TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025064569
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023174435
出願日
2023-10-06
発明の名称
吸着装置
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
53/04 20060101AFI20250410BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】空気の流通抵抗を低減できる簡単な構成により、複数の吸着モジュールに空気を並列に流通させることができる吸着装置を提供する。
【解決手段】吸着装置は円板状の吸着モジュール20と空気絶縁性のモジュール保持体15を備える。モジュール保持体15は一対の端部壁17A,17Bと一対の連結壁18と半円筒状の第1遮蔽壁19F及び第2遮蔽壁19Sとを備える。一対の端部壁は積層方向の両側の端部の吸着モジュールに空気流通隙間を挟んで対向して配置される。一対の連結壁は複数の空気流通隙間16の外周部を流入領域と流出領域とに分離し、かつ一対の端部壁の外周縁部同士を連結する。第1遮蔽壁は空気流通隙間の外側の流出領域を遮蔽する。第2遮蔽壁は空気流通隙間の外側の流入領域を遮蔽する。第1遮蔽壁と第2遮蔽壁は複数の空気流通隙間を積層方向で交互に閉塞するように配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
内部に吸着剤を保持し、板厚方向に空気が流通する複数の円板状の吸着モジュールと、
各前記吸着モジュールの板厚方向の前後に空気流通隙間を配置して複数の前記吸着モジュールを積層状態に保持する空気絶縁性のモジュール保持体と、を備え、
前記モジュール保持体は、
積層方向の両側の端部の前記吸着モジュールに前記空気流通隙間を挟んで対向して配置される一対の端部壁と、
複数の前記空気流通隙間の外周部を、下流側の空気流出室に臨む流出領域と上流側の空気流入室に臨む流入領域とに分離し、かつ一対の前記端部壁の外周縁部同士を連結する一対の連結壁と、
前記空気流通隙間の外側の前記流出領域を遮蔽する半円筒状の第1遮蔽壁と、
前記空気流通隙間の外側の前記流入領域を遮蔽する半円筒状の第2遮蔽壁と、を備え、
前記第1遮蔽壁と前記第2遮蔽壁は、複数の前記空気流通隙間を前記積層方向で交互に閉塞するように配置されていることを特徴とする吸着装置。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記吸着モジュールは、
前記板厚方向と交差する方向の周囲を覆うフレームと、
前記フレームの内側に配置される吸着剤と、
前記吸着剤とともに前記フレームの内側に配置され、内部を流通する熱交換流体と周囲の前記吸着剤との間で熱交換を行う熱交換チューブと、を備え、
前記熱交換チューブは、
前記板厚方向の一側に配置される上流チューブ領域と、
前記板厚方向の他側に配置される下流チューブ領域と、
前記上流チューブ領域と前記下流チューブ領域を接続する略U字状の折り返し領域と、を備え、
前記熱交換チューブは、前記折り返し領域が前記フレームの内側の略中央部に位置されるように渦巻き状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸着装置。
【請求項3】
前記熱交換チューブは、前記フレームの内側に複数配置され、
少なくとも一つの前記熱交換チューブは、前記上流チューブ領域及び前記下流チューブ領域の前記板厚方向での配置が、他の前記熱交換チューブの配置と逆に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の吸着装置。
【請求項4】
複数の前記熱交換チューブは、前記フレームの内側で隣り合ったもの同士の前記上流チューブ領域及び前記下流チューブ領域の前記板厚方向での配置が逆に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の吸着装置。
【請求項5】
前記空気流入室と前記空気流出室の少なくとも一方は、複数の前記吸着モジュールに作用する空気の圧力を均一化させる圧力緩衝部を構成していることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の吸着装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気中の浄化対象物質を吸着する吸着装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より気候変動の緩和または影響軽減を目的とした取り組みが継続され、この実現に向けて二酸化炭素(CO2)や有害物質の排出量低減に関する研究開発が行われている。
【0003】
室内の空気中の二酸化炭素(CO2)等の浄化対象物質を除去するための装置として、吸着剤によって浄化対象物質を吸着する吸着装置が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
この吸着装置は、内部に吸着剤を保持する複数の薄型の吸着モジュールがケーシング内に積層して配置され、空気が各吸着モジュールを板厚方向に流通するようにケーシング内に空気の流通路が形成されている。流通路は、空気が複数の吸着モジュールを流通する際の圧力損失を抑制するために、各吸着モジュールに空気が並列に流れるように設計されている。したがって、この構成の吸着装置を採用した場合には、複数の吸着モジュールによって空気中の吸着対象物質を効率良く吸着することができるうえ、吸着モジュールに空気を流すためためのファンの出力を小さく抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第11007470号明細書
米国特許第9751039号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した従来の吸着装置は、空気が各吸着モジュールを並列に流通するようにケーシングの内部に複雑な通路形状を設ける必要がある。このため、製造が難しくなるうえ、複雑な通路形状のために空気の流通抵抗を充分に低減することができない。
【0007】
そこで本発明は、空気の流通抵抗を低減できる簡単な構成により、複数の吸着モジュールに空気を並列に流通させられるようにして、製造の容易化と、吸着対象物質の吸着や脱離の効率向上及び空気流通のためのエネルギーの省力化を図ることができる吸着装置を提供しようとするものである。そして、延いては気候変動の緩和または影響軽減に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る吸着装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明の一態様に係る吸着装置は、内部に吸着剤(例えば、実施形態の吸着剤26)を保持し、板厚方向に空気が流通する複数の円板状の吸着モジュール(例えば、実施形態の吸着モジュール20)と、各前記吸着モジュールの板厚方向の前後に空気流通隙間(例えば、実施形態の空気流通隙間16)を配置して複数の前記吸着モジュールを積層状態に保持する空気絶縁性のモジュール保持体(例えば、実施形態のモジュール保持体15)と、を備え、前記モジュール保持体は、積層方向の両側の端部の前記吸着モジュールに前記空気流通隙間を挟んで対向して配置される一対の端部壁(例えば、実施形態の端部壁17A,17B)と、複数の前記空気流通隙間の外周部を、下流側の空気流出室(例えば、実施形態の空気流出室12)に臨む流出領域と上流側の空気流入室(例えば、実施形態の空気流入室11)に臨む流入領域とに分離し、かつ一対の前記端部壁の外周縁部同士を連結する一対の連結壁(例えば、実施形態の連結壁18)と、前記空気流通隙間の外側の前記流出領域を遮蔽する半円筒状の第1遮蔽壁(例えば、実施形態の第1遮蔽壁19F)と、前記空気流通隙間の外側の前記流入領域を遮蔽する半円筒状の第2遮蔽壁(例えば、実施形態の第2遮蔽壁19S)と、を備え、前記第1遮蔽壁と前記第2遮蔽壁は、複数の前記空気流通隙間を前記積層方向で交互に閉塞するように配置されていることを特徴とする。
【0009】
本構成の吸着装置は、複数の空気流通隙間の外周部が、モジュール保持体の一対の連結壁によって流入領域と流出領域とに分離される。そして、複数の空気流通隙間は、流出領域を空気流出室から遮蔽する第1遮蔽壁と、流入領域を空気流入室から遮蔽する第2遮蔽壁によって積層方向で交互に閉塞される。このため、各吸着モジュールに隣接する空気流通隙間のうちの流出領域が第1遮蔽壁によって閉塞されるものは、空気が流入するための流入隙間となる。また、各吸着モジュールに隣接する空気流通隙間のうちの流入領域が第2遮蔽壁によって閉塞されるものは、空気が流出するための流出隙間となる。この結果、積層された複数の吸着モジュールは、吸着モジュールの一面に臨む流入隙間から空気が流入してその空気が板厚方向に沿って流通する。そして、吸着モジュールを板厚方向に流通した空気は、吸着モジュールの他面に臨む流出隙間を通って空気流出室側に流出する。
【0010】
前記吸着モジュールは、前記板厚方向と交差する方向の周囲を覆うフレーム(例えば、実施形態のフレーム31)と、前記フレームの内側に配置される吸着剤(例えば、実施形態の吸着剤26)と、前記吸着剤とともに前記フレームの内側に配置され、内部を流通する熱交換流体と周囲の前記吸着剤との間で熱交換を行う熱交換チューブ(例えば、実施形態の熱交換チューブ47)と、を備え、前記熱交換チューブは、前記板厚方向の一側に配置される上流チューブ領域(例えば、実施形態の上流チューブ領域51)と、前記板厚方向の他側に配置される下流チューブ領域(例えば、実施形態の下流チューブ領域52)と、前記上流チューブ領域と前記下流チューブ領域を接続する略U字状の折り返し領域(例えば、実施形態の折り返し領域47a)と、を備え、前記熱交換チューブは、前記折り返し領域が前記フレームの内側の略中央部に位置されるように渦巻き状に形成されるようにしても良い。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
本田技研工業株式会社
車両
5日前
本田技研工業株式会社
電動車両
12日前
本田技研工業株式会社
回転電機
8日前
本田技研工業株式会社
吸着装置
5日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
12日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
8日前
本田技研工業株式会社
コイルユニット
5日前
本田技研工業株式会社
燃料製造システム
8日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型電動車両
5日前
本田技研工業株式会社
駆動装置、及び車両
5日前
本田技研工業株式会社
駆動装置、及び車両
5日前
本田技研工業株式会社
非接触電力伝送システム
5日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両の車体前部構造
今日
本田技研工業株式会社
車両用温調システム及び車両
今日
本田技研工業株式会社
車両制御装置及び車両制御方法
今日
本田技研工業株式会社
運転支援装置及び運転支援方法
12日前
本田技研工業株式会社
運転支援装置及び運転支援方法
12日前
本田技研工業株式会社
コイル分離方法及びコイル分離装置
8日前
本田技研工業株式会社
地図生成装置および地図生成システム
5日前
本田技研工業株式会社
表示制御システム、方法およびプログラム
5日前
本田技研工業株式会社
行動確率推定装置及び交通安全支援システム
7日前
本田技研工業株式会社
制御装置、水循環システム及び水温調整方法
今日
本田技研工業株式会社
情報管理装置、情報管理方法およびプログラム
6日前
本田技研工業株式会社
運転支援装置、運転支援方法、及びプログラム
5日前
本田技研工業株式会社
運転支援装置、運転支援方法、及びプログラム
5日前
本田技研工業株式会社
大規模言語モデルのためのグラフに基づくメモリの拡張
5日前
本田技研工業株式会社
車両内装構造
4日前
本田技研工業株式会社
昇温システム
12日前
本田技研工業株式会社
昇温システム
12日前
本田技研工業株式会社
能動型効果音発生装置、及び、能動型効果音発生装置の制御方法
6日前
本田技研工業株式会社
情報管理装置、情報管理方法、車両システム、およびプログラム
今日
本田技研工業株式会社
情報管理装置、情報管理方法、車両システム、およびプログラム
今日
本田技研工業株式会社
ロボット遠隔操作システム、ロボット遠隔操作方法、及びプログラム
8日前
本田技研工業株式会社
ロボット遠隔操作システム、ロボット遠隔操作方法、及びプログラム
8日前
本田技研工業株式会社
回転電機コアおよびこれを用いた回転電機ならびに回転電機コアの製造方法
8日前
本田技研工業株式会社
画像認識装置、画像認識方法、およびプログラム
6日前
続きを見る
他の特許を見る