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公開番号2025062439
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171523
出願日2023-10-02
発明の名称コイル分離方法及びコイル分離装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 15/02 20250101AFI20250407BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コイルを強制的に変形させることなく、ステータからコイルを容易に分離することができるコイル分離方法及びコイル分離装置を提供すること。
【解決手段】内周面に複数のスロット112が形成されたステータコア110と、複数のスロット112に装着されたコイル120と、を備えるステータ100から、コイル120を分離するコイル分離方法であって、ステータコア110の中心軸方向の第1端面110aから突出するコイル120のコイルエンド部120bを切断し、コイルエンド部120bが切断されたステータコア110の第1端面110aの側から、任意の複数のスロット112内のコイル120を押圧することによって、コイル120を、ステータコア110の中心軸方向に沿って移動させてステータコア110の第2端面110bから取り出す。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
内周面に複数のスロットが形成されたステータコアと、前記複数のスロットに装着されたコイルと、を備えるステータから、前記コイルを分離するコイル分離方法であって、
前記ステータコアの中心軸方向の第1端面から突出する前記コイルのコイルエンド部を切断し、
前記コイルエンド部が切断された前記ステータコアの前記第1端面の側から、任意の前記複数のスロット内の前記コイルを押圧することによって、前記コイルを、前記ステータコアの中心軸方向に沿って移動させて前記ステータコアの前記第2端面から取り出す、コイル分離方法。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記コイルエンド部を切断する際に、前記ステータコアの前記第1端面から突出する前記コイルの直線部を切断する、請求項1に記載のコイル分離方法。
【請求項3】
前記コイルを押圧する際、前記ステータコアの前記第2端面から取り出される前記コイルの収容空間を配置させた状態で、前記ステータコアの前記第2端面を支持する、請求項1又は2に記載のコイル分離方法。
【請求項4】
内周面に複数のスロットが形成されたステータコアと、前記複数のスロットに装着されたコイルと、を備えるステータから、前記コイルを分離するコイル分離装置であって、
前記ステータコアの中心軸方向の第1端面から突出する前記コイルのコイルエンド部が切断された状態の前記ステータを所定の位置に配置する配置手段と、
前記ステータコアの前記第1端面の側から任意の前記複数のスロット内に挿入可能に設けられる複数の押圧部材を有する押圧手段と、を有し、
前記押圧手段は、前記複数の押圧部材を前記任意の複数のスロット内に挿入させて前記コイルを押圧することによって、前記コイルを前記ステータコアの中心軸方向に沿って移動させて前記ステータコアの前記第2端面から取り出す、コイル分離装置。
【請求項5】
前記配置手段と前記押圧手段との少なくともいずれか一方を、前記ステータコアの中心軸周りに回動させることによって、前記複数のスロットと前記複数の押圧部材との位相を調整する位相調整手段を有する、請求項4に記載のコイル分離装置。
【請求項6】
前記配置手段は、前記ステータコアの前記第2端面に当接して前記ステータを支持するステータ支持面を有する、請求項4又は5に記載のコイル分離装置。
【請求項7】
前記配置手段は、前記ステータコアの前記第2端面から取り出される前記コイルを収容するコイル収容溝を有する、請求項4又は5に記載のコイル分離装置。
【請求項8】
前記コイル収容溝は、前記ステータ支持面に、前記コイルの外形形状に対応する円環状に形成される、請求項7に記載のコイル分離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル分離方法及びコイル分離装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球環境保全の観点から、使用済みの回転電機のステータを廃棄することなく、ステータからコイルを分離してリサイクルする試みがなされている。
【0003】
従来、ステータからコイルを分離する方法としては、ステータコアの中心軸方向の両端面からそれぞれ突出するコイルエンド部を、コイルがスロットから外れるまで径方向内側に向けて押圧し、ステータコアの軸孔から取り出す方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-13222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特に、車載用回転電機のステータに使用されるコイルは、家電製品の回転電機のステータに使用されるコイルに比べて、コイル密度が高く、ワニス等によってコイル同士が接着されている。そのため、コイルを強制的に変形させる場合、コイルエンド部の外表面を強い力で押圧する必要がある。押圧は、円環状のコイルエンド部の周方向の複数の位置において行う必要があるため、ステータの周方向の複数箇所に大型のプレス装置を配置する必要があり、分離装置の大型化は避けられない。また、ステータからコイルを分離するためには大きな力が必要であるため、例えば、ステータからコイルを中心軸方向に沿って引き抜いて取り出すことも困難である。
【0006】
さらに、コイルエンド部の外表面を強く押圧して強制的に変形させる方法では、コイル表面にコイル以外の不純物が付着し易い。コイルに不純物が付着すると、ステータから取り出されたコイルを溶かして循環活用する際に、溶解物中の不純物濃度が増加し、コイルの再生利用範囲が制限される可能性がある。
【0007】
本発明は、コイルを強制的に変形させることなく、ステータからコイルを容易に分離することができるコイル分離方法及びコイル分離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 内周面に複数のスロット(例えば、後述のスロット112)が形成されたステータコア(例えば、後述のステータコア110)と、前記複数のスロットに装着されたコイル(例えば、後述のコイル120)と、を備えるステータ(例えば、後述のステータ100)から、前記コイルを分離するコイル分離方法であって、前記ステータコアの中心軸方向(例えば、後述のX1-X2方向)の第1端面(例えば、第1端面110a)から突出する前記コイルのコイルエンド部(例えば、コイルエンド部120b)を切断し、前記コイルエンド部が切断された前記ステータコアの前記第1端面の側から、任意の前記複数のスロット内の前記コイルを押圧することによって、前記コイルを、前記ステータコアの中心軸方向に沿って移動させて前記ステータコアの前記第2端面から取り出す、コイル分離方法である。
【0009】
上記(1)によれば、コイルエンド部の外表面を押圧して強制的に変形させる必要がないため、取り出されたコイルに含有する不純物が増えることがなく、コイルの再生利用範囲が制限されるおそれはない。しかも、スロット内のコイルを押圧するため、コイルを、スロットの内壁面に支持されながらステータコアの中心軸方向に沿って円滑に移動させて、ステータから容易に分離することができる。
【0010】
(2) 上記(1)に記載のコイル分離方法において、前記コイルエンド部を切断する際に、前記ステータコアの前記第1端面から突出する前記コイルの直線部(例えば、後述の直線部120a)を切断してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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