TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023118669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-25
出願番号2022206877
出願日2022-12-23
発明の名称木削薄片板およびその製造方法
出願人株式会社ノダ
代理人個人
主分類B27M 3/00 20060101AFI20230818BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】従来のOSBより優れた表面平滑性を有し、その上に直接化粧材を貼着して化粧板とするための基材として好適に使用可能な木質ボードを提供する。
【解決手段】日本産業規格JIS B 0601:2013で定義された表面粗さを示す最大高さの平均値が40μm以下、且つ、最大値が50μm以下である木削薄片板1。厚さ0.6mm以下の木削薄片2の集合体からなる第一の木削薄片グループと、厚さ0.6mm超の木削薄片3の集合体からなる第二の木削薄片グループとを用意し、第一の木削薄片グループと第二の木削薄片グループの合計量に対して第一の木削薄片グループを68重量%以上、好ましくは70重量%以上配合して原料木削薄片とし、この原料木削薄片に接着剤を塗布混合して集積し、熱圧一体化して製造する。この木削薄片板は、その上に直接突板や化粧シートなどの化粧材4を貼着して化粧板5とするための基材として好適に使用可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
木削薄片と接着剤とを混合して集積し、熱圧一体化して得られる木削薄片板であって、日本産業規格JIS B 0601:2013で定義された表面粗さを示す最大高さの平均値が40μm以下、且つ、最大値が50μm以下であることを特徴とする木削薄片板。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
厚さ0.6mm以下の木削薄片の集合体からなる第一の木削薄片グループと、厚さ0.6mm超の木削薄片の集合体からなる第二の木削薄片グループとを用意し、第一の木削薄片グループと第二の木削薄片グループの合計量に対して第一の木削薄片グループを68重量%以上配合して原料木削薄片とし、この原料木削薄片に接着剤を塗布混合して集積し、熱圧一体化することを特徴とする、木削薄片板の製造方法。
【請求項3】
前記第一の木削薄片グループは、木削薄片を得る際に生ずる削粉を含むことを特徴とする、請求項2記載の木削薄片板の製造方法。
【請求項4】
請求項2または3記載の製造方法で製造された木削薄片板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木削薄片板およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
木材の小片ないし薄片を接着剤と混合して集積して熱圧一体化して得られる木質ボードとしては、配向性を有するOSB(配向性ストランドボード)が知られている。OSBはJASに定められる構造用パネルの一種であり、JISではパーティクルボードの一種として規格化されているが、近年の木質資源の枯渇化を背景として、OSBを構造用パネル以外の用途、たとえば化粧板の基材として用いることについても検討が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2007-521163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のOSBは、一般に、0.7~1.2mm厚の多数の木削薄片同士を熱硬化性樹脂接着剤を介して互いに重なり合った状態に積層させ、この積層体を高温プレスして成板して製造されるが、接着剤の偏在やプレス荷重の不均一などに起因して一部の木削薄片が捲れ上がったような状態で表面に現出することが多く、表面平滑性に劣ることから、OSBの表面に突板や化粧シートなどの化粧材を直接貼着することは実際上困難であった。そのため、OSBを化粧板の基板として用いるに際しては、その表面にMDFなどの表面平滑性に優れた表面材を貼着した上に突板や化粧シートなどの化粧材を貼着して化粧板としているのが現状であり、OSBを単独で化粧板の基材として使用することは従来行われていなかった。
【0005】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、表面平滑性を向上させた木質ボードを提供し、その上に直接突板や化粧シートなどの化粧材を貼着して化粧板とするための基材として使用可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するため、本願の請求項1に係る発明は、木削薄片と接着剤とを混合して集積し、熱圧一体化して得られる木削薄片板であって、日本産業規格JIS B 0601:2013で定義された表面粗さを示す最大高さの平均値が40μm以下、且つ、最大値が50μm以下であることを特徴とする。
【0007】
本願の請求項2に係る発明は、厚さ0.6mm以下の木削薄片の集合体からなる第一の木削薄片グループと、厚さ0.6mm超の木削薄片の集合体からなる第二の木削薄片グループとを用意し、第一の木削薄片グループと第二の木削薄片グループの合計である全配合量に対して第一の木削薄片グループを68重量%以上用いて原料木削薄片とし、この原料木削薄片に接着剤を塗布混合して集積し、熱圧一体化することを特徴とする、木削薄片板の製造方法である。
【0008】
本願の請求項3に係る発明は、請求項2記載の木削薄片板の製造方法において、前記第一の木削薄片グループは、木削薄片を得る際に生ずる削粉を含むことを特徴とする。
【0009】
本願の請求項4に係る発明は、請求項2または3記載の製造方法で製造された木削薄片板である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、従来のOSBよりも大幅に表面平滑性が向上し、良好な表面平滑性を有するものとして知られているMDFに匹敵または同等の表面平滑性を有し、諸物性にも優れた木削薄片板が提供される。したがって、その上に直接板や化粧シートなどの化粧材を貼着して化粧板とするための基材として、従来使用されているMDFなどに代えて、本発明による木削薄片板を好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
チェンソーの目立て用具
5か月前
個人
爪楊枝およびその製造方法
4か月前
個人
輪切り板材の加工方法
3か月前
大成建設株式会社
木質積層材
10か月前
恒成株式会社
木製荷受台製造装置
1か月前
株式会社マルホン
不燃木材の製造方法
8か月前
工機ホールディングス株式会社
切断機
4か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
7か月前
太田ベニヤ株式会社
木型用合板の製造方法
5か月前
三商株式会社
難燃処理木質建材及びその製造方法
4か月前
株式会社カスタム・クール・センター
ヤスリ工具
2か月前
株式会社ノダ
木削薄片板およびその製造方法
10か月前
株式会社LIXIL
化粧板
6か月前
ホクシン株式会社
中質繊維板の製造装置および製造方法
3か月前
個人
入隅部用補強具
3か月前
大建工業株式会社
木質ボード
7か月前
三菱鉛筆株式会社
再生自然素材
4か月前
大建工業株式会社
木質ボード
7か月前
株式会社ノダ
化粧板の製造方法
6か月前
株式会社マキタ
切断工具
6か月前
株式会社マキタ
卓上切断機
6か月前
株式会社マキタ
卓上切断機
3か月前
トキハ産業株式会社
天板用スクレーパー
7か月前
DLT株式会社
加工装置
4か月前
株式会社マキタ
携帯用切断機
21日前
株式会社愛和ライト
改質木材の製造方法
3か月前
株式会社名南製作所
単板の脱水装置および単板の脱水方法
5か月前
株式会社太平製作所
ベニヤ単板搬送姿勢矯正装置
1か月前
大建工業株式会社
突板化粧材
5か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
4か月前
株式会社太平製作所
板材昇降式横型ホットプレス装置
3か月前
個人
側刃付きメタルソーと側刃付きメタルソーの製造方法及び加工方法
3か月前
戸田建設株式会社
プレストレスト木材及びプレストレスト木材の複合体
3か月前
朝日ウッドテック株式会社
木材包装製品およびその製造方法
3か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
圧縮木材の製造方法
2か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
圧縮木材の製造方法
2か月前
続きを見る