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公開番号2024102560
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-31
出願番号2023006537
出願日2023-01-19
発明の名称難燃処理木材及び難燃処理木材の製造方法
出願人三商株式会社,清水建設株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類B27K 3/34 20060101AFI20240724BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】白華及び白濁を抑制できる難燃処理木材及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】難燃処理木材は、木材と、前記木材に浸透した難燃剤、又は、前記木材の表面に形成された難燃性塗膜と、前記木材の木口を被覆する水蒸気遮断材と、を備える。前記水蒸気遮断材として、例えば、PET樹脂、塩化ビニリデン樹脂、及び塩化ビニル樹脂のうちの1種以上を含む膜が挙げられる。前記水蒸気遮断材として、例えば、金属薄膜を含む膜が挙げられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
木材と、
前記木材に浸透した難燃剤、又は、前記木材の表面に形成された難燃性塗膜と、
前記木材の木口を被覆する水蒸気遮断材と、
を備える難燃処理木材。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
請求項1に記載の難燃処理木材であって、
前記水蒸気遮断材は、PET樹脂、塩化ビニリデン樹脂、及び塩化ビニル樹脂のうちの1種以上を含む膜である、
難燃処理木材。
【請求項3】
請求項1に記載の難燃処理木材であって、
前記水蒸気遮断材は、金属薄膜を含む膜である、
難燃処理木材。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の難燃処理木材であって、
前記木材の木表及び木裏の少なくとも一方である特定部に形成された前記水蒸気遮断材と、
前記特定部において前記水蒸気遮断材の上層に形成された前記難燃性塗膜と、
前記特定部において前記難燃性塗膜の上層に形成された、PET樹脂、塩化ビニリデン樹脂、及び塩化ビニル樹脂のうちの1種以上を含む膜と、
をさらに備え、
前記難燃性塗膜は、(A)水溶性メラミン樹脂と、(B)縮重合リン酸エステルと、(C)リン酸、ホウ酸、アンモニウム塩、及びアンモニアのうちの1以上と、(D)分子構造中にアミノ基を有する化合物とホルムアルデヒドとの重縮合物と、を含む、
難燃処理木材。
【請求項5】
木材の木表及び木裏の少なくとも一方である特定部、並びに、前記木材の木口を水蒸気遮断材で被覆し、
前記特定部において前記水蒸気遮断材よりも上層に難燃性塗膜を形成し、
前記特定部において前記難燃性塗膜よりも上層に、PET樹脂、塩化ビニリデン樹脂、及び塩化ビニル樹脂のうちの1種以上を含む膜を形成し、
前記難燃性塗膜は、(A)水溶性メラミン樹脂と、(B)縮重合リン酸エステルと、(C)リン酸、ホウ酸、アンモニウム塩、及びアンモニアのうちの1以上と、(D)分子構造中にアミノ基を有する化合物とホルムアルデヒドとの重縮合物と、を含む、
難燃処理木材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は難燃処理木材及び難燃処理木材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
木材に難燃剤を浸透させた難燃処理木材が知られている。特許文献1、2には、可燃性基材を難燃化することができる塗料組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-063585号公報
特開2022-143873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
木材に難燃剤を浸透させた難燃処理木材において、難燃材が難燃処理木材の内部から表面に析出し、表面が白くなる白華という現象が生じる。白華が生じる原因は以下のとおりである。難燃剤として用いられるリン酸やリン酸化合物は極めて吸湿性が高い。難燃剤を浸透させた難燃処理木材は、空気中の湿気を多量に吸い込む。その結果、難燃処理木材の内部から表面に難燃剤が析出し、白華が生じる。
【0005】
特許文献1、2に記載の塗料組成物を木材の表面に塗布し、難燃処理木材を製造することが考えられる。塗料組成物の塗膜はリン酸を含む。そのため、経年変化により、空気中の水分の作用により塗膜が白濁する現象が生じる。
【0006】
本開示の1つの局面では、白華及び白濁を抑制できる難燃処理木材及びその製造方法を提供することが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの局面は、木材と、前記木材に浸透した難燃剤、又は、前記木材の表面に形成された難燃性塗膜と、前記木材の木口を被覆する水蒸気遮断材と、を備える難燃処理木材である。
【0008】
本開示の1つの局面である難燃処理木材は、白華及び白濁を抑制できる。
本開示の別の局面は、木材の木表及び木裏の少なくとも一方である特定部、並びに、前記木材の木口を水蒸気遮断材で被覆し、前記特定部において前記水蒸気遮断材よりも上層に難燃性塗膜を形成し、前記特定部において前記難燃性塗膜よりも上層に、PET樹脂、塩化ビニリデン樹脂、及び塩化ビニル樹脂のうちの1種以上を含む膜を形成する難燃処理木材の製造方法である。前記難燃性塗膜は、(A)水溶性メラミン樹脂と、(B)縮重合リン酸エステルと、(C)リン酸、ホウ酸、アンモニウム塩、及びアンモニアのうちの1以上と、(D)分子構造中にアミノ基を有する化合物とホルムアルデヒドとの重縮合物と、を含む。
【0009】
本開示の別の局面である難燃処理木材の製造方法によれば、白華及び白濁が生じ難い難燃性木材を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
難燃性木材の構成を表す斜視図である。
図1におけるII-II断面での断面図である。
特定部における塗膜の積層構造を表す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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