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公開番号2025065591
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023169787
出願日2023-09-29
発明の名称鞍乗り型車両の車体前部構造
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B62J 9/12 20200101AFI20250415BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】物品収納部を有するレッグシールドのインナーカバーの外観性を高めることができる鞍乗り型車両の車体前部構造を提供する。
【解決手段】レッグシールド28は、車両後方に臨むフロントインナーカバー23と、車両前方に臨むフロントサイドカバー22と、を備え、フロントサイドカバー22は、フロントインナーカバー23よりも後方においてレッグシールド28の車幅方向外側の外側縁部28bから車幅方向中央側へ延びる延出板部36を備え、延出板部36は、前後方向から見て下縁部36cから内側縁部36bに渡る範囲をフロントインナーカバー23に接続し、延出板部36と、フロントインナーカバー23における車両前後方向で延出板部36と対向するインナー対向凹部37とで、上方に開放するインナーボックス35が形成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
乗員が足を載せるステップ部(6)と、
前記ステップ部(6)の前方に配置されるレッグシールド(28)と、を備える鞍乗り型車両(1)の車体前部構造において、
前記レッグシールド(28)は、
車両後方に臨むシールド後面を形成するインナーカバー(23)と、
車両前方に臨むシールド前面を形成するアウターカバー(22)と、を備え、
前記アウターカバー(22)は、前記インナーカバー(23)よりも後方において前記レッグシールド(28)の車幅方向外側の外側縁部(28b)から車幅方向中央側へ延びる延出板部(36)を備え、
前記延出板部(36)は、前後方向から見て下縁部(36c)から内側縁部(36b)に渡る範囲を前記インナーカバー(23)に接続し、
前記インナーカバー(23)における車両前後方向で前記延出板部(36)と対向するインナー対向部(37)と、前記延出板部(36)とで、上方に開放する物品収納部(35)が形成されていることを特徴とする鞍乗り型車両の車体前部構造。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記インナーカバー(23)は、前記インナー対向部(37)を形成する下部カバー(23b)と、前記下部カバー(23b)の上方に連なる上部カバー(23a)と、に分割され、
前記延出板部(36)は、車両前後方向から見て前記下部カバー(23b)の上縁部(23b1)と略平行な前記上縁部(36a)を形成し、
前記下部カバー(23b)の前記上縁部(23b1)は、車両後方から見て前記延出板部(36)の前記上縁部(36a)よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の車体前部構造。
【請求項3】
前記インナー対向部(37)は、前記延出板部(36)の前記下縁部(36c)よりも上方の規定範囲を前記延出板部(36)側に向けて隆起させる隆起部(38)を備え、
前記隆起部(38)は、前記延出板部(36)の内面に接近して前記延出板部(36)との間の隙間を塞ぐとともに、前記物品収納部(35)の底面を形成する上壁部(38a)を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の車体前部構造。
【請求項4】
前記隆起部(38)の前記上壁部(38a)には、前記インナーカバー(23)の前面側へ通じる貫通孔(41)が形成されていることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両の車体前部構造。
【請求項5】
前記インナーカバー(23)は、前記延出板部(36)の前記下縁部(36c)から前記内側縁部(36b)に渡る接続縁部(36e)を接続する縁部接続部(37a)を備え、
前記縁部接続部(37a)は、前記インナーカバー(23)における前記インナー対向部(37)の周囲のカバー後面に対して段差状に前方に凹み、前記延出板部(36)の前記接続縁部(36e)を嵌り込ませて支持する縁部支持部として機能することを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の車体前部構造。
【請求項6】
前記縁部接続部(37a)における前記延出板部(36)の前記下縁部(36c)を接続する部位は、車幅方向外側に位置するほど下方に位置するように傾斜していることを特徴とする請求項5記載の鞍乗り型車両の車体前部構造。
【請求項7】
前記隆起部(38)は、前記延出板部(36)の湾曲した下部に沿うように形成される湾曲壁部(38b)を備え、
前記湾曲壁部(38b)の上端近傍には、前記上壁部(38a)と前記延出板部(36)とを嵌合させてこれらの間の隙間を塞ぐ凹凸嵌合部(38c)を備えていることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両の車体前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両の車体前部構造に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鞍乗り型車両のレッグシールドの後面側(乗員側)に、物品収納部を備える構成が周知である(例えば特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-105290号公報
特開2009-040395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、レッグシールドの後面側のインナーカバーは、比較的目立ち難く、かつ乗員の足等が接触しやすいことから、無塗装の原着樹脂で形成されることが多い。このため、インナーカバー周辺の外観性を高めたいという要望がある。
【0005】
そこで本発明は、物品収納部を有するレッグシールドのインナーカバーの外観性を高めることができる鞍乗り型車両の車体前部構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、本発明の第一の態様は、乗員が足を載せるステップ部(6)と、ステップ部(6)の前方に配置されるレッグシールド(28)と、を備える鞍乗り型車両(1)の車体前部構造において、レッグシールド(28)は、車両後方に臨むシールド後面を形成するインナーカバー(23)と、車両前方に臨むシールド前面を形成するアウターカバー(22)と、を備え、アウターカバー(22)は、インナーカバー(23)よりも後方においてレッグシールド(28)の車幅方向外側の外側縁部(28b)から車幅方向中央側へ延びる延出板部(36)を備え、延出板部(36)は、前後方向から見て下縁部(36c)から内側縁部(36b)に渡る範囲をインナーカバー(23)に接続し、インナーカバー(23)における車両前後方向で延出板部(36)と対向するインナー対向部(37)と、延出板部(36)とで、上方に開放する物品収納部(35)が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、レッグシールドをアウターカバーとインナーカバーとで構成し、アウターカバーにはレッグシールドの外側縁部から車幅方向中央側に延びる延出板部を備え、この延出板部とインナーカバーのインナー対向部とで物品収納部を形成することで、アウターカバーおよびインナーカバーの他に物品収納部を形成する部品を要する構成に比べて、部品点数を増加することなくレッグシールドの後面側に物品収納部を形成することができる。このため、レッグシールドの組立工数を削減するとともに、アウターカバーと一体化した延出板部をインナーカバーの後面側(乗員側)に配置可能となり、レッグシールドの後面側の見た目に変化を与えて外観性を高めることができる。
【0007】
本発明の第二の態様は、上記第一の態様において、インナーカバー(23)は、インナー対向部(37)を形成する下部カバー(23b)と、下部カバー(23b)の上方に連なる上部カバー(23a)と、に分割され、延出板部(36)は、車両前後方向から見て下部カバー(23b)の上縁部(23b1)と略平行な上縁部(36a)を形成し、下部カバー(23b)の上縁部(23b1)は、車両後方から見て延出板部(36)の上縁部(36a)よりも上方に位置していることを特徴とする。
この構成によれば、インナーカバーにおけるインナー対向部を形成する下部カバーの上縁部が、アウターカバーの延出板部の上縁部よりも上方に位置することで、物品収納部に物品を出し入れする際、インナーカバーの上部カバーに物品が接触し難くなる。インナーカバーの上部カバーならびにアウターカバーは、車両外観において目立つことから、塗装などの外観性を向上させる表面処理が施されることが多い。一方、インナーカバーの下部カバーは、比較的目立ち難く、かつ乗員の足等が接触しやすいことから、無塗装の原着樹脂で形成されることが多い。このため、インナーカバーの下部カバーの上縁部が、アウターカバーの延出板部の上縁部(物品収納部の開口縁部でもある)よりも上方に位置することで、物品収納部の外側では延出板部によって外観性を確保しながら、物品収納部の奥側では直上の上部カバーの塗装面に傷がつくことを抑えることができる。
【0008】
本発明の第三の態様は、上記第一又は第二の態様において、インナー対向部(37)は、延出板部(36)の下縁部(36c)よりも上方の規定範囲を延出板部(36)側に向けて隆起させる隆起部(38)を備え、隆起部(38)は、延出板部(36)の内面に接近して延出板部(36)との間の隙間を塞ぐとともに、物品収納部(35)の底面を形成する上壁部(38a)を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、インナー対向部の下部に延出板部側へ隆起する隆起部を形成し、隆起部の上壁部で物品収納部の底面を形成することで、延出板部の大きさによらず物品収納部の深さを設定することができる。隆起部の上壁部によって物品収納部の底面を形成することで、物品収納部の底面の深さおよび角度を適正に保ち、収納した物品に手指が届かなくなったり小さな物品がインナー対向部と延出板部との間の挟角な隙間に物品が挟まったりすることを抑制し、使いやすい物品収納部を形成することができる。
【0009】
本発明の第四の態様は、上記第三の態様において、隆起部(38)の上壁部(38a)には、インナーカバー(23)の前面側へ通じる貫通孔(41)が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、隆起部の上壁部における車両上下方向の下端部となる位置等に、インナーカバーを貫通する貫通孔を形成することで、貫通孔を水抜き孔として利用することができる。これにより、物品収納部内に溜まった雨水等をインナーカバーの前面側(乗員と反対側)に排水可能とし、インナーカバーの後面側(乗員側)で延出板部の下縁部を接続する部位等から、物品収納部内に溜まった水が漏れ出ることを防ぐことができる。
【0010】
本発明の第五の態様は、上記第一から第四の態様の何れか一つにおいて、インナーカバー(23)は、延出板部(36)の下縁部(36c)から内側縁部(36b)に渡る接続縁部(36e)を接続する縁部接続部(37a)を備え、縁部接続部(37a)は、インナーカバー(23)におけるインナー対向部(37)の周囲のカバー後面に対して段差状に前方に凹み、延出板部(36)の接続縁部(36e)を嵌り込ませて支持する縁部支持部として機能することを特徴とする。
この構成によれば、インナーカバーにおける延出板部の接続縁部を接続する縁部接続部が、延出板部の接続縁部を嵌り込ませて支持する縁部支持部として機能することで、物品収納部内に重量物を入れた場合等に延出板部に荷重入力があっても、延出板部の接続縁部がインナーカバーの縁部接続部に支持されて荷重を受けることができ、物品収納部の外部荷重に対する耐久性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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