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公開番号
2024101993
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-30
出願番号
2023208970
出願日
2023-12-12
発明の名称
不織布およびエアフィルター濾材
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D04H
1/54 20120101AFI20240723BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】本発明は、高捕集効率と低圧力損失を兼ね備えた、エアフィルター濾材に好適な不織布を提供する。
【解決手段】繊維径が1.0μm未満であって平均繊維径R1が0.01~0.90μmの繊維A、繊維径が1.0μm以上10μm未満であって平均繊維径R2が1.2~7.5μmの繊維B、繊維径が10μm以上であって平均繊維径R3が15~50μmの繊維Cおよび熱接着性の繊維Dを含み、繊維A~Dが有機繊維であることを特徴とする不織布である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
繊維径が1.0μm未満であって平均繊維径R1が0.01~0.90μmの繊維A、繊維径が1.0μm以上10μm未満であって平均繊維径R2が1.2~7.5μmの繊維B、繊維径が10μm以上であって平均繊維径R3が15~50μmの繊維Cおよび熱接着性の繊維Dを含み、繊維A~Dが有機繊維であることを特徴とする不織布。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
平均繊維径比(R2/R1)が5~50であり、平均繊維径比(R3/R2)が2~20であることを特徴とする請求項1記載の不織布。
【請求項3】
請求項1または2に記載の不織布を用いてなるエアフィルター濾材。
【請求項4】
請求項3に記載のエアフィルター濾材を用いてなるエアフィルター。
【請求項5】
請求項4に記載のエアフィルターを備えているファンフィルターユニット。
【請求項6】
請求項4に記載のエアフィルターを備えているクリーンルームまたは半導体製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアフィルター濾材に好適な不織布とエアフィルター濾材に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、空間の清浄化に対する要求が高まっており、粒径2.5μm以下のダストによる健康問題への対策や、半導体や医薬品の製造における無塵化等、住環境から産業にいたる幅広い分野で、空気中の微細なダストを除去するエアフィルターが使用されている。特に、クリーンルームや半導体製造装置等、極めて高度に清浄な空気を必要とする空間においては、HEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air filter)やULPAフィルター(Ultra Low Penetration Air filter)に代表される、高性能なエアフィルターが使用されている。
【0003】
従来より、HEPAフィルターやULPAフィルターのエアフィルター濾材には、ガラス繊維製の不織布や、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製の多孔膜が用いられている。しかしながら、ガラス繊維製の不織布およびPTFE製の多孔膜からなるエアフィルター濾材はいずれも、使用後に埋立処分されており、環境負荷が大きいという課題があった。
【0004】
そこで、近年の環境意識の高まりにより、より環境負荷の小さい、極細のポリエステル繊維からなり、優れたフィルター性能を有する不織布が種々提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1では、繊維直径が200~800nmのナノファイバーと、ナノファイバーよりも太い繊維、バインダー繊維の3種類のポリエステル繊維を含む不織布を用いたエアフィルター濾材が提案されている。この提案によると、プリーツ性および耐風圧変形性に優れる低圧力損失と高捕集性能を有するエアフィルター濾材を提供することができるとしている。
【0006】
また、特許文献2では、繊維直径が100~1000nmのナノファイバーと、繊維直径が4~12μmの繊維、バインダー繊維の3種類のポリエステル繊維を含む不織布を用いたエアフィルター濾材が提案されている。この提案によると、地合いの均一性に優れ、かつ薄膜でプリーツ加工性に優れる低圧力損失と高捕集性能を有するエアフィルター濾材を提供することができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-140495号公報
特開2022-105839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1記載の方法では、プリーツ性および耐風圧変形性に優れる不織布を得ることはできるものの、HEPAフィルターやULPAフィルターに必要とされる捕集効率には未達であり、低圧力損失と高捕集効率の両立という観点においても効果が不十分であった。
【0009】
また、特許文献2記載の方法では、薄膜でプリーツ加工性に優れる不織布を得ることができ、さらにHEPAフィルターやULPAフィルターに必要とされる捕集効率に到達し得る一方で、圧力損失は高いものであり、低圧力損失と高捕集効率の両立という観点においては効果が不十分であった。
【0010】
本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解決し、高捕集効率と低圧力損失を兼ね備えた、エアフィルター濾材に好適な不織布及びそれを用いたエアフィルター濾材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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