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公開番号2024103675
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2024089224,2020203766
出願日2024-05-31,2020-12-08
発明の名称シート状耐熱材および積層体
出願人王子ホールディングス株式会社
代理人個人
主分類B32B 27/12 20060101AFI20240725BHJP(積層体)
要約【課題】耐熱性に優れ、気体に対する遮蔽性が高いシート状耐熱材、および、かかるシート状耐熱材を複数積層してなる積層体を提供する。
【解決手段】本発明のシート状耐熱材は、無機繊維を主成分とするシートと、前記シートの少なくとも一方の面側に設けられ、含水珪酸マグネシウムを50質量%以上で含む被膜とを備え、前記被膜が、その少なくとも前記シートと反対側の面に、径が20~200nmの細孔を有することを特徴とする。また、本発明の積層体は、上記シート状耐熱材を複数積層してなることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
無機繊維を主成分とするシートと、
前記シートの少なくとも一方の面側に設けられ、含水珪酸マグネシウムを50質量%以上で含む被膜とを備え、
前記被膜が、その少なくとも前記シートと反対側の面に、径が20~200nmの細孔を有することを特徴とするシート状耐熱材。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記被膜の厚さが、30~500μmである請求項1に記載のシート状耐熱材。
【請求項3】
前記含水珪酸マグネシウムが、セピオライトであるおよびアタバルジャイトからなる群より選択される少なくとも1種を含む請求項1または2に記載のシート状耐熱材。
【請求項4】
前記被膜が、さらに、その厚さ方向に貫通して前記シートの内部空間に連通し、径が1μm以上の連通孔を有する請求項1~3のいずれか1項に記載のシート状耐熱材。
【請求項5】
前記含水珪酸マグネシウムの質量の前記シート状耐熱材の全質量に対して占める割合が、50質量%以下である請求項1~4のいずれか1項に記載のシート状耐熱材。
【請求項6】
前記無機繊維の繊維径が、3~13μmである請求項1~5のいずれか1項に記載のシート状耐熱材。
【請求項7】
前記シート状耐熱材の通気度が、20cc/cm

/sec以下である請求項1~6のいずれか1項に記載のシート状耐熱材。
【請求項8】
前記シート状耐熱材の坪量が、20~500g/m

である請求項1~7のいずれか1項に記載のシート状耐熱材。
【請求項9】
前記シート状耐熱材の厚さが、0.05~5mmである請求項1~8のいずれか1項に記載のシート状耐熱材。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のシート状耐熱材を複数積層してなることを特徴とする積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状耐熱材および積層体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、リチウムイオン電池等の高出力、高容量の充電池がモバイル機器、工具、自動車、鉄道、航空機等に広く用いられるようになっている。これらの充電池は、損傷や内部の不純物によって短絡が生じると、内部エネルギーが熱として瞬間的に放出され、充電池の劣化の加速や発火を生じさせる場合がある。
【0003】
自動車等の用途では、特に高出力、高容量の充電池が必要となるため、多数の単電池を積層した組電池の状態(バッテリーパックまたは集合体と呼ばれることもある。)で使用されることが多い。この場合、1つの単電池の不具合が、隣接する単電池に及ぶことが懸念される。
例えば、特許文献1の充電池では、温度を測定して、異常を検出することが提案されている。しかしながら、特許文献1の充電池では、異常を検知できるものの、1つの単電池に不具合が生じた場合、その不具合が隣接する単電池に及ぶことを防止できない。
【0004】
1つの単電池の不具合が、隣接する単電池に及ぶことを防止するためには、単電池同士の間に不燃性のシート状耐熱材(耐熱断熱シート)を配置することが考えられる。
シート状耐熱材の候補としては、ガラス繊維からなるガラスウール(グラスウール)、ガラスペーパー、ガラスクロス等が挙げられる。これらは、室温近辺の耐熱材として優れた材料である。しかしながら、これらの材料は、通気性が高いため、換言すれば、気体に対する遮蔽性が低いため、高温の空気、燃焼ガス、火炎が通過してしまうという問題がある。
【0005】
シート状耐熱材としては、ガラス繊維等の無機繊維からなる不織布と、無機繊維の表面を被覆するように付着したセピオライトとを有する無機繊維シートも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献2の無機繊維シートは、ハニカムフィルタに使用することを想定しており、気体に対する遮蔽性が未だ不十分であり、また、単電池が重い場合や、電池の組み付け時の圧力が大きい場合、シートの厚みが減少して断熱性が低下してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-212192号公報
特開2018-193663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、耐熱性に優れ、気体に対する遮蔽性が高いシート状耐熱材、および、かかるシート状耐熱材を複数積層してなる積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的は、下記の(1)~(10)の本発明により達成される。
(1) 無機繊維を主成分とするシートと、
前記シートの少なくとも一方の面側に設けられ、含水珪酸マグネシウムを50質量%以上で含む被膜とを備え、
前記被膜が、その少なくとも前記シートと反対側の面に、径が20~200nmの細孔を有することを特徴とするシート状耐熱材。
【0009】
(2) 前記被膜の厚さが、30~500μmである上記(1)に記載のシート状耐熱材。
【0010】
(3) 前記含水珪酸マグネシウムが、セピオライトおよびアタバルジャイトからなる群より選択される少なくとも1種を含む上記(1)または(2)に記載のシート状耐熱材。
(【0011】以降は省略されています)

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