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公開番号2023159568
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-01
出願番号2022069329
出願日2022-04-20
発明の名称積層フィルム
出願人理研ビタミン株式会社
代理人
主分類B32B 27/18 20060101AFI20231025BHJP(積層体)
要約【課題】植物由来ポリエチレン系樹脂を用いた積層フィルムであって、高い接着強度と帯電防止性が付与された積層フィルムを提供する。
【解決手段】2以上のフィルムが積層されてなる積層フィルムであって、(A)植物由来ポリエチレン系樹脂及び(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有するシーラントフィルムを有する、積層フィルム。前記(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルのモノエステル体含有量が50質量%以上である、前記(1)に記載の積層フィルム。前記シーラントフィルムが、更に(C)スルホン酸型アニオン界面活性剤を含有する、前記(1)又は(2)に記載の積層フィルム。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
2以上のフィルムが積層されてなる積層フィルムであって、(A)植物由来ポリエチレン系樹脂及び(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有するシーラントフィルムを有する、積層フィルム。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルのモノエステル体含有量が50質量%以上である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
前記シーラントフィルムが、更に(C)スルホン酸型アニオン界面活性剤を含有する、請求項1又は2に記載の積層フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層フィルムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境への負荷を低減するために、樹脂フィルムの原料の一部を、石油由来の樹脂から、植物由来成分を主成分とする植物由来樹脂に置き換えることが検討されている。そして、植物由来樹脂は、従来の石油由来の樹脂と、化学構造的には変わりがなく、同等の物性を有することが期待されている。
【0003】
しかしながら、実際には、例えば植物由来ポリエチレン系樹脂は、石油由来のポリエチレン系樹脂と異なる性質を示すことが報告されている。例えば、石油由来のポリエチレン系樹脂を含んでなるシーラントフィルムにおいて、原料のポリエチレン系樹脂の一部を、植物由来ポリエチレン系樹脂に変えると、その配合率が高くなるにつれて、その上に積層する基材層とのラミネート強度が低下し、層間剥離が起き易くなる問題が報告されている(特許文献1)。また、石油由来のポリエチレン系樹脂を含んでなるマスターバッチにおいて、原料のポリエチレン系樹脂の一部を、植物由来ポリエチレン系樹脂に変えると、粘度や加工性が変わることが報告されている(特許文献2)。
【0004】
一方、植物由来樹脂を用いてフィルムやラップを提供する場合に、帯電防止性や防曇性が求められることがある。帯電防止性や防曇性を付与するための公知の技術としては、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等を配合する方法が知られている。
【0005】
しかしながら、植物由来ポリエチレン系樹脂を用いた積層フィルムに帯電防止性等を付与するためグリセリン脂肪酸エステル等を配合すると層間はく離の問題が更に起き易くなる。これは、植物由来ポリエチレン中の低分子量物やグリセリン脂肪酸エステル等がオレフィン系フィルムとその他の基材フィルムとの接着を阻害するためと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6743932号公報
特開2021-008557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、植物由来ポリエチレン系樹脂を用いた積層フィルムであって、高い接着強度と帯電防止性が付与された積層フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題に対して鋭意検討を行った結果、特定の界面活性剤を添加したシーラントフィルムを用いることにより、上記課題が解決されることを見出し、この知見に基づいて本発明を成すに至った。
【0009】
即ち、本発明は、下記(1)~(3)からなっている。
(1)2以上のフィルムが積層されてなる積層フィルムであって、(A)植物由来ポリエチレン系樹脂及び(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有するシーラントフィルムを有する、積層フィルム。
(2)前記(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルのモノエステル体含有量が50質量%以上である、前記(1)に記載の積層フィルム。
(3)前記シーラントフィルムが、更に(C)スルホン酸型アニオン界面活性剤を含有する、前記(1)又は(2)に記載の積層フィルム。
【発明の効果】
【0010】
本発明の積層フィルムは、高い接着強度と帯電防止性を有している。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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