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公開番号2024092873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022209092
出願日2022-12-26
発明の名称微細霧発生装置
出願人個人
代理人個人
主分類B05B 3/10 20060101AFI20240701BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】簡易な構造でありながら、回転体の回転速度の高速化および円板形状の大径化を図って微細霧の大容量化を実現し、装置の耐久性および生産効率の両方を高めることができる微細霧発生装置を提供する。
【解決手段】本開示の回転体20の外周面22の円環状球面部22Bにおいて回転体20の回転軸C1からの径方向での離間距離が略同一となるように、複数の第1の磁石41(第1の磁性体の一例)のそれぞれがその周方向に亘って略等間隔に配設される。第1の磁石41とは極性が同一である複数の第2の磁石42(第2の磁性体)が、回転体20の回転方向で略等間隔に配設され、かつ回転体20が回転駆動部30によって回転駆動されて第1の磁石41に近接した際にその磁力が第1の磁石41に対して及ぶように第1の磁石41のそれぞれに対向して配設される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
その周方向に亘って略均一な球面部を有してその内部に液体が供給される窪み部が形成され、前記球面部の中心軸とその回転軸とが一致して配設される回転体と、
前記回転体の回転軸とその駆動軸が一致して配設され、前記回転体を回転駆動する回転駆動部と、を含み、
前記回転体の外周面の少なくとも一部分は、径方向外方に行くに従って前記窪み部の開口方向に向かって傾斜する傾斜面が前記回転体の周方向に亘って略均一に形成され、
前記傾斜面において前記回転体の前記回転軸からの径方向での離間距離が略同一となるように、複数の第1の磁性体のそれぞれがその周方向に亘って略等間隔に配設され、
前記第1の磁性体と極性が同一である複数の第2の磁性体が、前記回転体の回転方向で略等間隔に配設され、かつ前記回転体が前記回転駆動部によって回転駆動されて前記第1の磁性体に近接した際にその磁力が前記第1の磁性体に対して及ぶように前記第1の磁性体のそれぞれに対向して配設される、
微細霧発生装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
その周方向に亘って略均一な球面部を有してその内部に液体が供給される窪み部が形成され、前記球面部の中心軸とその回転軸とが一致して配設される回転体と、
前記回転体の回転軸とその駆動軸が一致して配設され、前記回転体を回転駆動する回転駆動部と、を含み、
前記回転体の外周面の少なくとも一部分は、径方向外方に行くに従って前記窪み部の開口方向に向かって傾斜する傾斜面が前記回転体の周方向に亘って略均一に形成され、
前記傾斜面において前記回転体の前記回転軸からの径方向での離間距離が略同一となるように、第1の磁性体がその周方向に亘って帯状に延設され、
前記第1の磁性体と極性が同一である複数の第2の磁性体が、前記回転体の回転方向で略等間隔に配設され、かつその磁力が前記第1の磁性体に対して及ぶように前記第1の磁性体に対向して配設される、
微細霧発生装置。
【請求項3】
前記回転体が前記回転駆動部によって回転駆動されて前記第1の磁性体および前記第2の磁性体のそれぞれが最も近接するときに前記第1の磁性体の磁力面と前記第2の磁性体の磁力面とが略平行となるように、前記第1の磁性体および前記第2の磁性体は配置される、
請求項1または2に記載の微細霧発生装置。
【請求項4】
前記傾斜面は、凸曲面を有して形成される、
請求項1または2に記載の微細霧発生装置。
【請求項5】
前記窪み部は、その底部に平坦面を有し、
前記球面部は、円環状に形成されて、その内縁で前記平坦面の周縁に連結する、
請求項1または2に記載の微細霧発生装置。
【請求項6】
前記第1の磁性体の個数は、前記第2の磁性体の個数の自然数倍である、
請求項1に記載の微細霧発生装置。
【請求項7】
前記第2の磁性体の個数は、前記第1の磁性体の個数の自然数倍である、
請求項1に記載の微細霧発生装置。
【請求項8】
前記液体が海水である、
請求項1または2に記載の微細霧発生装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば、海水などの液体を微細な霧状にすることで自然塩などを生産することが可能な微細霧発生装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
海水などの液体を微細な霧状(微細霧)にする装置として、本発明の発明者は、高速で回転する回転円板の中央部に対し海水などの液体を供給し、その供給される液体が遠心力によって、回転円板の表面に沿って均一な膜厚を有して拡散するものを提案している(たとえば特許文献1参照)。また、この提案の装置では、回転円板の外周縁にストッパー壁が立設され、前述の拡散する液体がそのストッパー壁に衝突して、さらに飛散することで微細霧が発生する。その微細霧の発生により、水分が蒸発されることで自然塩が生産される。
【0003】
また、本発明の発明者は、回転円板の外周縁に配設されるストッパー壁の代わりに、回転円板の外周から所定の隙間空間を在して、跳ね返り壁を近接して配置するものも提案している(たとえば特許文献2参照)。この提案の装置では、回転円板と跳ね返り壁が分離して設けられるため、高速回転時に装置本体に曲げ応力またはせん断力などの発生が抑制される。その結果、この提案の装置では、装置自体の損傷を防止し、長寿命化を図ることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-12390号公報
特開2008-132445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のように、前記特許文献1および前記特許文献2に記載の装置はいずれも、回転円板の中央部に液体を供給してそれを遠心力の作用を利用して、径方向外側に配置される障害壁(ストッパー壁または跳ね返り壁)に衝突させて、微細霧を発生させるものである。
【0006】
この種の装置では、微細霧の発生量および遠心力の強さには相関があるといえ、遠心力の作用を効果的に得るためには回転円板を高速回転させることが必須である。具体的には、モータによって回転円板を回転駆動させる際、そのモータ軸および回転円板の高速回転時の、歳差運動または軸ブレを防ぎ、回転円板の支持の安定化を図る必要がある。また、微細霧の大容量化を図るためには、回転円板を大型化することも必要である。
【0007】
しかしながら、前述の特許文献1および特許文献2の装置では、回転円板のさらなる高速回転化および大型化、さらには液体の供給量の増加を実現することが難しく、微細霧の大容量化を図ることが困難であった。前記特許文献1および前記特許文献2の装置は、改善の余地があったといえる。
【0008】
また、液体の単位時間当たりの供給量はマクロ的に視れば略均一と見なすことが可能であるが、ミクロ的に視れば微小に変動する。回転円板の回転数が毎分5千回転から1万回転程度になると、微小といえどもその変動(アンバランス)によって、モータ軸の揺れが発生する可能性がある。その場合、モータ軸を支持する軸受が損傷しついには破壊され、結果的にモータ自体が破損する可能性がある。モータが破損した場合、その交換および修理に時間を要し、微細霧の生産効率が下がるおそれがある。また、モータの破損に備えて予備のモータを複数用意する必要があるなど非効率的となる。
【0009】
さらに、この種の装置は液体が常時供給されて稼働されるものであるため、部品点数が少なく構造が簡素であることが望ましい。この場合、保守管理が容易になるとともに装置の耐久性を高め長寿命化が図ることが可能となる。
【0010】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構造でありながら、回転体の回転速度の高速化および円板形状の大径化を図って微細霧の大容量化を実現し、装置の耐久性および生産効率の両方を高めることができる微細霧発生装置を提供する。また、液体の供給量が経時的にマクロ的またはミクロ的に変動する場合でも、回転駆動部の駆動軸を安定して支持し、回転駆動の破損を防止することができる微細霧発生装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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