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公開番号2025062659
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023171828
出願日2023-10-03
発明の名称微細気泡水生成器及びその構造体
出願人株式会社富士計器
代理人個人,個人
主分類B01F 23/2375 20220101AFI20250408BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】構造が簡単で小型、低コスト、且つ汎用性に優れ、さらに、水道水管への取付けが容易で、水道水を利用するシャワーヘッド、洗面台、流し台等の種々の器具、洗濯機や自動食器洗浄器等の装置に適応可能な微細気泡水生成器及の構造体を提供する。
【解決手段】水道水に含まれる気泡を微細化して多くの微細気泡を含有する微細気泡水生成器の構造体100であって、水道水の流入口側に配置され、構造体100内に流入する水道水の流入を複数に分岐する分岐孔15を有する取水面体11と、流出口側に配置され構造体100の内部で生成された微細気泡水の流出を複数に分岐する分岐孔15を有する出水面体12と、取水面体11の外周面と出水面体12の外周面を支持する中空の円筒体10と、から構成され、水道水を供給する通水管の内壁サイズに適合する種々の外径サイズの円筒体10から選択され、前記水道管の内管に予め挿入セットされている。これにより、作業者は容易に且つ短時間に本微細気泡水生成器(構造体)の設置作業を終えることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水道水に含まれる気泡を微細化して多くの微細気泡を含有する微細気泡水生成器の構造体であって、
水道水の流入口側に配置され、前記構造体の内部に流入する水道水の流入を複数に分岐する分岐孔を有する取水面体と、
前記構造体からの流出口側に配置され、前記構造体の内部で生成された微細気泡水の流出を複数に分岐する分岐孔を有する出水面体と、
前記取水面体の外周面と前記出水面体の外周面を支持する中空の円筒体と、から構成され、
前記構造体は、前記水道水を供給する水道水供給管又はチューブの種々の通水管の内壁サイズに適合する外径サイズの円筒体、取水面体、出水面体が選択され、前記水道管中に予め挿入セットされている、
ことを特徴とする微細気泡水生成器の構造体。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記取水面体における前記分岐孔の数と前記出水面体における前記分岐孔の数は同数である、ことを特徴とする請求項1に記載の微細気泡水生成器の構造体。
【請求項3】
前記円筒体の内部において、前記取水面体側から前記出水面体側に至る流水路において、水流を複数に分岐する一又は複数の中間流水分岐体を、さらに備える請求項1に記載の微細気泡水生成器の構造体。
【請求項4】
前記取水面体、前記出水面体又は前記中間流水分岐体における前記分岐孔はそれぞれ円形状又は楕円形形状を成す、ことを特徴とする請求項3に記載の微細気泡水生成器の構造体。
【請求項5】
前記中間流水分岐体における前記分岐孔の数は、前記取水面体と前記出水面体における前記分岐孔の数と同数である、ことを特徴とする請求項3に記載の微細気泡水生成器の構造体。
【請求項6】
前記取水面体、前記出水面体及び前記中間流水分岐体における前記分岐孔の数は3又は4である、ことを特徴とする請求項5に記載の微細気泡水生成器の構造体。
【請求項7】
前記取水面側から前記出水面側への流水方向から見て、前記取水面体、前記出水面体及び前記中間流水分岐体におけるそれぞれの分岐孔の中心位置は、一致しないよう所定の角度ズレて配置されている、ことを特徴する請求項6に記載の微細気泡水生成器の構造体。
【請求項8】
前記取水面体と前記出水面体は、少なくとも6ミリ以上の厚さを有する樹脂素材により形成され、前記取水面体と前記取水面体における分岐孔は、その流水方向に中心軸が、前記水道水給水管の軸に対して傾斜するよう設けられる、ことを特徴とする請求項6に記載の微細気泡水生成器の構造体。
【請求項9】
前記取水面体における前記水道水給水管の軸に対する前記分岐孔の傾斜と、前記出水面体における前記水道水給水管の軸に対する前記分岐孔の傾斜は、逆方向に傾斜した状態に設けられる、ことを特徴とする請求項7に記載の微細気泡水生成器の構造体。
【請求項10】
前記中間流水分岐体は、少なくとも6ミリ以上の厚さを有する樹脂素材により形成され、当該流水体に設けられた分岐孔は、その流水方向に中心軸が、前記水道水給水管の軸に対して傾斜するよう設けられる、ことを特徴とする請求項8に記載の微細気泡水生成器の構造体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水道水中の気泡を微細化させる微細気泡水生成器であって、低コストで簡易に水道水を利用するシャワーヘッド、洗面台、流し台等の種々の器具、洗濯機や自動食器洗浄器等の装置に汎用的に利用可能な微細気泡水生成器及びその構造体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
微細気泡水とは、水中に含まれる気泡の直径が概ね100μm以下のマイクロメーターやナノメータ(直径50~500nm程度)サイズの空気を多く含む水を意味し、最近特に、水の肌理が細かく、人体の毛穴よりも微小な気泡水が毛穴や汗腺に浸透して汚れを効果的に除去することができることから、シャワー水、洗顔水としても美容目的や健康目的のために様々な用途として利用されている。
【0003】
また、このような微細気泡水は、水を構成する分子が塊りとなって結合することなくサラサラ状態になることから、水が衣類等の繊維間にきめ細かく浸透し、また、食器等の表面に密接状態に接触することから、洗濯水、食器洗浄水及び便座洗浄水を含む洗浄水としても広く利用されるに至っている。
【0004】
さらに、微細気泡水は、そこに含有されている微細気泡の電気的作用による洗浄効果も注目されている。すなわち、微細気泡水に含まれる微細気泡の表面は、通常マイナスの電荷に荷電され、微細気泡水同士が電荷作用で反発し合い、水中にきめ細かく分離、拡散、浮遊する性質を有する。これに対し、油や皮脂、細かい異物等による汚れは、プラスに帯電していることが多く、マイナスの電荷を帯びた被洗浄物と電気的に結合している。これにより、マイナスの電荷を帯びている微細気泡がプラス電荷の汚れに吸着すると電気的に中和されて、汚れを被洗浄物から分離しやすい状態となる。そして、電気的に中和されて被洗浄物から分離した汚れは、微細気泡の気液界面に吸着したまま気泡の浮力によって水面に浮上することで、被洗浄物から除去された汚れが微細気泡水中で再び被洗浄物に付着されることなく洗浄されることが知られている。
【0005】
このような微細気泡を多く含有する微細気泡水を生成するには、水道水の高速せん断方式、加圧圧壊方式、キャビテーション方式などが知られているが、その多くが、アスピレータ方式などで、外部から空気を吸引して水道水内に微細気泡を入れる方式である。その一つとして、加速手段にて加速される液体、及び気液混合手段によりケーシングに導入される気体(直径が数ミリ程度の気泡)から成る混合流体をケーシング内でキャビテーションを起こさせて、マイクロバブルを発生するマイクロバブル発生装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0006】
また、特許文献1に記載の装置のように外部から空気を取り込むのではなく、水中に溶融している比較的大きなサイズの気泡をキャビテーション方式によってマイクロバブルを発生させる方式も知られている。このようなキャビテーション方式による微細気泡の生成方式の例としては、例えば、流水する水道水の入口から出口方向に向かいその中心軸に直交する断面積を漸減する通水用入口側の第1ノズルと、第1ノズルの出口から連通して設けられた連通路を介して連続して配設され、入口から出口に向かってその中心軸に直交する断面積を漸増する通水用出口側の第2ノズルと、前記連通路にのみ開口した隙間又は側室とを有する微細気泡水生成装置が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
【0007】
そして、水中の溶融空気からキャビテーション方式によってマイクロバブルを発生させる方式のマイクロバブル生成器を美容や健康面での効果に応用したものとしては、例えばシャワーヘッドが知られている(例えば、特許文献3を参照)。
【0008】
この他にも、最近は、微細気泡水を生成する微細気泡水生成機能を備える、洗濯機、洗浄器、洗面台等が知られており(例えば、洗濯機について特許文献4を参照)、現に、広く販売されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2007-21343号公報
特開2009-136864号公報
特開2016-2196号公報
特開2022-185360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1によるマイクロバブル発生装置は、タンクに貯留した水を加速して行う気液混合は装置が大型化し、家庭に供給される水道水を微細気泡水に生成する用途には向いていない。
(【0011】以降は省略されています)

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