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公開番号
2024137619
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023169360
出願日
2023-09-29
発明の名称
多孔性フィルム
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
H01M
50/451 20210101AFI20240927BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】耐ブロッキング性、及び接着性に優れた多孔性フィルムを提供すること。
【解決手段】多孔質基材と、該多孔質基材の少なくとも一方の面に、無機粒子とフッ素含有重合体粒子を含有する多孔質層とを有し、前記フッ素含有重合体粒子はフッ素含有(メタ)アクリル酸エステル単量体(A)由来の構造単位(X)を、単量体100質量%中、5質量%以上30質量%未満、および(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-1)、(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-2)を含み、構造単位(X)が下記一般式(1)で表され、構造単位(Y-1)がシクロヘキシルアクリレート等、構造単位(Y-2)がイソボルニルアクリレート等である、多孔性フィルム。
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(式中、R
1
は水素またはメチル基、R
2
はフッ素を含む炭素数1~10の炭化水素基)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
多孔質基材と、該多孔質基材の少なくとも一方の面に、無機粒子とフッ素含有重合体粒子を含有する多孔質層とを有し、前記フッ素含有重合体粒子はフッ素含有(メタ)アクリル酸エステル単量体(A)由来の構造単位(X)を、単量体100質量%中、5質量%以上30質量%未満、および(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-1)、(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-2)を含み、前記フッ素含有(メタ)アクリル酸エステル単量体(A)由来の構造単位(X)が下記一般式(1)、前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-1)および(Y-2)が下記一般式(2)で表される多孔性フィルム。
TIFF
2024137619000011.tif
38
170
TIFF
2024137619000012.tif
38
170
(式(1)(2)中、R1は水素またはメチル基、R2はフッ素を含む炭素数1~10の炭化水素基、R3は炭素数5~10の脂環式炭化水素基からなる群から選ばれる基、a,bは重合度を表す。)
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記多孔質層の表面のフッ素含有重合体粒子の占有率が60%以上95%未満であり、前記多孔質層を厚さ方向に3等分し、前記多孔質基材に接する領域を領域Aとし、領域Aに接する領域を領域B、領域Bに接する領域を領域Cとするとき、下記(a)から(c)を満たす請求項1に記載の多孔性フィルム。
(a)前記領域Cのフッ素含有重合体粒子の含有率αが、前記多孔性フィルム中の全フッ素含有重合体粒子含有量の60%以上90%以下であること。
(b)前記領域Bのフッ素含有重合体粒子の含有率βが、前記多孔性フィルム中の全フッ素含有重合体粒子含有量の10%以上40%以下であること。
(c)前記領域Aのフッ素含有重合体粒子の含有率γが、前記多孔性フィルム中の全フッ素含有重合体粒子含有量の10%以下であること。
【請求項3】
バーコビッチ型ダイヤモンド圧子を用いたナノインデンテーション法で1mN/minの負荷速度で30秒間圧入した後、0.5mNまで除荷した際の、次式で示す押込み深さ率h(0)が20以上30以下である請求項1または2に記載の多孔性フィルム。
h(0)=Pd(0)/d×100
・Pd(0):1mN/minの負荷速度で30秒間圧入した後、0.5mNまで除荷した際の押込み深さ(μm)
・d:多孔質層の初期厚み(μm)
【請求項4】
前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-1)がシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、t-ブチルシクロヘキシルアクリレート、3,3,5-トリメチルシクロヘキシルアクリレートのうち少なくとも1つを含み、前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-2)がイソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレートのうち少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の多孔性フィルム。
【請求項5】
前記フッ素含有重合体粒子が、前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-1)と前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-2)を合計60質量%以上90質量%以下含む、請求項1または2に記載の多孔性フィルム。
【請求項6】
前記フッ素含有重合体粒子の目付量が、0.01g/m
2
以上1.00g/m
2
以下である請求項1または2に記載の多孔性フィルム。
【請求項7】
前記フッ素含有重合体粒子の、ガラス転移温度(Tg)が55~100℃である請求項1または2に記載の多孔性フィルム。
【請求項8】
前記フッ素含有重合体粒子の、体積平均粒子径が10nm以上500nm以下である請求項1または2に記載の多孔性フィルム。
【請求項9】
前記多孔質層の膜厚が、0.10μm以上5.0μm以下である請求項1または2に記載の多孔性フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多孔性フィルムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池は、スマートフォン、タブレット、携帯電話、ノートパソコンなどのポータブルデジタル機器用途、および電気自動車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車などの自動車用途など、幅広く使用されている。これに搭載するセパレータには用途に応じて様々な特性が要求されており、電極とセパレータである多孔性フィルムの接着要求を満足すべく様々な提案がなされている(例えば特許文献1~4を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7094968号公報
特許第6659081号公報
特許第6051731号公報
特許第6105816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、電極との接着機能を有する多孔性フィルムには、多孔性フィルムを製造する過程において、製造したロール状の多孔性フィルムの内部において、多孔性フィルム同士の表面が相互に密着して剥がしにくい状態が発生しやすくなる課題がある。この状態をブロッキングという。耐ブロッキング性を損なわず、優れた電極との接着機能を有する多孔性フィルムは、未だ確立されていなかった。
【0005】
本発明は、耐ブロッキング性、及び接着性に優れた多孔性フィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の多孔性フィルムは以下の構成を有する。
(1)多孔質基材と、該多孔質基材の少なくとも一方の面に、無機粒子とフッ素含有重合体粒子を含有する多孔質層とを有し、前記フッ素含有重合体粒子はフッ素含有(メタ)アクリル酸エステル単量体(A)由来の構造単位(X)を、単量体100質量%中、5質量%以上30質量%未満、および(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-1)、(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-2)を含み、前記フッ素含有(メタ)アクリル酸エステル単量体(A)由来の構造単位(X)が下記一般式(1)、前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-1)および(Y-2)が下記一般式(2)で表される多孔性フィルム。
【0007】
TIFF
2024137619000001.tif
38
170
【0008】
TIFF
2024137619000002.tif
36
170
【0009】
(式(1)(2)中、R1は水素またはメチル基、R2はフッ素を含む炭素数1~10の炭化水素基、R3は炭素数5~10の脂環式炭化水素基からなる群から選ばれる基、a,bは重合度を表す。)
(2)前記多孔質層の表面のフッ素含有重合体粒子の占有率が60%以上95%未満であり、前記多孔質層を厚さ方向に3等分し、前記多孔質基材に接する領域を領域Aとし、領域Aに接する領域を領域B、領域Bに接する領域を領域Cとするとき、下記(a)から(c)を満たす(1)に記載の多孔性フィルム。
(a)前記領域Cのフッ素含有重合体粒子の含有率αが、前記多孔性フィルム中の全フッ素含有重合体粒子含有量の60%以上90%以下であること。
(b)前記領域Bのフッ素含有重合体粒子の含有率βが、前記多孔性フィルム中の全フッ素含有重合体粒子含有量の10%以上40%以下であること。
(c)前記領域Aのフッ素含有重合体粒子の含有率γが、前記多孔性フィルム中の全フッ素含有重合体粒子含有量の10%以下であること。
(3)バーコビッチ型ダイヤモンド圧子を用いたナノインデンテーション法で1mN/minの負荷速度で30秒間圧入した後、0.5mNまで除荷した際の、次式で示す押込み深さ率h(0)が20以上30以下である(1)または(2)に記載の多孔性フィルム。
h(0)=Pd(0)/d×100
・Pd(0):1mN/minの負荷速度で30秒間圧入した後、0.5mNまで除荷した際の押込み深さ(μm)
・d:多孔質層の初期厚み(μm)
(4)前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-1)がシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、t-ブチルシクロヘキシルアクリレート、3,3,5-トリメチルシクロヘキシルアクリレートのうち少なくとも1つを含み、前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-2)がイソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレートのうち少なくとも1つを含む、(1)から(3)のいずれかに記載の多孔性フィルム。
(5)前記フッ素含有重合体粒子が、前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-1)と前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(B)由来の構造単位(Y-2)を合計60質量%以上90質量%以下含む、(1)から(4)のいずれかに記載の多孔性フィルム。
(6)前記フッ素含有重合体粒子の目付量が、0.01g/m2以上1.00g/m2以下である(1)から(5)のいずれかに記載の多孔性フィルム。
(7)前記フッ素含有重合体粒子の、ガラス転移温度(Tg)が55~100℃である(1)から(6)のいずれかに記載の多孔性フィルム。
(8)前記フッ素含有重合体粒子の、体積平均粒子径が10nm以上500nm以下である(1)から(7)のいずれかに記載の多孔性フィルム。
(9)前記多孔質層の膜厚が、0.10μm以上5.0μm以下である(1)から(8)のいずれかに記載の多孔性フィルム。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、耐ブロッキング性および接着性に優れた多孔性フィルムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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