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公開番号2025062333
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171322
出願日2023-10-02
発明の名称回転電機
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 3/24 20060101AFI20250407BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】製造が容易で、ステータの冷却効率が高い回転電機を提供すること。
【解決手段】スロット7内に平角導体8を複数配列したステータコアを有する回転電機1であって、平角導体8は、自己の長手方向に直交する方向の厚み寸法が、一つの方向では相対的に薄く(CW)且つ他の方向では相対的に厚い(EW)特定形状部8Sが、特定形状部8Sでない通常形状部8Nの間に形成され、複数の平角導体8の特定形状部8Sが相互に隣接するようにスロット7内に複数並置されて、複数の平角導体8の通常形状部8N相互間に形成される第1の冷却液流路21aと、複数の前記平角導体8の特定形状部8Sとスロット7の内壁との間に形成される第2の冷却液流路21bと、を備えている。
【選択図】図5


特許請求の範囲【請求項1】
スロット内に平角導体を複数配列したステータコアを有する回転電機であって、
前記平角導体は、自己の長手方向に直交する方向の厚み寸法が、一つの方向では相対的に薄く且つ他の方向では相対的に厚い特定形状部が、前記特定形状部でない通常形状部の間に形成され、
複数の前記平角導体の前記特定形状部が相互に隣接するように前記スロット内に複数並置されて、複数の前記平角導体の前記通常形状部相互間に形成される第1の冷却液流路と、
複数の前記平角導体の前記特定形状部と前記スロットの内壁との間に形成される第2の冷却液流路と、
を備えた回転電機。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記第1の冷却液流路は、前記スロット内に積層配置されて相互に隣接する前記特定形状部における前記厚み寸法が相対的に厚い部分が積層方向に連なることにより前記通常形状部相互間に形成される冷却液流路である、請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記第2の冷却液流路は、前記スロット内に積層配置されて相互に隣接する前記特定形状部における前記厚み寸法が相対的に薄い部分が積層方向に連なって、前記スロットの内壁と前記特定形状部との間に形成される冷却液流路である、請求項1に記載の回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機のステータは、銅損および鉄損により発熱する。このためステータ内に冷却液を循環させて冷却する手法が採用されることがある。この手法に関して、スロット内の導体に、冷却液の流路として機能する溝を導体の長手方向に設け、この溝を流通する冷却液で導体を直接冷却するという提案がある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7139969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されている手法では、導体自体に冷却液の流路として機能する溝を設けるための成型を施すことが難しい。また、溝を設けたとしても、必ずしも冷却効果を向上させるほど導体周りの冷却液の流通を確保するには至れないなどの問題が危惧される。
【0005】
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、製造が容易で、ステータの冷却効率が高い回転電機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本開示の回転電機(例えば、後述する回転電機1)は、スロット(例えば、後述すスロット7)内に平角導体(例えば、後述する平角導体8)を複数配列したステータコア(例えば、後述するステータコア6)を有する回転電機であって、前記平角導体は、自己の長手方向に直交する方向の厚み寸法が、一つの方向(例えば、一つの方向CW)では相対的に薄く且つ他の方向(例えば、後述する他の方向EW)では相対的に厚い特定形状部(例えば、後述する特定形状部8S)が、前記特定形状部でない通常形状部(例えば、後述する通常形状部8N)の間に形成され、複数の前記平角導体の前記特定形状部が相互に隣接するように前記スロット内に複数並置されて、複数の前記平角導体の前記通常形状部相互間に形成される第1の冷却液流路(例えば、後述する第1の冷却液流路21a)と、複数の前記平角導体の前記特定形状部と前記スロットの内壁との間に形成される第2の冷却液流路(例えば、後述する第2の冷却液流路21b)と、を備えている。
【0007】
(2) 前記第1の冷却液流路は、前記スロット7内に積層配置されて相互に隣接する前記特定形状部における前記厚み寸法が相対的に厚い部分(EW)が積層方向に連なることにより前記通常形状部相互間に形成される冷却液流路である上記(1)の回転電機。
【0008】
(3) 前記第2の冷却液流路21bは、前記スロット7内に積層配置されて相互に隣接する前記特定形状部8Sにおける前記厚み寸法が相対的に薄い部分(CW)が積層方向に連なって、前記スロット7の内壁と前記特定形状部8Sとの間に形成される冷却液流路である上記(1)の回転電機。
【発明の効果】
【0009】
上記(1)の回転電機では、複数の前記平角導体は、前記特定形状部が隣接するように前記スロット内に複数並置されて、複数の前記平角導体の前記通常形状部相互間の第1の冷却液流路、および、複数の前記平角導体の前記特定形状部と前記スロットの内壁との間の第2の冷却液流路が成形される。このため、例えば、スロットの内壁と平角導体の直線部との間に配置させる絶縁紙に発泡材料が含まれていても、スロット内で平角導体を複数配列する際、隣接する各々の平角導体間に第1の冷却液流路が確保され、第1の冷却液流路に連通して、スロット内壁(絶縁紙等の絶縁部材を含む)と各々の平角導体間に第2の冷却液流路が確保される。これらの冷却液流路を流通する冷却液によって、回転電機1の稼働時に、効率よく平角導体を冷却可能である。
【0010】
上記(2)の回転電機では、第1の冷却液流路は、前記スロット内に複数並置されて相互に隣接する前記特定形状部における前記厚み寸法が相対的に厚い部分が積層方向に連なることにより前記通常形状部相互間に形成される冷却液流路である。このため、平角導体の通常形状部相互間に第1の冷却液流路としての冷却液流路が確保され、この冷却液流路を流通する冷却液によって、平角導体の冷却が促進される。
(【0011】以降は省略されています)

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