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公開番号2023102452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-25
出願番号2022002938
出願日2022-01-12
発明の名称卓上切断機
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B27B 5/20 20060101AFI20230718BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】刃具の切り込み位置の視認性が良好でありかつ刃具をスライドバーに対して近づけることができる卓上切断機が必要とされている。
【解決手段】卓上切断機1は、前後方向に延出する長尺状のスライドバー51と、スライドバー51に沿ってスライドするスライドベース52と、上下揺動支軸10aを中心にして上下方向に揺動可能な切断機本体10を有する。切断機本体10は、スライドバー51と直交する軸方向に延出しかつ刃具11が取付けられる出力軸37と、刃具11が垂直の状態において刃具11とスライドバー51の間に設けられかつスライドバー51よりも上方に位置する電動モータ23と、電動モータ23のモータ軸23aの駆動力を出力軸37に伝達する動力伝達部30を有する。動力伝達部30は、刃具11とスライドバー51の間に設けられかつ切断機本体10が上死点に位置する際にスライドバー51より上方に位置する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
卓上切断機であって、
前後方向に延出する長尺状のスライドバーと、
前記スライドバーに装着されて前記スライドバーに沿って前後方向にスライドするスライドベースと、
前記スライドベースに設けられた上下揺動支軸を中心にして上下方向に揺動可能に装着された切断機本体を有し、
前記切断機本体は、
前記スライドバーと直交する軸方向に延出しかつ刃具が取付けられる出力軸と、
前記出力軸を駆動させる動力源であり、前記刃具が垂直の状態において前方から見て前記刃具と前記スライドバーの間に設けられかつ前記切断機本体が上死点に位置する際に前記スライドバーよりも上方に位置する電動モータと、
前記電動モータのモータ軸の駆動力を前記出力軸に伝達する動力伝達部を有し、前記動力伝達部は、前方から見て前記刃具と前記スライドバーの間に設けられかつ前記切断機本体が上死点に位置する際に前記スライドバーより上方に位置する卓上切断機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の卓上切断機であって、
前記動力伝達部は、前記モータ軸から前記出力軸に駆動力を伝達するシャフトを有し、前記シャフトは、前記切断機本体が下死点に位置する際に前記軸方向から見て前記スライドバーと交差する卓上切断機。
【請求項3】
請求項2に記載の卓上切断機であって、
前記シャフトの直径は、前記刃具の直径の1/40~1/20である卓上切断機。
【請求項4】
請求項2または3に記載の卓上切断機であって、
前記シャフトを収容する筒状のシャフトハウジングを有し、
前記シャフトハウジングは、前記出力軸と連結される前記シャフトの従動側端の周囲において前記シャフトの径方向に拡がる拡径部を有する卓上切断機。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記刃具から前記スライドバーまでの前記軸方向の距離は、前記刃具の直径の3/4以下である卓上切断機。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記切断機本体が下死点に位置する際に前記電動モータの全体が前記出力軸と前記上下揺動支軸の前後方向の間に位置する卓上切断機。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記切断機本体が上死点に位置する際に前記電動モータの全体が前記上下揺動支軸よりも後方に位置する卓上切断機。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記モータ軸は、前記刃具が垂直の状態において前記モータ軸の径方向から見て前記刃具の側面と平行もしくは前記側面に対して10°以下で傾斜する卓上切断機。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記電動モータの中心は、前記刃具を起点として前記刃具の面直方向に前記刃具から前記スライドバーまでの距離の30~50%の位置に配置される卓上切断機。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記電動モータは、AC電源から電力を供給されて駆動するブラシ付モータである卓上切断機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば木材等の被切断材の切断加工に用いられる卓上切断機に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
この種の卓上切断機は、例えば長尺状のスライドバーと、スライドバーに装着されてスライドバーに沿って移動可能なスライドベースを有する。スライドベースには切断機本体が装着される。切断機本体は、電動モータと、電動モータを動力源として回転する略円形の刃具を有する。刃具の側面は、スライドバーと平行である。切断機本体は、スライドベースに対して上下方向に揺動可能である。刃具を回転させ、切断機本体を下方に載置された被切断材に向けて移動させる。これにより刃具が被切断材に切り込まれる。さらに切断機本体をスライドバーの延出方向に沿って移動させることにより、刃具が被切断材に対して水平方向に移動する。これにより被切断材をスライドバーの延出方向に沿って切断できる。
【0003】
スライドバーは、刃具の移動を妨げないように、卓上切断機の手前側に位置する使用者から見て刃具の右側面より右方または左側面より左方に配置される。特許文献1に記載の発明は、刃具の右側面より右方に刃具の側面に沿って延びるスライドバーを有する。電動モータを収容するモータハウジングは、刃具の上方に配置され、かつ刃具に対してスライドバーと反対側である左方に突出して配置される。そのため被切断材に対する刃具の切り込み位置を使用者が視認する際、モータハウジングの左方に突出した部分が視認性を妨げる場合がある。そのため使用者が頭を下げて切り込み位置を視認する場合がある。
【0004】
特許文献2に記載の発明は、刃具の左側面より左方に刃具の側面に沿って延びるスライドバーを有する。電動モータを収容するモータハウジングは、刃具の右方に配置され、かつ刃具が垂直の状態で傾斜した姿勢で配置される。モータハウジングの傾斜方向は、手前側から見て右方に向けて上方へ傾斜する方向である。被切断材に対する刃具の切り込み位置を使用者が視認する際に、刃具の左方に位置するスライドバーが視認性を妨げる場合がある。そのため使用者が頭を下げて切り込み位置を視認する場合がある。
【0005】
卓上切断機に備えられる電動モータには、例えば充電式バッテリ等のDC電源から電力を供給されて駆動するDCブラシレスモータや、AC電源から電力を供給されて駆動するACブラシ付モータが用いられる。特にACブラシ付モータの場合、DCブラシレスモータ等よりもモータ径が大きい。そのため電動モータを刃具の近くに配置する場合、手前から見て刃具とスライドバーの間、もしくは刃具を間に挟んでスライドバーと左右反対側に配置される。前者の場合は刃具とスライドバーの左右方向の間隔が広くなり、後者の場合は電動モータとスライドバーの左右方向の間隔が広くなる。そのためスライドバーを支点とする切断機本体のモーメントが大きくなり、切断機本体の機械剛性を高く維持することが難しい。そのため刃具の切断精度が低下する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-279933号公報
特開2018-89867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように卓上切断機の電動モータの配置には、刃具の切り込み位置の視認性、切断機本体の機械剛性、刃具の切断精度等を向上させるために改良の余地があった。したがって刃具の切り込み位置の視認性が良好でありかつ刃具をスライドバーに対して近づけることができる卓上切断機が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一つの特徴によると卓上切断機は、前後方向に延出する長尺状のスライドバーを有する。卓上切断機は、スライドバーに装着されてスライドバーに沿って前後方向にスライドするスライドベースを有する。卓上切断機は、スライドベースに設けられた上下揺動支軸を中心にして上下方向に揺動可能に装着された切断機本体を有する。切断機本体は、スライドバーと直交する軸方向に延出しかつ刃具が取付けられる出力軸を有する。切断機本体は、出力軸を駆動させる動力源であり、刃具が垂直の状態において前方から見て刃具とスライドバーの間に設けられかつスライドバーよりも上方に位置する電動モータを有する。切断機本体は、電動モータのモータ軸の駆動力を出力軸に伝達する動力伝達部を有する。動力伝達部は、前方から見て刃具とスライドバーの間に設けられかつ切断機本体が上死点に位置する際にスライドバーより上方に位置する。
【0009】
したがって電動モータと出力軸の間に動力伝達部を設けることにより、切断機本体が上死点から下死点までのいずれの位置である場合でも電動モータをスライドバーよりも上方に配置できる。そのため刃具をスライドバーに対して近づけて配置できる。これによりしかも切断機本体が上死点に位置する場合、電動モータと動力伝達部がスライドバーよりも上方に位置する。そのため切断機本体が上死点に位置する状態で、刃具の切り込み位置の視認性が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施例に係る卓上切断機を左方から見た斜視図である。
卓上切断機を右方から見た斜視図である。
切断機本体が後端に位置する状態の卓上切断機を右方から見た斜視図である。
切断機本体が上死点に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。
切断機本体が下死点に位置しかつ後端に位置する状態の卓上切断機の左側面図である。
切断機本体が下死点に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。
切断機本体が下死点に位置しかつ後端に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。
切断機本体が下死点に位置する状態の卓上切断機の平面図である。
切断機本体が下死点に位置しかつ後端に位置する状態の卓上切断機の平面図である。
切断機本体が下死点に位置する状態の卓上切断機の正面図である。
切断機本体が下死点に位置しかつ左方に傾動した状態の卓上切断機の正面図である。
切断機本体が下死点に位置しかつ右方に傾動した状態の卓上切断機の正面図である。
切断機本体が上死点に位置する状態の卓上切断機の後面図である。
図4中のXIV-XIV線断面矢視図である。
図4中のXV-XV線断面矢視図である。
第2実施例に係る卓上切断機の切断機本体が上死点に位置する状態を示す左側面図である。
切断機本体が上死点に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。
切断機本体が上死点に位置しかつ後端に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。
切断機本体が下死点に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。
切断機本体が下死点に位置しかつ後端に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。
図17中のXXI-XXI線断面矢視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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