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公開番号2024146218
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058996
出願日2023-03-31
発明の名称状態監視システム
出願人東レ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類A61B 5/00 20060101AFI20241004BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ウェアラブルデバイスの装着者に異常が生じ、対応が必要な場合に、迅速かつ適切に対応することができる状態監視システムを提供すること。
【解決手段】被検体に装着される測定器が測定した生体情報に基づいて前記被検体の状態を解析する解析システムと、解析システムと通信可能であり、被検体の状態の解析結果を受信する受信端末と、を備える状態監視システムであって、解析システムは、生体情報に基づいて、被検体の測定状態を判定する判定部と、判定部による判定結果を受信端末に送信するか否かについて被検体からの回答を受け付ける回答受付部と、回答受付部が受け付けた回答に応じて判定結果を受信端末に送信させる制御部と、を有し、受信端末は、判定結果を受信する通信部と、判定結果を出力する出力部と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被検体に装着される測定器が測定した生体情報に基づいて前記被検体の状態を解析する解析システムと、
前記解析システムと通信可能であり、前記被検体の状態の解析結果を受信する受信端末と、
を備える状態監視システムであって、
前記解析システムは、
前記生体情報に基づいて、前記被検体の測定状態を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を前記受信端末に送信するか否かについて前記被検体からの回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた回答に応じて前記判定結果を前記受信端末に送信させる制御部と、
を有し、
前記受信端末は、
前記判定結果を受信する通信部と、
前記判定結果を出力する出力部と、
を有する状態監視システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記解析システムは、
前記測定器の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部、
をさらに有し、
前記制御部は、前記判定結果とともに、前記位置情報を前記受信端末に送信させ、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記位置情報を出力する、
請求項1に記載の状態監視システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記判定結果とともに、救護設備の設置場所に関する情報を前記受信端末に送信させ、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記救護設備の設置場所に関する情報を出力する、
請求項1に記載の状態監視システム。
【請求項4】
前記解析システムと前記受信端末とが一体的に構成される、
請求項1~3のいずれか一つに記載の状態監視システム。
【請求項5】
被検体に装着される測定器が測定した生体情報に基づいて前記被検体の状態を解析する解析システムと、
前記被検体の状態の解析結果を受信する受信端末と、
前記解析システムおよび前記受信端末とそれぞれ通信可能なサーバと、
を備える状態監視システムであって、
前記解析システムは、
前記生体情報に基づいて、前記被検体の状態を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を前記受信端末に送信するか否かについて前記被検体からの回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた回答に応じて前記判定結果を前記受信端末に送信させる制御部と、
を有し、
前記受信端末は、
前記判定結果を受信する通信部と、
前記判定結果を出力する出力部と、
を有し、
前記サーバは、前記解析システムから受信した判定結果を、前記受信端末に送信する、
状態監視システム。
【請求項6】
当該状態監視システムは、複数の前記受信端末を備え、
前記解析システムは、
前記測定器の位置を示す第1の位置情報を取得する第1の位置情報取得部、
をさらに有し、
前記受信端末は、
当該受信端末の位置を示す第2の位置情報を取得する第2の位置情報取得部、
をさらに有し、
前記サーバは、
前記第1および第2の位置情報に基づいて前記判定結果を送信する受信端末を選択する選択部、
をさらに有し、
前記制御部は、前記判定結果とともに、前記第1の位置情報を前記受信端末に送信させ、
前記通信部は、前記サーバに、前記第2の位置情報を送信し、
前記サーバは、前記選択部が選択した受信端末に前記判定結果を送信する、
請求項5に記載の状態監視システム。
【請求項7】
前記サーバは、前記判定結果とともに、救護設備の設置場所に関する情報を前記受信端末に送信させ、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記救護設備の設置場所に関する情報を出力する、
請求項5に記載の状態監視システム。
【請求項8】
前記サーバは、
前記判定結果とともに、当該受信端末を所持する看守者に対する対応を指示する指示情報を作成する命令部、
をさらに有し、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記指示情報を出力する、
請求項5または7に記載の状態監視システム。
【請求項9】
前記解析システムと前記受信端末とが一体的に構成される、
請求項5に記載の状態監視システム。
【請求項10】
前記サーバは、各受信端末に対し、互いに異なる指示情報を送信する、
請求項6に記載の状態監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報に基づいて被検体の状態を監視する状態監視システムに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
生体から取得される様々な情報(生体情報)は、その生体の身体状態、心理状態を把握する上で重要な情報である。生体情報は、例えば、心電、脈波、体温および血圧などが挙げられる。このうち、心電情報は、被検体の体表面に取り付けた電極によって心臓の電位を測定する。心電情報を取得するデバイスとして、hitoe(登録商標)のような、被検体に装着するウェアラブルの心電計が知られている。このようなウェアラブルデバイスを身体に装着し、生体情報を取得することによって日常的に健康管理や運動効果の最適化などが可能となるため、近年のヘルスケア需要拡大に伴い、普及が進んでいる。
【0003】
ウェアラブルデバイスによる生体情報の取得については、見守り用途での活用が検討されている。具体的には、建設現場といった作業負荷の大きい職場にて、従業員の状態監視を行うことで、従業員の怪我や疾患をいち早く発見したり、職場環境の改善に繋げたりすることが可能となる。
【0004】
例えば、特許文献1には、ウェアラブルデバイスから生体情報を取得し、装着者の作業負荷を判定して管理サーバに集約したり、管理サーバを介して管理者へ報知したりすることが記載されている。また、特許文献2には、ウェアラブルデバイスから生体情報を取得し、装着者の状態を判定し、異常があった場合に管理サーバを介して緊急連絡を行ったり、アラートによって周囲の人に報知したりすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6192885号公報
特開2011-066861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1、2に記載の方法では、装着者に異常があり救護などが必要になった場合に、管理サーバを介して、予め設定されている管理者や緊急連絡先へ報知し、そこから救護員を派遣することになるため、初動に時間を要し、救護が遅くなってしまうおそれがあった。また、特許文献2に記載の方法では、アラートを用いて周囲の人に報知し、救護を依頼することになるため、音の届く範囲に人がいない場合や、騒音や遮蔽物などの周囲環境によって音が届かない場合など、救護が困難となるおそれがあった。これらの課題は、装着者の異常の内容によっては命にもかかわるため、周囲環境によらず、迅速に対応することが求められる。
【0007】
本発明は、上記課題を解決し、ウェアラブルデバイスの装着者に異常が生じ、対応が必要な場合に、迅速かつ適切に対応することができる状態監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明の状態監視システムは、以下の構成からなる。
(1)被検体に装着される測定器が測定した生体情報に基づいて前記被検体の状態を解析する解析システムと、
前記解析システムと通信可能であり、前記被検体の状態の解析結果を受信する受信端末と、
を備える状態監視システムであって、
前記解析システムは、
前記生体情報に基づいて、前記被検体の測定状態を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を前記受信端末に送信するか否かについて前記被検体からの回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた回答に応じて前記判定結果を前記受信端末に送信させる制御部と、
を有し、
前記受信端末は、
前記判定結果を受信する通信部と、
前記判定結果を出力する出力部と、
を有する状態監視システム。
【0009】
(2)前記解析システムは、
前記測定器の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部、
をさらに有し、
前記制御部は、前記判定結果とともに、前記位置情報を前記受信端末に送信させ、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記位置情報を出力する、
(1)に記載の状態監視システム。
【0010】
(3)前記制御部は、前記判定結果とともに、救護設備の設置場所に関する情報を前記受信端末に送信させ、
前記出力部は、前記判定結果とともに、前記救護設備の設置場所に関する情報を出力する、
(1)に記載の状態監視システム。
(【0011】以降は省略されています)

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