日前
JFEエンジニアリング株式会社
排ガス再資源化システム
5日前
東洋紡エムシー株式会社
吸着フィルター及びフィルターユニット
4日前
株式会社SCREENホールディングス
振動フィーダ
14日前
国立大学法人千葉大学
アンモニア吸蔵材
6日前
日揮触媒化成株式会社
ハロゲン吸着剤
4日前
いすゞ自動車株式会社
ガス処理装置
5日前
いすゞ自動車株式会社
ガス処理装置
5日前
株式会社コスモテック
蒸留処理装置
12日前
いすゞ自動車株式会社
ガス処理装置
5日前
JFEエンジニアリング株式会社
二酸化炭素分離回収システム
12日前
いすゞ自動車株式会社
ガス処理装置
5日前
大陽日酸株式会社
ガス分離方法及びガス分離装置
13日前
テクニカ合同株式会社
廃棄卵の処理材、及び廃棄卵の処理方法
7日前
公益財団法人 塩事業センター
結晶の製造方法
13日前
続きを見る
他の特許を見る