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公開番号2025067406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177365
出願日2023-10-13
発明の名称加熱殺菌装置、加熱殺菌方法、及びレトルト食品の製造方法
出願人株式会社日阪製作所
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類A23B 2/33 20250101AFI20250417BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】冷却工程での処理槽の損傷を抑えると共に熱回収可能な加熱殺菌装置、加熱殺菌方法、及びレトルト食品の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、処理槽内において殺菌対象物を殺菌温度の殺菌用液体に浸漬させることにより該殺菌対象物を殺菌することと、殺菌後に、殺菌用液体の少なくとも一部を貯留槽に回収することと、回収後に、殺菌用液体と該殺菌用液体より低温の低温液体とを混ぜた冷却用液体を処理槽に供給して殺菌対象物を冷却することと、を備える、ことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
殺菌温度の殺菌用液体に殺菌対象物を浸漬させることによって該殺菌対象物を殺菌する加熱殺菌装置であって、
前記殺菌対象物を収容可能な処理槽と、
前記殺菌用液体を貯留可能な貯留槽と、
前記処理槽と前記貯留槽とを接続する接続系統と、
前記殺菌用液体より低温の低温液体を供給する供給系統と、
制御部と、を備え、
該制御部の制御によって、
前記処理槽が前記殺菌用液体を収容することにより前記殺菌対象物を殺菌する殺菌工程と、
前記殺菌工程後に、前記接続系統によって前記処理槽内の前記殺菌用液体の少なくとも一部を前記貯留槽に移動させる第一回収工程と、
前記第一回収工程後に、前記殺菌用液体と前記低温液体とが混ざった冷却用液体を前記処理槽に供給して前記殺菌対象物を冷却する冷却工程と、
前記冷却工程後に、前記処理槽から前記冷却用液体を排出する排出工程と、が行われる、加熱殺菌装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記処理槽と共に循環経路を構成し、且つ該循環経路において前記殺菌用液体又は前記冷却用液体を循環させる循環系統を備え、
前記冷却工程において、前記供給系統は、前記循環系統に前記低温液体を供給する、請求項1に記載の加熱殺菌装置。
【請求項3】
前記循環系統において、前記処理槽内へ前記殺菌用液体又は前記冷却用液体が流出する循環系統出口は、前記処理槽内から前記殺菌用液体又は前記冷却用液体が流入する循環系統入口より上方に配置されている、請求項2に記載の加熱殺菌装置。
【請求項4】
前記冷却工程の少なくとも一部において、循環系統入口における前記殺菌用液体又は前記冷却用液体の流入量は、前記供給系統による前記低温液体の供給流量以上であり、
前記循環系統入口は、前記循環系統において前記処理槽内から前記殺菌用液体又は前記冷却用液体が流入する部位である、請求項2に記載の加熱殺菌装置。
【請求項5】
前記冷却工程は、前記処理槽内の前記冷却用液体を前記貯留槽に移動させる第二回収工程を含む、請求項1に記載の加熱殺菌装置。
【請求項6】
前記冷却工程において前記第二回収工程までに供給される前記低温液体の液量は、前記貯留槽の容量と前記第一回収工程の終了時の前記貯留槽における前記殺菌用液体の貯留量との差分である差分液量以下である、請求項5に記載の加熱殺菌装置。
【請求項7】
処理槽内において殺菌対象物を殺菌温度の殺菌用液体に浸漬させることにより該殺菌対象物を殺菌することと、
前記殺菌後に、前記殺菌用液体の少なくとも一部を貯留槽に移動させることと、
前記移動後に、前記殺菌用液体と該殺菌用液体より低温の低温液体とが混ざった冷却用液体を前記処理槽に供給して前記殺菌対象物を冷却することと、を備える、加熱殺菌方法。
【請求項8】
容器に収容されたレトルト食品を殺菌することを備え、
前記殺菌では、上記請求項1~6のいずれか1項に記載の加熱殺菌装置によって前記容器に収容されたレトルト食品が殺菌される、レトルト食品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、殺菌対象物を加熱殺菌する加熱殺菌装置、加熱殺菌方法、及び前記加熱殺菌装置を用いたレトルト食品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、レトルトパウチ等の殺菌対象物を熱水等の加熱された液体に浸漬することによって加熱殺菌する殺菌装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この加熱殺菌装置は、処理槽に熱水を満たすことによって該処理槽に収容した殺菌対象物を熱水に浸漬して加熱殺菌し、この加熱殺菌後、処理槽の熱水を冷却水に入れ替えることで殺菌対象物を冷却水に浸漬して冷却する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公平5-61904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の加熱殺菌装置では、殺菌対象物を浸漬させた熱水等の高温の液体によって処理槽が高温になっている状態で殺菌対象物の冷却のための冷却水等の低温の液体が該処理槽に供給されるため、処理槽が急冷されて大きな応力が発生し、これにより、該処理槽において応力腐食割れ等が生じる(即ち、処理槽が損傷する)場合があった。
【0006】
また、加熱殺菌終了後に殺菌に用いた熱水を処理槽から外部に排水する場合、次の殺菌処理の際に処理槽に供給するための熱水を新たに準備しなければならず、コストが増大する。
【0007】
そこで、本発明は、冷却工程での処理槽の損傷を抑えると共に熱回収可能な加熱殺菌装置、加熱殺菌方法、及びレトルト食品の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の加熱殺菌装置は、
殺菌温度の殺菌用液体に殺菌対象物を浸漬させることによって該殺菌対象物を殺菌する加熱殺菌装置であって、
前記殺菌対象物を収容可能な処理槽と、
前記殺菌用液体を貯留可能な貯留槽と、
前記処理槽と前記貯留槽とを接続する接続系統と、
前記殺菌用液体より低温の低温液体を供給する供給系統と、
制御部と、を備え、
該制御部の制御によって、
前記処理槽が前記殺菌用液体を収容することにより前記殺菌対象物を殺菌する殺菌工程と、
前記殺菌工程後に、前記接続系統によって前記処理槽内の前記殺菌用液体の少なくとも一部を前記貯留槽に移動させる第一回収工程と、
前記第一回収工程後に、前記殺菌用液体と前記低温液体とが混ざった冷却用液体を前記処理槽に供給して前記殺菌対象物を冷却する冷却工程と、
前記冷却工程後に、前記処理槽から前記冷却用液体を排出する排出工程と、が行われる。
【0009】
このように、冷却工程において殺菌用液体と低温液体とを混ぜた冷却用液体が処理槽に供給されることで、低温液体のみが処理槽に供給される場合に比べ、殺菌工程直後の処理槽と、冷却工程のために処理槽に供給される液体(冷却用液体)と、の温度差が抑えられ、これにより、処理槽の急冷による損傷を防ぐことができる。しかも、第一回収工程で殺菌処理に使用した高温の液体(殺菌温度の殺菌用液体)を貯留槽に回収することで、この回収した高温の液体を利用することが可能となる(即ち、第一回収工程によって熱回収することができる)。
【0010】
前記加熱殺菌装置では、
前記処理槽と共に循環経路を構成し、該循環経路において前記殺菌用液体又は前記冷却用液体を循環させる循環系統を備え、
前記冷却工程において、前記供給系統は、前記循環系統に前記低温液体を供給してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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