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公開番号2025044539
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023152162
出願日2023-09-20
発明の名称二酸化炭素捕集体
出願人株式会社大真空
代理人
主分類B01D 53/14 20060101AFI20250326BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】一般家庭等の比較的小スペースな場所に配置したとしても、二酸化炭素を効率よく回収することができる二酸化炭素捕集体を提供する。
【解決手段】
二酸化炭素を吸収する吸収部2を備え、吸収部2は、疎水性を示す疎水部21と、疎水部21よりも親水性を示す親水部22とを有し、疎水部21は、アミン等の二酸化炭素と化学的に反応する吸収体を含み、吸収体は、二酸化炭素と反応することでイオン化する性質を有し、疎水部21と親水部22とが多孔質体で形成されて、一体に形成されているか互いに当接して配置されており、吸収部2と空気との間に吸収体を通過させない性質を有するフィルタ部3を備え、吸収部2がフィルタ部3を介してのみ空気と接触するように配置されている二酸化炭素捕集体1とした。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
二酸化炭素を吸収する吸収部を備え、
前記吸収部は、
疎水性を示す疎水部と、前記疎水部よりも親水性を示す親水部とを有し、
前記疎水部は、二酸化炭素と化学的に反応する吸収体を含み、
前記吸収体は、二酸化炭素と反応することでイオン化する性質を有し、
前記疎水部と前記親水部とがイオン交換可能に配置されている
二酸化炭素捕集体。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記吸収部と空気との間にフィルタ部を備え、
前記フィルタ部は、前記吸収体を外部に通過させない性質を有し、
前記フィルタ部および前記吸収部は、
前記吸収部が前記フィルタ部を介してのみ空気と接触するように配置されている
請求項1記載の二酸化炭素捕集体。
【請求項3】
前記フィルタ部は、前記疎水部と空気との間に備えられている
請求項2記載の二酸化炭素捕集体。
【請求項4】
円柱形状を有し、
前記疎水部が前記親水部の外周側面を覆うように配置されている
請求項1記載の二酸化炭素捕集体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気中の二酸化炭素を捕集する二酸化炭素捕集体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、代表的な地球温暖化ガスである二酸化炭素を回収して、その有効利用を図るための技術開発がなされている。特に、二酸化炭素の排出量が多い、火力発電所、鉄鋼プラント、あるいは、化学プラント等においては、二酸化炭素の排出量の削減が強く求められている。
【0003】
実用化されている二酸化炭素の回収技術の例としては、アルカリ性化合物を含む吸収液に二酸化炭素を吸収させる化学吸収法がある(特許文献1参照)。特許文献1には、二酸化炭素との反応によって2層に分離する吸収液を撹拌することで、アルカリ性化合物と水のバランスがとれた吸収液を吸収塔に還流させ、吸収液に十分に二酸化炭素を吸収させることができる二酸化炭素分離回収システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-134604
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
地球温暖化ガスを削減する観点からは、火力発電所や鉄鋼プラント等のみならず、一般家庭等においても二酸化炭素を回収できるようにすることが望まれている。しかし、火力発電所や鉄鋼プラント等では設備を大型化できるため、特許文献1のような撹拌するための設備等を備えることが可能だが、一般家庭等においては、比較的小スペースで二酸化炭素を回収することが求められるため、撹拌するための設備等を備えることが困難である。すなわち、特許文献1に記載されているような化学吸収法を利用して、一般家庭等で空気中の二酸化炭素を回収しようとすると、空気の吹き込み口付近に反応済みの吸収液が偏在し、回収効率が悪化することが懸念されていた。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、一般家庭等の比較的小スペースな場所に配置したとしても、二酸化炭素を効率よく回収することができる二酸化炭素捕集体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、二酸化炭素を吸収する吸収部を備え、前記吸収部は、疎水性を示す疎水部と、前記疎水部よりも親水性を示す親水部とを有し、前記疎水部は、二酸化炭素と化学的に反応する吸収体を含み、前記吸収体は、二酸化炭素と反応することでイオン化する性質を有し、前記疎水部と前記親水部とがイオン交換可能に配置されている二酸化炭素捕集体であることを特徴としている。
【0008】
すなわち、本発明の二酸化炭素捕集体は、疎水性を示す疎水部と、前記疎水部よりも親水性を示す親水部とを有し、前記疎水部と前記親水部とがイオン交換可能に配置されている構成である。このような構成により、二酸化炭素と反応することでイオン化した吸収体を、親水部に移動させることができる。したがって、特別な設備等を設けることなく、反応前の吸収体を多く含む疎水部とすることでき、疎水部(疎水部を有する吸収部)によってより多くの二酸化炭素を捕集することができる。すなわち、一般家庭等の比較的小スペースな場所に配置したとしても、二酸化炭素を効率よく捕集(回収)することができる。
【0009】
また、前記吸収部と空気との間にフィルタ部を備え、前記フィルタ部は、前記吸収体を外部に通過させない性質を有し、前記フィルタ部および前記吸収部は、前記吸収部が前記フィルタ部を介してのみ空気と接触するように配置されている構成であってもよい。このような構成であれば、人体に有害な吸収体が外に漏れ出ることを防止することができる。すなわち、一般家庭等で使用するのに適した二酸化炭素捕集体とすることができる。
【0010】
また、前記フィルタ部は、前記疎水部と空気との間に備えられている構成であってもよい。このような構成であれば、疎水部と空気とが接触する構成とすることができ、より多くの二酸化炭素を捕集することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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