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公開番号2023163556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-10
出願番号2022074529
出願日2022-04-28
発明の名称作業機
出願人工機ホールディングス株式会社
代理人個人
主分類B27B 17/00 20060101AFI20231102BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】固定部の紛失を抑制しつつ、作業性を向上する。
【解決手段】チェンソー1のサイドカバー42には、ナット50を収容するナット収容部44が設けられている。ナット50は、軸方向及び上下方向に係合可能にナット収容部44に収容されている。このため、サイドカバー42の非取付状態では、ナット50がナット収容部44に係合することでナット50のナット収容部44からの離脱が阻止される。これにより、ナット50がナット収容部44から離脱することによる、ナット50の紛失を抑制することができる。これにより、ナット50の交換時には、非取付状態のサイドカバー42において、ナット50を前側へスライドさせることで、ナット50のナット収容部44から離脱させることができる。したがって、ナット50の交換時の作業の煩雑さを抑制することができると共に、交換時の作業性を向上することができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
外周部から軸方向の一方側へ突出する取付軸を有する本体部と、
前記本体部に対して前記軸方向の一方側に配置され、ソーチェンの駆動をガイドするガイド部と、
前記取付軸に着脱可能に取付けられ、前記ガイド部の一部を前記軸方向の一方側から覆うと共に、前記取付軸が挿通される取付孔が形成された被固定部を有するカバーと、
前記取付軸の軸方向一端部に螺合されて取付状態の前記カバーの前記被固定部に固定力を付与することで前記カバーを前記ガイド部と共に前記本体部に固定する固定部と、
前記被固定部に設けられ、前記取付孔に対して前記軸方向の一方側に配置され、前記固定部を収容する収容部と、
を備え、
前記軸方向と直交する方向を第１方向とし、前記軸方向及び前記第１方向に直交する方向を第２方向とし、
前記収容部は、前記固定部を前記第１方向の一方側から収容させるための出入口部を有しており、
前記固定部は、前記軸方向及び前記第２方向に係合可能に前記収容部に収容されている作業機。
続きを表示（約 680 文字）【請求項２】
前記収容部は、前記第１方向に延在され且つ前記軸方向の一方側及び前記第１方向の一方側へ開放された溝状に形成され、
前記出入口部が、前記収容部の前記第１方向の一方側端部に設けられており、
前記収容部の内周面には、前記固定部の前記軸方向の一方側への移動を規制する規制部が設けられている請求項１に記載の作業機。
【請求項３】
前記固定部は、フランジ付ナットであり、
前記規制部が、前記固定部のフランジに対して前記軸方向の一方側で且つ前記固定部の径方向外側に配置されている請求項２に記載の作業機。
【請求項４】
前記取付孔は、前記収容部における前記第１方向の他方側端部に設けられている請求項３に記載の作業機。
【請求項５】
前記本体部には、駆動部と、前記駆動部の駆動力によって回転する回転部が設けられており、
前記回転部が、前記取付軸及び前記ガイド部の前記第１方向の他方側に配置され、
前記ソーチェンが前記回転部及び前記ガイド部に掛け回されており、
前記軸方向から見て、前記収容部が前記ソーチェンの内側に配置され、前記ガイド部が前記カバーから前記第１方向の一方側へ突出している請求項２～請求項４の何れか１項に記載の作業機。
【請求項６】
前記被固定部には、制限部材が着脱可能に設けられており、
前記制限部材によって、前記収容部に収容された前記固定部の前記第１方向の一方側へのスライドが制限される請求項１に記載の作業機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、作業機に関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
下記特許文献１に記載のチェンソー（作業機）では、本体ハウジングから突出するボルト（取付軸）を、サイドカバー（カバー）の取付孔に挿入させた状態で、ナット（固定部）をボルトに螺合させる。これにより、サイドカバーがチェーンバー（ガイド部）を覆う状態で、両者が本体ハウジングに固定される。また、サイドカバーには、開口部を有するカバー部材が締結固定されており、ナットがカバー部材によって覆われている。そして、開口部からナットに対する回転操作を行うことができる。また、カバー部材の開口部は、ナットのフランジが挿通不能な形状に形成されている。このため、サイドカバーの非取付状態では、ナットがカバー部材によって保持されるためナットのサイドカバーからの脱落を抑制することができる。その結果、ナットの紛失等を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－２１３５１４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記チェンソーでは、以下に示す点において改善の余地がある。すなわち、例えば、ナットを交換するときには、カバー部材をサイドカバーから取外し、交換用のナットをカバー部材に収容した状態で、カバー部材をサイドカバーに再度取付ける必要がある。このため、ナットの交換時における作業が煩雑となり、作業性が低下する可能性がある。
【０００５】
本発明は、上記事実を考慮して、固定部の紛失を抑制しつつ、作業性を向上することができる作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の１又はそれ以上の実施形態は、外周部から軸方向の一方側へ突出する取付軸を有する本体部と、前記本体部に対して前記軸方向の一方側に配置され、ソーチェンの駆動をガイドするガイド部と、前記取付軸に着脱可能に取付けられ、前記ガイド部の一部を前記軸方向の一方側から覆うと共に、前記取付軸が挿通される取付孔が形成された被固定部を有するカバーと、前記取付軸の軸方向一端部に螺合されて取付状態の前記カバーの前記被固定部に固定力を付与することで前記カバーを前記ガイド部と共に前記本体部に固定する固定部と、前記被固定部に設けられ、前記取付孔に対して前記軸方向の一方側に配置され、前記固定部を収容する収容部と、を備え、前記軸方向と直交する方向を第１方向とし、前記軸方向及び前記第１方向に直交する方向を第２方向とし、前記収容部は、前記固定部を前記第１方向の一方側から収容させるための出入口部を有しており、前記固定部は、前記軸方向及び前記第２方向に係合可能に前記収容部に収容されている作業機である。
【０００７】
本発明の１又はそれ以上の実施形態は、前記収容部は、前記第１方向に延在され且つ前記軸方向の一方側及び前記第１方向の一方側へ開放された溝状に形成され、前記出入口部が、前記収容部の前記第１方向の一方側端部に設けられており、前記収容部の内周面には、前記固定部の前記軸方向の一方側への移動を規制する規制部が設けられている作業機である。
【０００８】
本発明の１又はそれ以上の実施形態は、前記固定部は、フランジ付ナットであり、前記規制部が、前記固定部のフランジに対して前記軸方向の一方側で且つ前記固定部の径方向外側に配置されている作業機である。
【０００９】
本発明の１又はそれ以上の実施形態は、前記取付孔は、前記収容部における前記第１方向の他方側端部に設けられている作業機である。
【００１０】
本発明の１又はそれ以上の実施形態は、前記本体部には、駆動部と、前記駆動部の駆動力によって回転する回転部が設けられており、前記回転部が、前記取付軸及び前記ガイド部の前記第１方向の他方側に配置され、前記ソーチェンが前記回転部及び前記ガイド部に掛け回されており、前記軸方向から見て、前記収容部が前記ソーチェンの内側に配置され、前記ガイド部が前記カバーから前記第１方向の一方側へ突出している作業機である。
（【００１１】以降は省略されています）

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