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公開番号
2025068529
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-28
出願番号
2023178499
出願日
2023-10-16
発明の名称
微粒子捕集装置
出願人
ホーコス株式会社
代理人
主分類
B01D
46/10 20060101AFI20250421BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】フィルタを回転させ、簡単な構造で汚染気流の短絡を防いで捕集効率を向上させ、かつ、メンテナンス性にも優れた微粒子捕集装置を提供する。
【解決手段】汚染気流に含まれる微粒子を捕集する1枚以上のフィルタと、フィルタを保持する回転体であるフィルタリテナと、を有し、フィルタリテナは、フィルタ保持部と、モータの駆動軸に接続される回転支持部と、フィルタリテナの外周側に設けられた突起部とを有してリテナ収容室に回転可能に収容され、リテナ収容室は、開口部を有する上流側の第一仕切板と、開口部を有する下流側の第二仕切板を有し、運転時、フィルタリテナがモータによって回転すると、第一仕切板と回転体であるフィルタリテナとがシールとして機能する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
微粒子捕集装置は、
汚染気流に含まれる微粒子を捕集する1枚以上のフィルタと、
前記フィルタを保持する回転体であるフィルタリテナと、を有し、
前記フィルタリテナは、
前記フィルタを保持するフィルタ保持部と、
モータの駆動軸に接続される回転支持部と、
前記フィルタリテナの外周部に設けられた1つ以上の突起部と、を有してリテナ収容室に回転可能に収容され、
前記リテナ収容室は、開口部を有する上流側の第一仕切板と、開口部を有する下流側の第二仕切板を有し、
前記第一仕切板の開口部から、前記リテナ収容室内に、前記汚染気流を流入させ、前記第二仕切板の開口部から清浄気流を流出させる際に、
前記フィルタリテナを前記モータにて回転させると、前記第一仕切板と前記フィルタリテナとが前記汚染気流のシールとして機能することを特徴とする微粒子捕集装置。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記フィルタは、再生式フィルタであり、前記フィルタ保持部は、上流側円環部材と下流側円環部材とを有し、前記上流側円環部材と前記下流側円環部材とで前記フィルタを挟み、前記上流側円環部材と前記第一仕切板との間には隙間が設けられて、前記フィルタリテナ回転時には非接触シールとして機能することを特徴とする請求項1に記載の微粒子捕集装置。
【請求項3】
前記フィルタは、再生式フィルタであり、前記フィルタ保持部は、上流側円環部材と下流側円環部材とを有し、前記上流側円環部材と前記下流側円環部材とで前記フィルタを挟み、前記上流側円環部材の開口部に設けられた上流側へ突出する回転短管と、前記第一仕切板の開口部に設けられた下流側へ突出する固定短管とは同心円状に設けられており、前記回転短管の先端部と前記固定短管の先端部とは、軸方向にオーバーラップするように設けられて汚染気流導入部を形成するとともに、前記固定短管の先端部と前記回転短管の先端部との間には隙間を有して、前記フィルタリテナ回転時には非接触シールとして機能することを特徴とする請求項1に記載の微粒子捕集装置。
【請求項4】
前記フィルタは、再生式フィルタであり、前記フィルタ保持部は、上流側円環部材と下流側円環部材とを有し、前記上流側円環部材と前記下流側円環部材とで前記フィルタを挟み、前記上流側円環部材の開口部に設けられた上流側へ突出する回転短管と、前記第一仕切板の開口部に設けられた下流側へ突出する固定短管とは同心円状に設けられており、前記回転短管の先端部と前記固定短管の先端部とは、軸方向にオーバーラップするように設けられ、さらに前記回転短管あるいは前記固定短管の先端部には非接触シール用円環部材が、前記上流側円環部材に水平に同心円状に設けられて汚染気流導入部を形成するとともに、前記非接触シール用円環部材の開口部と前記固定短管あるいは回転短管との間には隙間を有して、前記フィルタリテナ回転時には、非接触シールとして機能することを特徴とする請求項1に記載の微粒子捕集装置。
【請求項5】
前記フィルタは、再生式フィルタであり、前記フィルタ保持部は、上流側円環部材と下流側円環部材とを有し、前記上流側円環部材と前記下流側円環部材とで前記フィルタを挟み、前記下流側円環部材には交換ブリッジまたは前記下流側円環部材の支持部材円板部が設けられ、前記交換ブリッジまたは前記下流側円環部材の支持部材円板部には、前記モータの前記駆動軸に接続される第一回転軸が固定される前記回転支持部である回転軸固定部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の微粒子捕集装置。
【請求項6】
前記下流側円環部材には交換ブリッジまたは前記下流側円環部材の支持部材円板部が設けられ、前記交換ブリッジまたは前記下流側円環部材の支持部材円板部には、前記モータの前記駆動軸に接続される第一回転軸が固定される前記回転支持部である回転軸固定部が設けられることを特徴とする請求項2に記載の微粒子捕集装置。
【請求項7】
前記下流側円環部材には交換ブリッジまたは前記下流側円環部材の支持部材円板部が設けられ、前記交換ブリッジまたは前記下流側円環部材の支持部材円板部には、前記モータの前記駆動軸に接続される第一回転軸が固定される前記回転支持部である回転軸固定部が設けられることを特徴とする請求項3に記載の微粒子捕集装置。
【請求項8】
前記下流側円環部材には交換ブリッジまたは前記下流側円環部材の支持部材円板部が設けられ、前記交換ブリッジまたは前記下流側円環部材の支持部材円板部には、前記モータの前記駆動軸に接続される第一回転軸が固定される前記回転支持部である回転軸固定部が設けられることを特徴とする請求項4に記載の微粒子捕集装置。
【請求項9】
前記リテナ収容室内の下流側には、前記第二仕切板を介してフィルタ交換室が設けられ、前記フィルタ交換室の側面にはメンテナンス扉が設けられ、前記上流側円環部材と前記下流側円環部材との間には前記モータの回転軸と平行に複数のフィルタ保持棒が設けられ、前記フィルタは円板形状を有し、前記フィルタの少なくとも1枚は、外周部に切り欠きまたは切込み入りの貫通穴を有して前記フィルタ保持棒に位置決めされ、前記フィルタ保持棒は、前記突起部であることを特徴とする請求項5に記載の微粒子捕集装置。
【請求項10】
前記リテナ収容室内の下流側には、前記第二仕切板を介してフィルタ交換室が設けられ、前記フィルタ交換室の側面にはメンテナンス扉が設けられ、前記上流側円環部材と前記下流側円環部材との間には前記モータの回転軸と平行に複数のフィルタ保持棒が設けられ、前記フィルタは円板形状を有し、前記フィルタの少なくとも1枚は、外周部に切り欠きまたは切込み入りの貫通穴を有して前記フィルタ保持棒に位置決めされ、前記フィルタ保持棒は、前記突起部であることを特徴とする請求項6に記載の微粒子捕集装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気中に含まれるオイルミスト、油煙、ヒューム等の微粒子を捕集し、清浄な空気を排出する微粒子捕集装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、工作機械で金属等を加工する際に発生するオイルミストなどを捕集するため、捕集部に通気孔を有する回転ディスクを搭載し、回転軸に平行に流入してくる含塵気流を回転ディスクに慣性衝突させ、高速で回転する回転ディスクの遠心分離作用によりオイルミストを、回転軸と直行する回転ディスクの外周から離れて飛び出し、捕集させるミスト捕集装置が開示されている。
【0003】
特許文献2は、フィルタ層を回転させて、捕集した微粒子を気体の通過方向と交差する方向に移動させることによって微粒子がフィルタ層の繊維に接触する機会が増え、捕集効率の低いろ材であってもろ過装置の捕集効率を向上させる原理を用いつつ、フィルタ層の回転に伴って発生する望ましくない気流の発生を抑制するろ過装置が開示されている。
【0004】
特許文献3は、オイルミスト等を含む気流を回転フィルタに通過させることにより、気流中の液分を回転フィルタの遠心力により、回転フィルタの周囲に収集して効率的に除去、回収できるようにしたオイルミストの処理方法および処理装置が開示されている。
【0005】
また非特許文献1では、繊維充填層であるフィルタを回転させ、繊維層に蓄積された液滴を遠心力によって遠心方向に移動・再飛散させた後に回収する回転フィルタによるエアロゾル粒子の捕集装置に関するものである。繊維径10μmでは、フィルタの回転速度を増加させると、粒径0.5μm以上の粒子に対しては捕集効率が大幅に向上し、回転速度が3000rpmの場合、粒径1.0μmでは、80%程度の粒子を捕集することができることが開示されている。
【0006】
特開2014-33974号公報
特開2018-171559号公報
特開平8―243331号公報
【0007】
中島秀介、回転フィルタによるエアロゾル粒子の捕集、金沢大学、2017年、博士論文
【0008】
特許文献1では、オイルミストが捕集される前の含塵気流が清浄空間である二次側へ短絡する恐れがある。
【0009】
特許文献2では、塵埃を含む気流がフィルタを介さずに2次側へ短絡するのを防ぐため、回転するろ過体とケーシングの内壁との隙間を最小にするか、シールを設ける必要がある。
【0010】
特許文献3では、液滴を含む気流がフィルタを介さずに2次側へ短絡するのを防ぐため、ラビリンスシールを設けているが、構造が複雑で、メンテナンスに手間がかかってしまう。
(【0011】以降は省略されています)
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