TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025064703
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174645
出願日2023-10-06
発明の名称車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類B60W 20/40 20160101AFI20250410BHJP(車両一般)
要約【課題】駆動源としての内燃機関及び電動機を備え、内燃機関がエタノール混合燃料によって動作可能な車両において、内燃機関によって駆動輪を駆動して走行する走行モードへの移行を適切に行うこと。
【解決手段】車両10は、駆動源としてのエンジンENG及び第1モータジェネレータMG1を備え、第1モータジェネレータMG1のみによって駆動輪DWを駆動して走行する第1走行モードと、エンジンENGによって駆動輪DWを駆動して走行する第2走行モードと、を含む複数の走行モードのうちのいずれかによって走行可能に構成される。エンジンENGは、エタノール混合燃料で動作可能に構成され、走行モードを制御する制御装置20は、エンジンENGを冷却する冷却水の温度が閾値よりも高い場合に第2走行モードによる走行を許可し、当該閾値を、エンジンENGに供給される燃料のエタノール濃度に応じて異ならせる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
駆動源としての内燃機関及び電動機と、前記内燃機関及び前記電動機の少なくとも一方により駆動される駆動輪と、を備える車両であって、
前記内燃機関は、
ガソリンにエタノールが混合された燃料によって動作可能に構成され、
前記車両は、
前記電動機のみによって前記駆動輪を駆動することで走行する第1走行モードと、少なくとも前記内燃機関によって前記駆動輪を駆動することで走行する第2走行モードと、を含む複数の走行モードのうちのいずれかの走行モードによって走行可能に構成され、
前記内燃機関に供給される前記燃料のエタノール濃度を検出する濃度センサと、
前記内燃機関を冷却する冷却水又はオイルの温度を検出する温度センサと、
前記濃度センサによって検出されたエタノール濃度、及び前記温度センサによって検出された温度に基づいて、前記車両の走行モードを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記温度が閾値よりも高い場合に、前記第2走行モードによる走行を許可し、
前記閾値を、前記エタノール濃度に応じて異ならせる、
車両。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両であって、
前記制御装置は、
前記エタノール濃度の低い場合には、前記エタノール濃度が高い場合に比べて前記閾値を低くする、
車両。
【請求項3】
請求項2に記載の車両であって、
前記制御装置は、
さらに、前記車両周辺の外気温が高い場合には、前記外気温が低い場合に比べて前記閾値を低くする、
車両。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の車両であって、
前記車両は、
前記内燃機関によって駆動され、発電を行う発電機と、
前記内燃機関と前記駆動輪との間の動力の伝達経路を断接する断接部と、
をさらに備え、
前記第1走行モードは、
前記断接部を切断して、少なくとも前記発電機から供給された電力に応じて前記電動機が出力する動力によって前記駆動輪を駆動することで走行する走行モードであり、
前記制御装置は、
前記温度が前記閾値未満である場合には、前記第1走行モードによって前記車両を走行させる、
車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球の気候変動に対する具体的な対策として、低炭素社会又は脱炭素社会の実現に向けた取り組みが活発化している。自動車等の車両においても、CO

排出量の削減が強く要求され、駆動源の電動化が急速に進んでいる。具体的には、電気自動車(Electrical Vehicle)やハイブリッド電気自動車(Hybrid Electrical Vehicle)といった、電動機を駆動源とする電動車両の開発が進められている。
【0003】
下記特許文献1には、シリーズ方式及びパラレル方式の両方式を複合したシリーズ/パラレル方式のハイブリッド車両が、内燃機関の駆動力によって走行する「エンジン走行モード(エンジン直結走行)」をとり得るようにした技術が開示されている。
【0004】
下記特許文献2には、内燃機関が停止した状態で走行用電動機のみを駆動力源として車両走行を行う電動機走行と、内燃機関が運転された状態で車両走行を行う通常走行とに車両の走行状態を切換可能な車両用動力伝達装置が開示されている。そして、電動機走行又は通常走行のいずれに走行状態を切り換えるかを決定するための走行状態切換条件を、内燃機関の運転に用いる燃料の種類に基づいて変更するようにした技術についても開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5941973号公報
特許第5131328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、上記特許文献1に記載されたハイブリッド車両のように、駆動源としての内燃機関及び電動機を備える車両をFFV(Flexible Fuel Vehicle)として構成し、内燃機関がエタノール混合燃料によって動作するようにすれば、CO

排出量の削減を図れる。しかしながら、このように構成した場合、内燃機関によって駆動輪を駆動することで走行する走行モードへの移行を適切に制御しなければ、車両のNV(Noise,Vibration)特性が悪化したり、燃費が悪化したりする。
【0007】
本発明は、駆動源としての内燃機関及び電動機を備え、且つ内燃機関がガソリンにエタノールが混合された燃料によって動作可能に構成された車両において、少なくとも内燃機関によって駆動輪を駆動することで走行する走行モードへの移行を適切に行うことを可能にした技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
駆動源としての内燃機関及び電動機と、前記内燃機関と前記電動機とのうちの少なくとも一方により駆動される駆動輪と、を備える車両であって、
前記内燃機関は、
ガソリンにエタノールが混合された燃料によって動作可能に構成され、
前記車両は、
前記電動機のみによって前記駆動輪を駆動することで走行する第1走行モードと、少なくとも前記内燃機関によって前記駆動輪を駆動することで走行する第2走行モードと、を含む複数の走行モードのうちのいずれかの走行モードによって走行可能に構成され、
前記内燃機関に供給される前記燃料のエタノール濃度を検出する濃度センサと、
前記内燃機関を冷却する冷却水又はオイルの温度を検出する温度センサと、
前記濃度センサによって検出されたエタノール濃度、及び前記温度センサによって検出された温度に基づいて、前記車両の走行モードを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記温度が閾値よりも高い場合に、前記第2走行モードによる走行を許可し、
前記閾値を、前記エタノール濃度に応じて異ならせる、
車両である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、駆動源としての内燃機関及び電動機を備え、且つ内燃機関がガソリンにエタノールが混合された燃料によって動作可能に構成された車両において、少なくとも内燃機関によって駆動輪を駆動することで走行する走行モードへの移行を適切に行うことを可能する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施形態の車両10の概略構成を示す図である。
図2は、車両10を制御する制御装置20が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図3は、LU許可水温テーブルの一例であるLU許可水温テーブル300を示す図である。
図4は、車両10における具体的な走行モードの移行例を示す図である。
図5は、エンジンENGに供給される燃料のエタノール濃度CEにかかわらずLU許可水温TLUがTb[℃]で一定とした場合の比較例を示す図である。
図6は、LU許可水温テーブルの他の一例であるLU許可水温テーブル310を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

本田技研工業株式会社
ドア
5日前
本田技研工業株式会社
車両
13日前
本田技研工業株式会社
車両
20日前
本田技研工業株式会社
移動体
14日前
本田技研工業株式会社
回転電機
23日前
本田技研工業株式会社
加工装置
5日前
本田技研工業株式会社
吸着装置
20日前
本田技研工業株式会社
車両用灯体
14日前
本田技研工業株式会社
全固体電池
5日前
本田技研工業株式会社
車体前部構造
5日前
本田技研工業株式会社
車体前部構造
5日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
23日前
本田技研工業株式会社
放射冷却装置
13日前
本田技研工業株式会社
電池モジュール
5日前
本田技研工業株式会社
車両用ドア構造
5日前
本田技研工業株式会社
コイルユニット
20日前
本田技研工業株式会社
車両用シール構造
5日前
本田技研工業株式会社
燃料製造システム
23日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型電動車両
20日前
本田技研工業株式会社
駆動装置、及び車両
20日前
本田技研工業株式会社
駆動装置、及び車両
20日前
本田技研工業株式会社
二次電池の製造方法
9日前
本田技研工業株式会社
電解質材料の選択方法
5日前
本田技研工業株式会社
非接触電力伝送システム
20日前
本田技研工業株式会社
ウインドスクリーン装置
6日前
本田技研工業株式会社
加工装置及び加工プロセス
5日前
本田技研工業株式会社
車両用温調システム及び車両
15日前
本田技研工業株式会社
プログラム及び情報管理装置
13日前
本田技研工業株式会社
プログラム及び情報管理装置
13日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両の車体前部構造
15日前
本田技研工業株式会社
車両制御装置及び車両制御方法
15日前
本田技研工業株式会社
エージェント装置用プログラム
6日前
本田技研工業株式会社
コイル分離方法及びコイル分離装置
23日前
本田技研工業株式会社
地図生成装置および地図生成システム
20日前
本田技研工業株式会社
表示制御システム、方法およびプログラム
20日前
本田技研工業株式会社
制御装置、水循環システム及び水温調整方法
15日前
続きを見る