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公開番号2024121266
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028274
出願日2023-02-27
発明の名称無機系塗料の塗装方法
出願人菊水化学工業株式会社
代理人
主分類B05D 1/36 20060101AFI20240830BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】ジオポリマーを主成分とした無機系塗材により形成された塗膜の強度や層間の付着力が十分で、塗膜表面が硬い塗膜構造を得ることができる無機系塗材の塗装方法を提供する。
【解決手段】潜在水硬性物質とアルカリ化合物から構成されるジオポリマーを主成分とした無機系塗材の塗装方法であって、塗装下地に対して、前記無機系塗材を塗布し、乾燥させ、1層目の塗膜を形成させた後に、前記無機系塗材により2層目の塗膜を形成させることで、ジオポリマーを主成分とした無機系塗材により形成された塗膜の強度や層間の付着力が十分で、塗膜表面が硬い塗膜構造を得ることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
潜在水硬性物質とアルカリ化合物から構成されるジオポリマーを主成分とした無機系塗材の塗装方法であって、
塗装下地に対して、
前記無機系塗材を塗布し、乾燥させ、1層目の塗膜を形成させた後に、
更に、前記無機系塗材により2層目の塗膜を形成させる
無機系塗材の塗装方法。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
1層目の無機系塗材の粘度がB型粘度計で20rpm、23℃で測定した際に150~35000mPa・sの範囲であり、その塗布量が100~3000g/m

の範囲であり、2層目の無機系塗材の粘度がB型粘度計で20rpm、23℃で測定した際に50~35000mPa・sの範囲であり、その塗布量が50~2000g/m

の範囲である請求項1に記載の無機系塗材の塗装方法。
【請求項3】
前記塗装下地のpHが7~14の範囲を示すものである請求項1又は請求項2に記載の無機系塗材の塗装方法。
【請求項4】
前記塗装下地が、下地に対して、潜在水硬性物質とアルカリ化合物から構成されるジオポリマーを主成分とした無機系下地調整塗材を塗布し、下地調整材層を形成させたものである請求項1又は請求項2に記載の無機系塗材の塗装方法。
【請求項5】
前記下地のpHが7~14の範囲を示すものである請求項4に記載の無機系塗材の塗装方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、建物などの構造物の内外壁面などの壁面に塗布する塗材であり、その塗料の中でもバインダー成分にジオポリマーを用いた無機系塗材の塗装方法に関するもので、その利用分野は、主に建築や土木分野である。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から建物などの構造物の内外壁面などの壁面に塗布する塗材として、合成樹脂エマルションなどの有機系の結合材を主成分としたものやセメントなどの無機系の結合材を用いたものなどが数多く存在している。
これらの塗料により形成された塗膜は、壁面の耐久性を向上させることや意匠性向上のために用いられている。
【0003】
これらの中でも、塗装対象の面がコンクリートなどには、セメントと合成樹脂エマルションとを混合したものやセメントなどの無機系の結合材を用いたものも用いられることもある。
このセメントなどの無機系の結合材を用いたものは、形成された塗膜の強度や使い勝手、入手の容易さなどにより多く用いられることがある。その中でも特開2021-1260号公報には、高炉スラグ系塗料が提案されている。
【0004】
これは、高炉スラグを含有する安定化された高炉スラグ水性懸濁液を主材の主要成分とし、該懸濁液の水硬反応を誘発させる珪酸ナトリウムもしくは炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが溶解したアルカリ性液体を水硬反応誘発剤として、前記主剤と水硬反応誘発剤とを別々にパッケージしてなることを特徴とする高炉スラグ系2剤型塗料が記載されている。
【0005】
これにより、高炉スラグを用いた場合でもアルミナセメントの場合と同様の効果が得ることができたものであって、高炉スラグを主要成分とする液体懸濁液からなる液状の無機系素材と、その流体懸濁液を用いた高炉スラグ系2剤型もしくは1剤型水性塗料を得ることができるものであった。
この水性塗料により常温で硬化し強度の高いもので、耐水性や耐候性などの各種物性の優れた塗膜を得ることができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-1260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような塗料の場合、塗料中に含まれるアルカリ成分が、下地に分散媒である水と一緒に吸収され、塗膜全体の強度が不十分な場合がある。又、その塗膜表面では分散媒が速く蒸発することで、アルカリ成分の働きが十分でなく、塗膜表面強度が低くなることがある。
本開示は、ジオポリマーを主成分とした無機系塗材により形成された塗膜の強度や層間の付着力が十分であり、塗膜表面が硬い塗膜構造を得ることができる無機系塗材の塗装方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
潜在水硬性物質とアルカリ化合物から構成されるジオポリマーを主成分とした無機系塗材の塗装方法であって、塗装下地に対して、前記無機系塗材を塗布し、乾燥させ、1層目の塗膜を形成させた後に、更に、前記無機系塗材により2層目の塗膜を形成させることである。
このことにより、ジオポリマーを主成分とした無機系塗材により形成された塗膜の強度や層間の付着力が十分であり、塗膜表面が硬い塗膜構造を得ることができるものである。
【0009】
1層目の無機系塗材の粘度がB型粘度計で20rpm、23℃で測定した際に150~35000mPa・sの範囲であり、その塗布量が100~3000g/m

の範囲であり、2層目の無機系塗材の粘度がB型粘度計で20rpm、23℃で測定した際に50~35000mPa・sの範囲であり、その塗布量が50~2000g/m

の範囲である。
これにより、ジオポリマーを主成分とした無機系塗材により形成された塗膜が比較的厚くなり、塗膜全体のアルカリ成分を十分に確保することができ、塗膜全体の強度をより十分なものとすることができる。
【0010】
前記塗装下地のpHが7~14の範囲を示すものであることにより、塗装下地への密着性が良好なものとなる。
(【0011】以降は省略されています)

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