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公開番号2025062662
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023171832
出願日2023-10-03
発明の名称油水分離装置及び油水分離方法
出願人永進テクノ株式会社
代理人個人
主分類B01D 17/025 20060101AFI20250408BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】より小型でかつより分離精度の高い油水分離装置を提供する。
【解決手段】油水分離装置1は、被分離液91を流入させる第1分離槽2と、第1分離槽の底面より高い位置に底面を有し、第1分離槽の側壁面でオーバーフローする第1分離槽上層液が流入し、流入した第1分離槽上層液を折り返して流す流路を形成する流路仕切り板31を有する第2分離槽3と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被分離液を流入させる第1分離槽と、
前記第1分離槽の底面より高い位置の底面、及び、前記第1分離槽の側壁面でオーバーフローする前記被分離液である第1分離槽上層液が流入し、流入した前記第1分離槽上層液を折り返して流す流路を形成する流路仕切り板、を有する第2分離槽と、を備える油水分離装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第1分離槽は、
前記被分離液の流入及び前記第1分離槽上層液のオーバーフローが行われる側である前記第1分離槽の上流側に対して、前記第1分離槽の底面近くの一部を空けて仕切って下流側を形成する第1連通仕切り板と、
前記第1連通仕切り板の下流側に流れ込む第1分離槽下層液をオーバーフローさせると共に、水位を調整する第1水位調整部と、を有し、
前記第2分離槽は、
前記第2分離槽の前記流路の下流端で、前記第2分離槽の底面近くの一部を空けて仕切る第2連通仕切り板と、
前記第2連通仕切り板の下流側に流れ込む第2分離槽下層液をオーバーフローさせると共に、水位を調整する第2水位調整部と、を有する請求項1に記載の油水分離装置。
【請求項3】
前記第1水位調整部でオーバーフローした第1分離水を、前記第2水位調整部でオーバーフローした第2分離水と合流させる第1分離水環水口と、
前記第2分離水及び合流した前記第1分離水を環水する共通環水口と、
を更に備える、請求項2に記載の油水分離装置。
【請求項4】
前記第2分離槽は、前記共通環水口と同じ側壁面に、前記第2連通仕切り板を挟んで設けられる排油口を更に有している、請求項3に記載の油水分離装置。
【請求項5】
前記第1分離槽上層液のオーバーフローは、前記第1分離槽及び前記第2分離槽の互いに隣り合う側壁面又は共通する側壁面である一体型側壁面を介して行われ、
前記第1連通仕切り板及び前記流路仕切り板は、それぞれ前記一体型側壁面から延び、
前記第1分離水は、前記第1分離槽上層液がオーバーフローする位置とは、前記第1連通仕切り板を挟んだ反対側で、前記一体型側壁面を介して前記第2分離槽に流入することにより、前記第2分離水と合流する、請求項3に記載の油水分離装置。
【請求項6】
前記第1水位調整部は、
前記第1分離槽の底面近くから伸び、前記第1連通仕切り板の下流側のオーバーフローの高さを上端とする管である第1分離槽水位調整管と、
前記第1分離槽水位調整管の上端の周囲を囲う側壁面、及び前記第1分離槽水位調整管が貫通している底面を有することにより、オーバーフローした第1分離水を受ける第1分離水用容器と、
を有している、請求項2に記載の油水分離装置。
【請求項7】
前記第2水位調整部は、
前記第2分離槽の底面近くから伸び、前記第2連通仕切り板の下流側のオーバーフローの高さを上端とする管である第2分離槽水位調整管と、
前記第2分離槽水位調整管の上端の周囲を囲う側壁面、及び前記第2分離槽水位調整管が貫通している底面を有することにより、オーバーフローした第2分離水を受ける第2分離水用容器と、
を有している、請求項2に記載の油水分離装置。
【請求項8】
前記第1分離槽の前記第1連通仕切り板の上流側に載置された円柱形状の磁石を更に備える、請求項2に記載の油水分離装置。
【請求項9】
被分離液が第1分離槽に流入し、
前記第1分離槽の底面より高い位置に底面を有する第2分離槽に、前記第1分離槽の側壁面でオーバーフローした前記被分離液である第1分離槽上層液が流入し、
前記第1分離槽上層液は、前記第2分離槽において、流路仕切り板により形成された流路により折り返して流れる、油水分離方法。
【請求項10】
前記第1分離槽の底面近くの一部を空けて仕切られた第1連通仕切り板の下流側に移動した第1分離槽下層液が、第1分離水としてオーバーフローし、
前記第2分離槽の前記流路の下流端において、前記第2分離槽の底面近くの一部を空けて仕切られた第2連通仕切り板の下流側に移動した第2分離槽下層液が、第2分離水としてオーバーフローし、
オーバーフローした前記第1分離水及び前記第2分離水は、共通の環水口で環水される、請求項9に記載の油水分離方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油水分離装置及び油水分離方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
工業プロセスや環境保全の分野においては、油と水が混ざった液体を分離するため油水分離装置が利用されている。例えば、工作機械を使用する工場においては、工作機械で使用する切削油や洗浄液(以下「水溶性クーラント等」という。)に混入した作動油や潤滑油といった油分を除去して、水溶性クーラント等をリサイクルして利用する油水分離装置が用いられている。
【0003】
特許文献1は、複数個の垂直方向の仕切板によって直列に区画されたことによって設けられた複数個の分離室よりなる槽であって、その最上流槽壁面に被処理油水混合液導入口を有し、その仕切板に設けた通孔は上流から下流に至る程次第に下位に位置し、かつ千鳥上に配置されていて、最下流分離室にはその底面上に開口する排出管を備えていることを特徴とする油水分離槽について開示している(特許文献1、第1図、第2図)。
【0004】
特許文献2は、油とこれよりも比重の大きい液が混合した混合液を流入させて油を液面L1~L3近くへ上昇分離させる液槽1内に、複数の仕切壁21~23により区画された複数の回収室C1~C3を形成し、清浄液排出管41~43は、各回収室C1~C3の側壁から上方の所定高さ位置へ立ち上げられて各回収室C1~C3の液面高を決定するとともに、液面L1~L3近く以外の混合液を清浄液としてオーバーフローさせることについて開示している(特許文献2、図2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開昭50-33872号公報
特開2000-135404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、多くの工作機械がフル稼働している工場等では、作動油や潤滑油が混入した水溶性クーラント等(以下「油水混合液」という。)が日常的に発生して、常に油水分離装置を使用してリサイクルした水溶性クーラント等を利用する機会があるものと考えられる。
【0007】
しかしながら、町工場を含む多くの工作機械を備える工場では、日常的にリサイクルして活用したい量の油水混合液が発生していることは少なく、この場合には、工場内に常時固定され、広い場所を占有する油水分離装置は設置されず、油水混合液は、リサイクルされることなく廃棄されてしまうことが多かった。
【0008】
しかしながら、サステナビリティの観点からも、少ない油水混合液であっても、ある程度の量がまとまった時点で、効率的に油水分離を行い、できるだけリサイクルしたいという要求がある。一方で、リサイクルして活用するためには、油水分離後の液体に水溶性クーラント等としての十分な品質が必要であり、高い分離精度が要求される。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、省スペースでありながら高い分離精度で油水分離を行う油水分離装置及び油水分離方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の油水分離装置は、被分離液を流入させる第1分離槽と、前記第1分離槽の底面より高い位置の底面、及び、前記第1分離槽の側壁面でオーバーフローする前記被分離液である第1分離槽上層液が流入し、流入した前記第1分離槽上層液を折り返して流す流路を形成する流路仕切り板、を有する第2分離槽と、を備える油水分離装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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