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公開番号2025072788
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023183112
出願日2023-10-25
発明の名称二酸化炭素回収システム
出願人株式会社大真空
代理人個人,個人
主分類B01D 53/14 20060101AFI20250501BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】吸収材を均一に加熱し且つ前記吸収材の温度を所定の温度範囲に維持することができる二酸化炭素回収システムを提供する。
【解決手段】二酸化炭素を吸収した吸収材102aを加熱して、吸収材102aから二酸化炭素を脱離させて回収する二酸化炭素回収システム1である。二酸化炭素回収システム1は、吸収材102aを含む二酸化炭素捕集モジュール101を収容するモジュール収容体10と、太陽光を集光し、モジュール収容体10を加熱する集光部20と、吸収材102aから脱離した二酸化炭素を回収する回収部30と、集光部20及びモジュール収容体10の少なくとも一方に対して照射される太陽光を遮蔽する遮蔽状態と、前記太陽光を透過させる透過状態とに変更可能な太陽光調整部50と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
二酸化炭素を吸収した吸収材を加熱して、前記吸収材から二酸化炭素を脱離させて回収する二酸化炭素回収システムであって、
前記吸収材を含む二酸化炭素捕集モジュールを収容するモジュール収容体と、
太陽光を集光し、前記モジュール収容体を加熱する集光部と、
前記吸収材から脱離した二酸化炭素を回収する回収部と、
前記集光部及び前記モジュール収容体の少なくとも一方に対して照射される太陽光を遮蔽する遮蔽状態と、前記太陽光を透過させる透過状態とに変更可能な太陽光調整部と、を有する、
二酸化炭素回収システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の二酸化炭素回収システムにおいて、
前記モジュール収容体の温度を検出する温度検出部と、
前記太陽光調整部の調整状態を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記温度検出部が検出した前記モジュール収容体の温度に基づいて、前記太陽光調整部の調整状態を前記遮蔽状態から前記透過状態までの間で変更する、
二酸化炭素回収システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の二酸化炭素回収システムにおいて、
前記モジュール収容体を収容する外装体と、
前記モジュール収容体と前記外装体との間に位置し、前記モジュール収容体を覆う熱媒体と、を有し、
前記温度検出部は、
前記熱媒体を介して前記モジュール収容体の温度を検出し、
前記制御部は、
前記温度検出部が検出した前記モジュール収容体の温度に基づいて、前記太陽光調整部の調整状態を前記遮蔽状態から前記透過状態までの間で変更する、
二酸化炭素回収システム。
【請求項4】
請求項1または2に記載の二酸化炭素回収システムにおいて、
前記太陽光調整部は、
前記集光部の反射面または前記モジュール収容体を覆うように位置し、電圧を印加することにより、前記遮蔽状態から前記透過状態までの間で変更可能な調光部材である、
二酸化炭素回収システム。
【請求項5】
請求項1または2に記載の二酸化炭素回収システムにおいて、
前記太陽光調整部は、
前記集光部及び前記モジュール収容体を覆うように位置する複数の板状部材を有し、
それぞれの前記板状部材は、
前記板状部材の厚み方向に直交する方向に延びる軸線を回転中心として回転可能に構成され、複数の前記板状部材を回転させることにより、前記太陽光調整部の調整状態を前記遮蔽状態から前記透過状態までの間で変更可能な、
二酸化炭素回収システム。
【請求項6】
請求項1または2に記載の二酸化炭素回収システムにおいて、
前記太陽光調整部は、
前記集光部及び前記モジュール収容体を覆うように位置する遮蔽部材を有し、
前記遮蔽部材は、
前記集光部または前記モジュール収容体に対して移動可能に構成され、前記遮蔽部材を移動させることにより、前記太陽光調整部の調整状態を前記遮蔽状態から前記透過状態までの間で変更可能な、
二酸化炭素回収システム。
【請求項7】
請求項1または2に記載の二酸化炭素回収システムにおいて、
複数の前記集光部及び複数の前記モジュール収容体を有し、
前記太陽光調整部は、
複数の前記集光部及び複数の前記モジュール収容体を覆うように位置する複数の板状部材を有し、
それぞれの前記板状部材は、
前記板状部材の厚み方向に直交する方向に延びる軸線を回転中心として回転可能に構成され、複数の前記板状部材を回転させることにより、前記太陽光調整部の調整状態を前記遮蔽状態から前記透過状態までの間で変更可能な、
二酸化炭素回収システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、二酸化炭素回収システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
二酸化炭素を捕集する方法として、アミン化合物の水溶液(以下、「アミン水溶液」と記す)を吸収液として用いた化学吸収法が知られている。例えば、特許文献1には、アミン水溶液に二酸化炭素を捕集させる二酸化炭素分離回収方法が開示されている。
【0003】
特許文献1の二酸化炭素分離回収方法は、二酸化炭素を含む混合ガスに前記アミン水溶液を接触させることによって、二酸化炭素を前記アミン水溶液に吸収させる吸収工程、及び二酸化炭素を吸収した前記アミン水溶液を吸収工程よりも高温に加熱することで吸収した二酸化炭素を脱離させて回収し、前記アミン水溶液を再生する加熱再生工程、を含む。加熱再生工程の前記アミン水溶液の温度の上限は、好ましくは160℃以下である。
【0004】
特許文献1に開示されるような二酸化炭素の回収方法は、前記アミン水溶液等の吸収材を加熱して二酸化炭素を脱離させるために、多くのエネルギーを必要とする。このため、電力を用いて前記吸収材を加熱する加熱再生装置は、二酸化炭素を捕集した前記吸収材から二酸化炭素を脱離させるために、発電による二酸化酸素の排出をすることになり好ましくない。そこで、特許文献2に開示されるような自然エネルギーである太陽光を利用するトラフ式太陽熱集熱装置を用いて、二酸化炭素を吸収した前記吸収材を加熱する加熱再生装置が考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-104775号公報
特開2015-010748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
太陽光は、日時、天候などによって、日照時間、照射位置、照射量などが変化する。このため、太陽光を用いた加熱再生装置では、前記吸収材に伝達される熱エネルギーが変動する。よって、前記加熱再生装置は、前記吸収材を均一に加熱し難い。更に、前記加熱再生装置は、前記吸収材の温度を所定の温度範囲に維持することが難しい。そこで、吸収材を均一に加熱し且つ前記吸収材の温度を所定の温度範囲に維持することができる二酸化炭素回収システムが求められている。
【0007】
本発明は、吸収材を均一に加熱し且つ前記吸収材の温度を所定の温度範囲に維持することができる二酸化炭素回収システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、吸収材を均一に加熱し且つ前記吸収材の温度を一定に維持することができる二酸化炭素回収システムについて検討した。鋭意検討の結果、本発明者は、以下のような構成に想到した。
【0009】
二酸化炭素を吸収した吸収材を加熱して、前記吸収材から二酸化炭素を脱離させて回収する二酸化炭素回収システムである。前記二酸化炭素回収システムは、前記吸収材を含む二酸化炭素捕集モジュールを収容するモジュール収容体と、太陽光を集光し、前記モジュール収容体を加熱する集光部と、前記吸収材から脱離した二酸化炭素を回収する回収部と、前記集光部及び前記モジュール収容体の少なくとも一方に対して照射される太陽光を遮蔽する遮蔽状態と、前記太陽光を透過させる透過状態とに変更可能な太陽光調整部と、を有する。
【0010】
上述の構成を有する二酸化炭素回収システムのモジュール収容体は、前記太陽光調整部が透過状態に変更されている場合、太陽光によって加熱される。また、モジュール収容体は、前記太陽光調整部が遮蔽状態に変更されている場合、太陽光によって加熱されない。よって、前記二酸化炭素回収システムは、前記太陽光調整部によって前記集光部及び前記モジュール収容体の少なくとも一方に対して照射される太陽光の照射量を変更することができる。つまり、前記二酸化炭素回収システムは、日時、天候等によって変動する太陽光の照射量に応じて前記太陽光調整部の調整状態を変更することにより、前記モジュール収容体内の二酸化炭素捕集モジュールに含まれる吸収材の加熱状態を調整可能である。これにより、前記吸収材を均一に加熱し且つ前記吸収材の温度を所定の温度範囲に維持することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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