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公開番号2023163280
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-10
出願番号2022074054
出願日2022-04-28
発明の名称木質ボード
出願人大建工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B27N 3/00 20060101AFI20231102BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】高強度で寸法安定性や表面性に優れ、製造の容易な木質ボードAsが得られるようにする。
【解決手段】木質ボードAsは、繊維方向に沿った表裏面を有する多数の木質小薄片1,1,…が集合状態で積層されて接着一体化されてなり、木質小薄片1,1,…は、厚さtが0.05mm以上0.35mm以下であり、第1方向に沿った第1長さd1/第2方向に沿った第2長さd2で規定されるアスペクト比(d1/d2)が1~80である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
繊維方向に沿った表裏面を有する多数の木質小薄片が集合状態で積層されて接着一体化されてなる木質ボードであって、
上記木質小薄片は、上記表裏面間の厚さが0.05mm以上0.35mm以下であり、第1方向に沿った第1長さ/第2方向に沿った第2長さで規定されるアスペクト比が1~80であることを特徴とする木質ボード。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
請求項1に記載の木質ボードにおいて、
上記木質小薄片は、上記厚さが0.15mm以上0.25mm以下であり、上記アスペクト比が4~40の細長形状であることを特徴とする木質ボード。
【請求項3】
請求項1に記載の木質ボードにおいて、
上記木質ボードの表裏面に木質材層が積層されて一体化され、
上記木質材層は、上記木質小薄片よりもその面積の小さい木質極小薄片が集合状態で積層されて接着一体化されてなることを特徴とする木質ボード。
【請求項4】
請求項3に記載の木質ボードにおいて、
上記木質材層の上記木質ボード全体に占める厚さの割合が5%以上40%以下であることを特徴とする木質ボード。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1つに記載の木質ボードにおいて、
密度が500kg/m

以上800kg/m

以下であることを特徴とする木質ボード。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1つに記載の木質ボードにおいて、
表面における二乗平均平方根高さSqが0.005μm以上0.015μm以下又は表面における算術平均高さSaが0.002μm以上0.007μm以下であることを特徴とする木質ボード。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木質ボードに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、既存の木質ボードとしてラワン合板等の南洋材合板はよく知られており、広く利用されている。しかし、近年、南洋材合板は、原料の枯渇や環境破壊防止の点で入手自体が難しくなってきており、他の木質ボードによる置き換えが図られている。
【0003】
国産の針葉樹を原料とした合板は、原料枯渇の点では問題がないが、その表面性が不足していることから、強度に特化した用途に限られている。
【0004】
OSBやPB(パーティクルボード)、MDFも原料面では問題ない。しかし、OSBは強度が高いものの、その表面性が不足しているという問題がある。PBは価格が安いが、強度が不足しているという問題がある。MDFは表面性がよいものの、寸法安定性が十分ではない。そして、OSBやPB、MDFは南洋材合板と比較して密度が大きい難がある。
【0005】
このように、原料の安定性に加え、強度、重量、表面性、さらに寸法安定性といった複数の要素を満足する木質ボードが存在していないのが現状である。
【0006】
この種の木質ボードの例として、従来、特許文献1~特許文献4に示されているものが提案されている。特許文献1及び特許文献2に示されている木質ボードは、多数の木材薄片を集成した芯層と、その少なくとも一方の面に積層され、多数の木材薄片を集成した表面層とを備えたものである。特許文献1の木質ボードでは、芯層の木材薄片の厚さの絶対値を0.50~1.50mmとし、表面層の木材薄片の厚さの絶対値を0.08~0.60mmとすることが提案されている。
【0007】
他方、特許文献3に示される技術では、合板、OSB、集成材等の表面に繊維マットを圧着接合し、この繊維マットを圧縮して高密度化した繊維層を作製することで、基材の表面の凹みを埋め固めるようにしている。
【0008】
また、特許文献4に示される床用化粧材では、MDF等の木質基材の裏面に透湿度7g/m

・24時間以下の防湿フィルムを積層した構造とすることで、表側に透湿性の低い化粧シートを貼っても、寸法変化の大きさに起因する反りや曳き曲がりを抑制するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平7-47514号公報
特開平7-76004号公報
特開2019-31104号公報
特開2019-107894号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、特許文献1及び特許文献2に示される木質ボードは、その木質ボードを構成する上記木材薄片の大きさだけでなく厚さも表面層と芯層とで異ならせており、そのため、製造時には2種類の木材薄片を用意する必要があり、製造や管理に手間がかかるのは避けられない。また、前記特許文献に記載された木材薄片を用いた木質ボードでは表面に凹凸が生じ、例えば床用基材として使用できる表面平滑性を確保できるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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