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公開番号2024041016
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022167202
出願日2022-09-13
発明の名称側刃付きメタルソーと側刃付きメタルソーの製造方法及び加工方法
出願人個人,個人
代理人
主分類B27B 33/08 20060101AFI20240318BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】丸鋸(メタルソー)において、該丸鋸側面に側刃を設けた側刃付きメタルソーとし、該メタルソーで被切削材の直線溝切断から三次元の自由曲線切断等の多彩な切削加工を可能とした丸鋸(側刃付きメタルソー)と、この製造方法と加工方法に関する
【解決手段】丸鋸(メタルソー)の外周面に被切削材Wを直線切断する切刃Cを備えたメタルソーM1~M9において、上記メタルソーの側面全周に切粉排出用の小孔群h1・・を開設し、当該小孔群の突出片頂部h2に切刃C2を凸設してなる側刃付きメタルソーM1とした。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
円板の外周面に被切削材を直線又は曲線に切断する切刃を備えたメタルソーにおいて、上記メタルソーとなる円板の側面全周に下し金のごとく切刃を備えた切粉排出用の小孔群又は放射状溝を回転軸芯方向である片側面方向から貫通開設し、当該小孔群の突出片頂部又は放射状溝の角部には、当該メタルソーの回転軸方向に一致する切刃を凸設してなることを特徴する側刃付きメタルソー。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1の側刃付きメタルソーにおいて、上記メタルソーとなる円板の両側面全周に下し金のごとく切刃を備えた切粉排出用の小孔群又は放射状溝を回転軸芯方向である両側面方向から貫通開設し、当該小孔群の突出片頂部又は放射状溝の角部には、当該メタルソーの回転軸方向に一致する切刃を凸設してなることを特徴する側刃付きメタルソー。
【請求項3】
請求項1又は2の側刃付きメタルソーにおいて、当該側刃付きメタルソーが側面方向の切断加工時には、当該側刃付きメタルソーは、被切削材に対する加工圧力に対応して撓むとともに弾性復元力を発生させる弾性材の柔軟性を有することを特徴する側刃付きメタルソー。
【請求項4】
請求項1~3に記載のいずれか1の側刃付きメタルソーにおいて、上記側刃付きメタルソーを構成する円板の外周面に付設した切刃及び上記メタルソーの上記円板の側面に設けた小孔群の突出片頂部又は放射状溝の角部に設けた切刃に替えて、ダイヤモンドやCBNからなる超砥粒を電着してなることを特徴する側刃付きメタルソー。
【請求項5】
請求項1~4記載のいずれか1の側刃付きメタルソーにおいて、側面全周に設けた切粉排出用の小孔群は、1つ乃至複数個の硬球又はプレス型の円、四角、星型異形でメタルソーの側面全周の適所に衝撃又はプレスして側面を切刃成形に開口させ、該開口する凸片頂部を切刃に成形することを特徴とする側刃付きメタルソーの製造方法。
【請求項6】
請求項1~4記載のいずれか1の側刃付きメタルソーにおいて、側面全周に設けた切粉排出用の放射状溝は、メタルソーの側面全周の適所に衝撃又はプレスによる切り欠き溝加工により切刃成形に開口させ、該開口する放射状溝の角部を切刃に成形することを特徴とする側刃付きメタルソーの製造方法。
【請求項7】
請求項5に記載の側刃付きメタルソーの製造方法により製造された側刃付きメタルソーにおいて、凸片頂部の切刃で被削材を削り取り、切り屑を貫通穴内に一旦貯めて加工面の外に排出することを特徴とする側刃付メタルソーによる加工方法。
【請求項8】
請求項6に記載の側刃付きメタルソーの製造方法により製造された側刃付きメタルソーにおいて、放射状溝の角部の切刃で被削材を削り取り、切り屑を各放射状溝内に一旦貯めて加工面の外に排出することを特徴とする側刃付メタルソーによる加工方法。
【請求項9】
請求項5又は6の製造方法で造られた側刃付きメタルソーにおいて、メタルソーの身幅が狭く薄く例えば5mm以下の時は、サイドカッターのように側刃の成形が困難であれば、小孔群の貫通穴となる頂部の切刃又は放射状溝の切刃で加工可能と成し、5mm以下の側面切削加工を可能としたことを特徴とする側刃付きメタルソーによる加工方法。
【請求項10】
請求項5記載の製造方法で造られた側刃付きメタルソーにおいて、切刃と貫通穴の小孔群形状は、円、四角、星型等の異形の中から被削材の特性に合わせ選択し、最適切断加工を選択可能としたことを特徴とする側刃付メタルソーによる加工方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【発明の詳細な説明】
【】
【技術分野】
【0001】
本発明は、丸鋸において、該丸鋸側面に側刃を設けた側刃付きメタルソーとし、該メタルソーで被切削材の直線切断から三次元の自由曲線切断等の多彩な切削加工を可能とした丸鋸(側刃付きメタルソー)と、この製造方法及び加工方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、丸鋸により薄板を直線切断や曲線切断する曲線切削加工方法とこの装置及びこの装置用の丸鋸が種々提案されている。
その代表的な実施例は、特許第5527740号である発明の名称:曲線切削加工装置及び該装置用丸鋸。特許第6150327号である発明の名称:曲線切削加工方法及び曲線切削加工装置他が提供されている。上記の丸鋸と装置及び曲線切削加工方法の構成は、明細書に添付の図1~図8に示す。更に、曲線切削加工方法及び曲線切削加工装置は、図1~図7とこの作用は図8から図24に説明されている。
【0003】
然し乍ら、上記二つの装置の主体である丸鋸20は、この全周に放射状に切開した多数のスリット22と、この丸鋸20をお椀状(放射状乃至パラボラ状)に湾曲させるために、左右一対のリング状フランジ41,42により丸鋸円盤の略直径の半分周囲を挟み、強制的にドローバー45の進退移動により左右方向に撓ませる構造は、強度疲労と降伏点オーバーで不完全、不安定な復元を招き、多数の放射状のスリット22で分断された外周刃部21,21F,21Rは、分断していて、均等な撓み量(放射状形状)とならず、各刃部の撓み量が微妙にバラバラとなり、最狭な切削幅の直線切断や、特に、正確な曲線切断が保証出来ない。即ち、特許権者が言う、あさりの幅、被加工物の板厚、Z軸の制御などの条件を考慮しながら、丸鋸の回転軸を被加工物に対して所定角度に傾けることによって、丸鋸をお椀状に撓ませて曲線加工する際に、被加工物の製品面を所定の角度や切削幅で切削することに疑問が残る。即ち、任意曲線の切削加工は辛うじて行えても、高精度な製品加工面を要求するユーザーの要求に答えられない他、丸鋸に大きな加工負荷を与えてしまい、その寿命を長期間に渡り保証することが出来ない、と言う根本的な諸問題を抱えている(特許文献1と特許文献2参照。)。
【0004】
上記丸鋸20をお椀状(放射状乃至パラボラ状)に湾曲させるために、左右一対のリング状フランジ41,42により丸鋸円盤の略直径の半分周囲を挟み、強制的にドローバー45の進退移動により左右方向に撓ませる構造において、更なる改良を施すことにより、小さい外力でも精度良く湾曲させることが出来るとともに曲線切断時における刃部の振動(揺れ)を抑えて精度良く曲線切断を行うことが出来る曲線切断用丸鋸が提案されている。その構成は、丸鋸の外周刃部と回転中心部との中腹部に渦巻状(曲線状)に外径方向に多数のスリット105を開口させたものである。これにより、丸鋸の台金を弱い力でも湾曲させた状態で回転させられるから、被加工物を曲線状に切断できる様に改良した丸鋸である(特許文献3参照。)。
【0005】
上記被加工物を曲線状に切断する丸鋸ではないが、丸鋸の円板状の本体の中腹周辺に多数の穴やスリットを明けた丸鋸の意匠権が存在する。この丸鋸の多数の穴は軽量化のためのものであり、スリットは消音化の為である。従って、当該丸鋸の形状(多数の穴とスリット)をヒントにして、本願発明の丸鋸側面に側刃を設けた側刃付きメタルソーの発明に送致するものではない(特許文献4参照。)と(特許文献5参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5527740号公報
特許第6150327号公報
特開2013-810号公報
意匠登録第1413764号公報
意匠登録第1474685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記各特許文献1~3は、再度、説明すれば、丸鋸20をお椀状(放射状乃至パラボラ状)に湾曲させるために、左右一対のリング状フランジ41,42により丸鋸円盤の略直径の半分周囲を挟ませている。即ち、強制的にドローバー45の進退移動により左右方向に撓ませる構造であるから、任意曲線の切削加工は辛うじて行えても、高精度な製品加工面を要求するユーザーの要求に答えられない他、丸鋸に大きな加工負荷を与えてしまい、強度疲労と降伏点オーバーで不完全、不安定な復元を招き、その寿命を長期間に渡り保証することが出来ない、と言う根本的な諸問題を抱えている。
更に、上記特許文献4と5は、単に、丸鋸の側面周囲に多数の穴を開けて軽量化を図り、また、スリットで消音化を図った技術的手段とその解決に過ぎない。
【0008】
本発明は、上記特許文献1~5における諸々の技術的問題点に鑑みて、新規に技術開発を行ったものあり、身幅が狭く薄いため側刃の付与が困難な丸鋸(メタルソー)において、自由曲線切断と切り屑排出能力と丸鋸の耐久性を飛躍的に向上させた新技術の各種丸鋸(側刃付きメタルソー)の開発に成功した。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するべく、本発明の請求1記載の側刃付きメタルソーは、円板の外周面に被切削材を直線又は曲線に切断する切刃を備えたメタルソーにおいて、上記メタルソーとなる円板の側面全周に下し金のごとく切刃を備えた切粉排出用の小孔群又は放射状溝を貫通開設し、当該小孔群の突出片頂部又は放射状溝の角部に切刃を凸設してなることを特徴する。
【0010】
請求項2は、請求項1の側刃付きメタルソーにおいて、上記メタルソーの側面全周に切粉排出用の小孔群又は放射状溝を回転軸芯方向である両側面方向から貫通開設されており、当該メタルソーの両側面に開口された上記小孔群の各突出片頂部又は放射状溝の角部には、当該メタルソーの回転軸方向に一致する切刃を凸設してなることを特徴する。
(【0011】以降は省略されています)

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