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公開番号2023169688
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-30
出願番号2022080963
出願日2022-05-17
発明の名称天板用スクレーパー
出願人トキハ産業株式会社
代理人安田岡本弁理士法人
主分類B27G 17/02 20060101AFI20231122BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】天板の上縁において刃を押し込むような状況を回避するとともに、作業者の技術レベルに依らずに、天板の上縁の直線部及び角部の切削量が一定になる構成とすることで、安定したスクレイピング加工を実施することができる天板用スクレーパーを提供する。
【解決手段】天板の上縁をスクレイピングすることで仕上げ状態を整える天板用スクレーパー1において、内側面2bが天板の天面に接触する水平部材2と、水平部材2の一方縁側から垂下され内側面3bが天板の側面に接触する鉛直部材3と、内側面2bと内側面3bが交差する部位に設けられ天板の上縁をスクレイピングする刃4と、側面を転動するように内側面3bに回動自在で且つ刃4の前後に取り付けられるベアリング14a、14bと、前後のベアリング14a、14bの間で鉛直部材3の内側面3bから内方に突出状に形成され側面に接触するガイド部材20を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
天板の天面から側面へ切り替わる部位である上縁に沿って長手方向にスライドさせて前記上縁をスクレイピングすることで、当該上縁の仕上げの状態を整える天板用スクレーパーにおいて、
内側面が前記天板の天面に接触する水平部材と、
前記水平部材の一方縁側から垂下状に配設され且つ、内側面が前記天板の側面に接触する鉛直部材と、
前記水平部材の内側面と前記鉛直部材の内側面とが交差する部位に設けられ且つ、前記天板の上縁をスクレイピングする刃と、
前記天板の側面を転動するように前記鉛直部材の内側面に回動自在で且つ、前記刃の前側と後側に取り付けられるベアリングと、
前後一対の前記ベアリングの間で且つ前記鉛直部材の内側面から内方に張り出すように突出状に形成されるとともに、前記天板の側面に接触するガイド部材と、を有する
ことを特徴とする天板用スクレーパー。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記ガイド部材と前記刃は、前記鉛直部材の内側面においてスライドさせる方向に並ぶように配設されていて、
前記ガイド部材と前記ベアリングは、スライドさせる方向に並んで配設され且つ、前記鉛直部材の内側面からの内方向への突出量は同じである
ことを特徴とする請求項1に記載の天板用スクレーパー。
【請求項3】
前記ガイド部材は、前記天板の側面の角部に到達したとき、前後一対のうち一方の前記ベアリングとの二点支持となり、前記刃が所定の間隔で前記角部に接触する
ことを特徴とする請求項2に記載の天板用スクレーパー。
【請求項4】
前記天板の天面に接触する前記水平部材の内側面には、凸状の支持部が複数設けられていて、
前記支持部が前記天板の天面に接触し、当該前記支持部と隣り合う凹部と前記天板の天面との間には隙間が形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の天板用スクレーパー。
【請求項5】
前記天板の側面に接触する前記鉛直部材の内側面には、凸状の縁材接触部が複数設けられていて、
前記縁材接触部は、少なくとも前記ガイド部材と前記ベアリングを含むものとされ、当該縁材接触部が前記天板の側面に接触する
ことを特徴とする請求項1に記載の天板用スクレーパー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、天板の上縁をスクレイピングする天板用スクレーパーに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、天板など平板材は母材から切り出されて矩形状(長方形や四角形など)に成形される。その平板材の天面(水平面)から側面(垂直面)へと切り替わる上縁には、尖った角であったりバリ等が出ていたりする場合がある。この尖った角やバリ等は引っかかりの原因となるため、上縁を面取り加工して整える。
このとき、スクレーパー(鉋)を用いて上縁に対してスクレイピングを実施して、上縁にR部を設けて仕上げる。上縁の面取り加工は、例えば、最終の製品となる前の仕上げ加工や、施設への取り付けなどの設置作業の前などに実施されている。なお、下縁に対して面取り加工を行う場合も上下逆さにして同様にスクレイピングを行う。
【0003】
平板材の面取りなどを行うためのスクレーパー(鉋)としては、例えば、特許文献1に開示されているものがある。
特許文献1は、カッター刃の切れ味を落とさずに石膏ボードの表裏に貼られている紙を綺麗に切ることができる操作性の良い石膏ボードの面取り用鉋を提供することを目的としている。
【0004】
具体的には、鉋台本体の下面に長手方向に案内溝が形成され、該鉋台本体の上面に鉋身が載置される傾斜面と該傾斜面に鉋身を締め付ける締付金具と該鉋台本体の下面の該案内溝に貫通する貫通孔とが設けられ、該貫通孔を介して前記案内溝に前記鉋身の刃先が突出した状態で前記鉋身を該締付金具で締め付け、該案内溝を石膏ボードの縁部に当接させて面取りを行う面取り用鉋であって、前記鉋身が締め付けられる傾斜面の角度は、前記鉋台本体の下面の水平面に対して10度~15度の範囲であることとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-185755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さて、家具などに用いられる天板の側面には、傷の保護や外観を良くすることを目的として、樹脂製(例えば、ABS樹脂製)の縁材が取り付けられている。これらを最終製品にするために、スクレーパーを用いて、縁材(天板の上縁)に存在する微細なバリなどを削り落とす面取り加工を行っている(例えば、図8を参照)。
ところが、天板の面取り加工を行う作業者においては、技術のレベルに差が生じている。例えば、熟練の作業者であれば経験により、側面の直線部~角部(コーナー部)において、縁材の上部を一定量削り落とすことができるが、作業者の技術が一定レベルに達していないと、特に側面のコーナー部において、縁材に刃を押し込んでしまうような状況となり、縁材の上部のスクレイピングに不具合が生じることとなる。
【0007】
つまり、上縁の直線部では縁材の切削量は一定であるが、その一方でコーナー部では刃を押し込むような状況でスクレイピングしてしまうため、上縁のコーナー部では縁材の切削量は多くなってしまう。このように、天板の部位によって切削の量が異なると、微細な凹凸が生まれていまい、天板の外観(特に天板の上縁における外観)が良くなくなる。
例えば、特許文献1に開示された鉋を用いた場合、上記の課題(作業者によって天板のコーナー部において刃を押し込むような状況)が発生する可能性が高いため、作業者の技術レベルによっては、安定したスクレイピング加工を実施することができなくなる。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、天板の上縁において刃を押し込むような状況を回避するとともに、作業者の技術レベルに依らずに、天板の上縁の直線部及び角部の切削量が一定になる構成とすることで、安定したスクレイピング加工を実施することができる天板用スクレーパーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかる天板用スクレーパーは、天板の天面から側面へ切り替わる部位である上縁に沿って長手方向にスライドさせて前記上縁をスクレイピングすることで、当該上縁の仕上げの状態を整える天板用スクレーパーにおいて、内側面が前記天板の天面に接触する水平部材と、前記水平部材の一方縁側から垂下状に配設され且つ、内側面が前記天板の側面に接触する鉛直部材と、前記水平部材の内側面と前記鉛直部材の内側面とが交差する部位に設けられ且つ、前記天板の上縁をスクレイピングする刃と、前記天板の側面を転動するように前記鉛直部材の内側面に回動自在で且つ、前記刃の前側と後側に取り付けられるベアリングと、前後一対の前記ベアリングの間で且つ前記鉛直部材の内側面から内方に張り出すように突出状に形成されるとともに、前記天板の側面に接触するガイド部材と、を有することを特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記ガイド部材と前記刃は、前記鉛直部材の内側面においてスライドさせる方向に並ぶように配設されていて、前記ガイド部材と前記ベアリングは、スライドさせる方向に並んで配設され且つ、前記鉛直部材の内側面からの内方向への突出量は同じであるとよい。
好ましくは、前記ガイド部材は、前記天板の側面の角部に到達したとき、前後一対のうち一方の前記ベアリングとの二点支持となり、前記刃が所定の間隔で前記角部に接触するとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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