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公開番号2024104805
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2023009167
出願日2023-01-25
発明の名称危険報知システム
出願人積水ハウス株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 25/04 20060101AFI20240730BHJP(信号)
要約【課題】窓からの子供の転落を防止する。
【解決手段】危険報知システム10は、室内における窓のそばの領域を検知領域とする測距センサ20と、窓の錠の状態を検知する錠センサ30と、情報処理装置40とを備える。情報処理装置40のメモリ42は、子供の名前と生年月日とを対応付けたテーブルと、測距センサ20のセンサIDと窓下高さHb及び錠高さHdとを対応付けたテーブルと、年齢と最高到達高さHbとを対応付けたテーブルとを記憶する。情報処理装置40に実装された管理プログラム47は、測距センサ20の検出値及び上記テーブルに基づいて、検知領域に居る子供の最高到達高さHbを決定し、決定した最高到達高さHbと、錠センサ30の検出値と、窓下高さHb及び錠高さHdとに基づいて、子供が窓から転落するおそれがあるか否かを判断する。管理プログラム47は、当該おそれがあると判断すると、危険情報を出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
住宅の窓に面する室内の所定領域を検知領域とする第1センサと、
上記第1センサを識別するセンサ識別情報と窓下高さとを対応付けた第1テーブルを記憶するメモリと、
コントローラと、を備えており、
上記コントローラは、
子供の生年月日を取得して上記メモリに記憶させる第1記憶処理と、
上記第1センサの検出値に基づいて、上記検知領域に子供が居るか否かを判断する第1判断処理と、
上記検知領域に子供が居ると判断したことに応じて、上記メモリに記憶された生年月日に基づいて当該子供の手が届く高さである最高到達高さを決定する第1決定処理と、
子供を検知した上記第1センサの上記センサ識別情報と対応付けられた上記窓下高さを上記第1テーブルから取得する窓下高さ取得処理と、
上記窓下高さ及び上記最高到達高さに基づいて危険か否かを判断する第1危険判断処理と、
上記第1危険判断処理で危険と判断したことに基づいて、危険情報を出力する報知処理と、を実行する、危険報知システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
上記コントローラは、
上記第1センサの検出値に基づいて、子供の足場となる物体が上記検知領域に存在するか否かを判断する第2判断処理と、
上記物体が存在すると判断したことに基づいて、当該物体の高さである物体高さを取得する物体高さ取得処理と、を更に実行し、
上記第1危険判断処理は、上記物体高さに更に基づいて危険か否かを判断する処理である、請求項1に記載の危険報知システム。
【請求項3】
窓に設けられた錠のロック状態に応じた検出値及びアンロック状態に応じた検出値を出力する第2センサを更に備えており、
上記第1テーブルは、上記センサ識別情報と錠高さとを更に対応付けており、
上記コントローラは、
上記第2センサの検出値に基づいて上記錠が上記ロック状態であるか上記アンロック状態であるかを判断する第3判断処理を更に実行し、
上記アンロック状態であると判断したことに基づいて上記窓下高さ取得処理及び上記第1危険判断処理を実行し、
上記ロック状態であることに基づいて、子供を検知した上記第1センサの上記センサ識別情報と対応付けられた上記錠高さを上記第1テーブルから取得する錠高さ取得処理、及び上記錠高さと上記最高到達高さとに基づいて危険か否かを判断する第2危険判断処理を実行する、請求項1に記載の危険報知システム。
【請求項4】
上記メモリは、年齢と、最高到達高さに応じた値とを対応付けた第2テーブルを更に備えており、
上記第1決定処理は、
上記メモリに記憶された生年月日及び本日の日付に基づいて子供の年齢を算出する処理と、算出した年齢と上記第2テーブルにおいて対応付けられた上記最高到達高さを取得する処理と、を含む、請求項1に記載の危険報知システム。
【請求項5】
インターネットに接続された通信インタフェースをさらに備えており、
上記第1テーブルは、上記センサ識別情報と、窓の設置場所及び上記窓下高さを示す窓情報とを対応付けており、
上記コントローラは、
ユーザ識別情報及び要求情報を上記通信インタフェースを通じて設計データ管理サーバに送信する要求送信処理と、
上記要求情報に対する返信であって、上記窓情報を含む返信を受信する受信処理と、
上記窓情報を上記第1テーブルに登録する登録処理と、を更に実行する、請求項1に記載の危険報知システム。
【請求項6】
上記第1センサは、天井に設置されて上記検知領域の床までの距離或いは上記検知領域に居る人までの距離を検出する測距センサであり、
上記メモリは、子供の名前と生年月日とを対応付けた第3テーブルを更に備えており、
上記第1判断処理は、
上記第1センサが検出した距離及び閾値距離に基づいて大人か子供であるかを判断する処理と、
上記メモリに記憶された生年月日及び本日の日付に基づいて各子供の年齢を算出し、算出した各年齢から決定された高さと、上記第1センサが検出した距離とに基づいて、上記検知領域に居る子供を特定する処理と、を含む、請求項1に記載の危険報知システム。
【請求項7】
上記第1センサは、天井に設置されて上記検知領域を撮像するカメラであり、
上記メモリは、子供の撮像画像を示す子供画像データを記憶しており、
上記第1判断処理は、
上記カメラの撮影画像と上記子供画像データとに基づいて上記検知領域に子供が居るか否かを判断する処理である、請求項1に記載の危険報知システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅に設置される危険報知システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、住宅に設置される事故防止システムを開示する。この事故防止システムは、サーバ、センサ、及び事故防止装置を備える。センサは、窓のそばなど、事故の発生が予想される監視領域に設置され、監視領域に進入した住人を検知する。サーバは、監視領域に進入した住人が幼児である場合、事故防止装置を駆動させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-78304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、幼児が窓ガラスに向かって転倒して当該窓ガラスを割り、割れた窓ガラスが幼児に突き刺さる事故を想定している。つまり、特許文献1では、窓からの幼児の転落は想定していない。
【0005】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、窓からの子供の転落を防止可能な危険報知システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 請求項1に係る危険報知システムは、住宅の窓に面する室内の所定領域を検知領域とする第1センサと、上記第1センサを識別するセンサ識別情報と窓下高さとを対応付けた第1テーブルを記憶するメモリと、コントローラと、を備える。上記コントローラは、子供の生年月日を取得して上記メモリに記憶させる第1記憶処理と、上記第1センサの検出値に基づいて、上記検知領域に子供が居るか否かを判断する第1判断処理と、上記検知領域に子供が居ると判断したことに応じて、上記メモリに記憶された生年月日に基づいて当該子供の手が届く高さである最高到達高さを決定する第1決定処理と、子供を検知した上記第1センサの上記センサ識別情報と対応付けられた上記窓下高さを上記第1テーブルから取得する窓下高さ取得処理と、上記窓下高さ及び上記最高到達高さに基づいて危険か否かを判断する第1危険判断処理と、上記第1危険判断処理で危険と判断したことに基づいて、危険情報を出力する報知処理と、を実行する。
【0007】
子供の成長とともに、子供の手が届く高さ(最高到達高さ)が高くなる。子供の手が窓の下端に届くと、子供が窓から転落する危険が生じる。コントローラは、子供の生年月日に基づいて最高到達高さを取得し、最高到達高さ及び窓下高さに基づいて、子供の手が窓の下端に届くと判断すると、例えば住宅に設置したスピーカや両親の所持する通信端末に対して危険情報を出力する。したがって、本発明に係る危険報知システムは、窓からの子供の転落を防止することができる。また、本発明に係る危険報知システムは、子供の成長に合わせて最高到達高さを入力するユーザ(住人)の手間を省くことができる。
【0008】
(2) 請求項2は、上記コントローラは、上記第1センサの検出値に基づいて、子供の足場となる物体が上記検知領域に存在するか否かを判断する第2判断処理と、上記物体が存在すると判断したことに基づいて、当該物体の高さである物体高さを取得する物体高さ取得処理と、を更に実行し、上記第1危険判断処理は、上記物体高さに更に基づいて危険か否かを判断する処理である、請求項1に記載の危険報知システム。
【0009】
窓のそばに椅子などの物体が置かれている場合、子供が当該物体を足場にして窓の下端に手をかけるおそれが生じる。コントローラは、子供が物体を足場にして窓の下端に手が届くと判断すると、住宅に設置したスピーカや両親の所持する通信端末に対して危険情報を出力する。したがって、本発明に係る危険報知システムは、窓からの子供の転落を更に有効に防止することができる。
【0010】
(3) 請求項3は、窓に設けられた錠のロック状態に応じた検出値及びアンロック状態に応じた検出値を出力する第2センサを更に備えており、上記第1テーブルは、上記センサ識別情報と錠高さとを更に対応付けており、上記コントローラは、上記第2センサの検出値に基づいて上記錠が上記ロック状態であるか上記アンロック状態であるかを判断する第3判断処理を更に実行し、上記アンロック状態であると判断したことに基づいて上記窓下高さ取得処理及び上記第1危険判断処理を実行し、上記ロック状態であることに基づいて、子供を検知した上記第1センサの上記センサ識別情報と対応付けられた上記錠高さを上記第1テーブルから取得する錠高さ取得処理、及び上記錠高さと上記最高到達高さとに基づいて危険か否かを判断する第2危険判断処理を実行する、請求項1または2に記載の危険報知システム。
(【0011】以降は省略されています)

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