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公開番号
2024139908
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023050848
出願日
2023-03-28
発明の名称
人工皮革およびその製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D06N
3/00 20060101AFI20241003BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】 高い断熱性、柔軟性、そして、軽量性を兼ね備えた人工皮革を提供すること。
【解決手段】 平均単繊維径が40μm以上80μm以下の中空繊維で構成されてなる不織布を含む繊維構造体と、高分子弾性体と、を構成要素として備える人工皮革であって、前記中空繊維は、中空部の平均径が4μm以上20μm以下であり、かつ、中空率が40%以上95%以下である、人工皮革。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
平均単繊維径が40μm以上80μm以下の中空繊維で構成されてなる不織布を含む繊維構造体と、高分子弾性体と、を構成要素として備える人工皮革であって、前記中空繊維は、中空部の平均径が4μm以上20μm以下であり、かつ、中空率が40%以上95%以下である、人工皮革。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記人工皮革に占める高分子弾性体の質量割合が10質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載の人工皮革。
【請求項3】
前記高分子弾性体が親水性基を有する、請求項1または2に記載の人工皮革。
【請求項4】
海成分と島成分とからなり、平均単繊維径が40μm以上80μm以下の海島型複合繊維で構成されてなる不織布を含む繊維構造体を形成する工程と、
前記繊維構造体に高分子弾性体を付与して、高分子弾性体付与シートを形成する工程と、
前記高分子弾性体付与シートに含まれる繊維構造体の海島型複合繊維の島成分を除去し、中空繊維を形成する工程と、
を有する請求項1または2に記載の人工皮革の製造方法であって、
前記海成分がポリエステルであり、
前記島成分が、数平均分子量が500以上3500以下であるポリアルキレングリコールが5質量%以上15質量%以下共重合されてなる共重合ポリエステル樹脂である、人工皮革の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は人工皮革およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車内装材、家具および衣料等の用途においては、機械的特性、軽量性、柔軟性および断熱性を兼ね備えた人工皮革が求められている。軽量性に優れた人工皮革としては、極細繊維から形成された繊維構造体を含む人工皮革が知られている。
【0003】
この繊維構造体は、例えば、海島型複合繊維からなる繊維構造体から、海成分のみを選択的に溶解除去することにより得ることができる。そして、より軽量な人工皮革を得る手段の一つとして、極細繊維を中空繊維とした人工皮革が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、極細中空繊維を主体とする不織布と弾性重合体を構成成分として備えるシート状物であって、極細中空繊維はその内部に繊維長手方向に延在する中空部を有し、該中空部は該極細中空繊維の横断面を観察したとき特定数観察できるものであり、かつ、当該横断面における該中空部の総面積が特定の範囲のシート状物が提案されている。そして、これによれば、中実繊維同様の高い機械的特性を有し、柔軟かつ軽量で風合いに優れた人工皮革に好適なシート状物が得られる旨が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、特定の収縮率である中空繊維(A)を特定量含有するある繊維絡合体を、一定量熱収縮させた不織布であって、該不織布中の収縮処理後の中空繊維(A’)の中空率、不織布の見掛密度、かつ不織布の単位面積・単位重量当りに換算した引張り強さが特定の範囲である不織布に弾性重合体を含浸させた人工皮革が提案されている。そして、これによれば、十分に軽く、強度があり、柔軟性と充実感に富み、かつ挫掘性の少ないものであり、特に靴用素材として有用なものである旨が記載されている。
【0006】
さらに、特許文献3には、極細繊維(A)と特定個の中空部を有する繊維(B)が、三次元絡合している不織布と高分子弾性体とからなる人工皮革基体において、(A)/(B)の重量比が特定の範囲であり、かつ繊維(B)の該中空部が一定の条件を満足する人工皮革基体が提案されている。そして、これによれば、スポーツシューズ等の用途に耐えうる機械的物性を持ち、屈曲回復性に優れた、柔軟で軽量な人工皮革基体が得られる旨、記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-66542号公報
国際公開第2000/22217号
特開2002-242077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1で提案されるような技術では、柔軟かつ軽量な人工皮革とすることができるが、特許文献1で何ら検討されていない、断熱性についてはまだ改善の余地がある。
【0009】
また、特許文献2で提案されるような技術では、一定の柔軟性を有する人工皮革とすることができるが、衣料に用いることができるようなレベルの柔軟性は得られず、また、断熱性も十分ではない。
【0010】
そして、特許文献3で提案されるような技術でも、ある程度の機械的物性、柔軟性、軽量化を達成することができるが、断熱性についてはまだ改善の余地がある。
(【0011】以降は省略されています)
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