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公開番号
2025068467
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-28
出願番号
2023178409
出願日
2023-10-16
発明の名称
二酸化炭素捕集モジュール
出願人
株式会社大真空
代理人
個人
,
個人
主分類
B01D
53/14 20060101AFI20250421BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】体積を増大させることなく、単位時間当たりの二酸化炭素の捕集量を増大させた二酸化炭素捕集モジュールを提供する。
【解決手段】二酸化炭素を捕集する二酸化炭素捕集モジュール1は、空気に含まれる二酸化炭素を吸収する吸収材を有する吸収部2と、吸収部2と二酸化炭素捕集モジュール1の周囲の空気との間に位置し、空気の透過が可能で且つ前記吸収材の透過を阻止するフィルタ部3と、を有する。吸収部2は、形態の変形により、空気が流れる方向に見た際の吸収部2の投影面積を変更可能である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
二酸化炭素を捕集する二酸化炭素捕集モジュールであって、
空気に含まれる二酸化炭素を吸収する吸収材を含む吸収部と、
前記吸収材を覆い、空気の透過が可能で且つ前記吸収材の透過を阻止するフィルタ部と、を有し、
前記吸収部は、
形態の変形により、空気が流れる方向に見た際の前記吸収部の投影面積を変更可能な、
二酸化炭素捕集モジュール。
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【請求項2】
請求項1に記載の二酸化炭素捕集モジュールにおいて、
前記吸収部は、
空気に含まれる二酸化炭素を前記吸収材によって捕集する場合の捕集形態と、前記吸収材によって捕集された二酸化炭素を前記吸収材から脱離させる場合の脱離形態と、に形態を変形可能に構成され、
前記捕集形態における前記投影面積は、
前記脱離形態における前記投影面積よりも大きい、
二酸化炭素捕集モジュール。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の二酸化炭素捕集モジュールにおいて、
前記吸収材は、二酸化炭素を吸収可能なアミン系化合物である、
二酸化炭素捕集モジュール。
【請求項4】
請求項1に記載の二酸化炭素捕集モジュールにおいて、
任意の形態に変形可能に構成される、
二酸化炭素捕集モジュール。
【請求項5】
請求項1に記載の二酸化炭素捕集モジュールにおいて、
前記吸収部と前記フィルタ部とを含む複数の分割モジュールを有し、
前記複数の分割モジュールのうち1つの分割モジュールに残りの分割モジュールの1つが接続され、且つ接続された隣り合う前記分割モジュールのうち、一方の分割モジュールにおける空気が通過する面を他方の分割モジュールにおける空気が通過する面に近づけるように折りたたみ可能な、
二酸化炭素捕集モジュール。
【請求項6】
請求項1に記載の二酸化炭素捕集モジュールにおいて、
前記吸収部と前記フィルタ部とを含む複数の分割モジュールを有し、
前記複数の分割モジュールのうち1つの分割モジュールに残りの分割モジュールの1つが接続され、且つ接続された隣り合う前記分割モジュールのうち、一方の分割モジュールを他方の分割モジュールに対して所定の方向に移動可能な、
二酸化炭素捕集モジュール。
【請求項7】
請求項1に記載の二酸化炭素捕集モジュールにおいて、
前記吸収部と前記フィルタ部とを含む複数の分割モジュールを有し、
前記複数の分割モジュールのうち1つの分割モジュールは残りの分割モジュールを収容可能な収容部を有し、前記残りの分割モジュールが前記収容部に収容されている、
二酸化炭素捕集モジュール。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載の二酸化炭素捕集モジュールにおいて、
前記吸収部は、
円筒状であり、円周面に吸収材が位置する、
二酸化炭素捕集モジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、二酸化炭素捕集モジュールに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
二酸化炭素を捕集する方法として、アミン化合物の水溶液(以下、「アミン水溶液」と記す)を吸収液として用いた化学吸収法が知られている。例えば、特許文献1には、アミン水溶液に二酸化炭素を捕集させる二酸化炭素回収方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-104775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されるような二酸化炭素の回収方法は、吸収材である前記アミン水溶液の取り扱いが難しい。そこで、前記アミン水溶液を多孔質担体に含侵させることにより、前記アミンの取り扱いを容易にする技術が知られている。前記アミン水溶液を含侵させた前記多孔質担体によって構成される吸収部を有する二酸化炭素捕集モジュールは、前記吸収部を空気が通過する際に、前記吸収材によって空気中の二酸化炭素を捕集する。前記二酸化炭素捕集モジュールが単位時間当たりに捕集可能な二酸化炭素量は、単位時間当たりに前記吸収部を通過する空気量に比例する。
【0005】
単位時間当たりに前記吸収部を通過する空気量は、空気が流れる方向に見た際の前記吸収部の投影面積に比例する。よって、前記二酸化炭素捕集モジュールは、前記吸収部の投影面積を増大させることにより、単位時間当たりの二酸化炭素の捕集量を増大させることができる。
【0006】
前記二酸化炭素捕集モジュールは、加熱されることにより吸収材が捕集した二酸化炭素が前記吸収材から脱離される。前記二酸化炭素捕集モジュールは、加熱再生装置の加熱室内に密閉された状態で加熱される。このため、前記加熱室は、前記二酸化炭素捕集モジュールの全体を収容可能な容積を有している。よって、前記吸収部の投影面積を増大させるために前記二酸化炭素捕集モジュールの体積を大きくした場合、前記二酸化炭素捕集モジュールの体積に応じた前記加熱室を有する前記加熱再生装置が必要になる。一方、前記加熱再生装置は、設置容易性を向上させ且つ取り扱いを容易にするために小型化が望まれている。そこで、体積を増大させることなく、単位時間当たりの二酸化炭素の捕集量を増大させた二酸化炭素捕集モジュールが求められている。
【0007】
本発明は、体積を増大させることなく、単位時間当たりの二酸化炭素の捕集量を増大させた二酸化炭素捕集モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、体積を増大させることなく、単位時間当たりの二酸化炭素の捕集量を増大させた二酸化炭素捕集モジュールについて検討した。鋭意検討の結果、本発明者は、以下のような構成に想到した。
【0009】
二酸化炭素を捕集する二酸化炭素捕集モジュールであって、空気に含まれる二酸化炭素を吸収する吸収材を含む吸収部と、前記吸収材を覆い、空気の透過が可能で且つ前記吸収材の透過を阻止するフィルタ部と、を有する。前記吸収部は、形態を変形することにより、空気が流れる方向から見た投影面積を変更可能である。
【0010】
上述の構成を有する二酸化炭素捕集モジュールは、形態を変形することにより、前記二酸化炭素捕集モジュールに対して空気が流れる方向から見た前記吸収部の投影面積を変更可能である。前記二酸化炭素捕集モジュールは、例えば、前記投影面積を増大させるように形態を変形させることにより、単位時間当たりに前記吸収部を通過する空気量を増大させることができる。この際、前記二酸化炭素捕集モジュールの体積は、前記投影面積を増加させるために新たな吸収部を追加していないので、形態の変形前と同一である。これにより、体積を増大させることなく、単位時間当たりの二酸化炭素の捕集量を増大させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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